ういーくえんど・なちゅらりすと

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ヤマトオサガニ

2014-09-30 11:00:04 | その他の動物
次に立ち寄った干潟では、ヤマトオサガニが蠢いていた。
水から潜望鏡のように長い目を出して、警戒しているんだろうか。




そうかと思えばそこそこ鈍い個体も。




子供の頃、持っていた図鑑で目の長い妙なカニにすごく興味を持った。
だが、自宅の近くの海では見つからず、当時は子供心にこのカニは図鑑の間違いのように思っていた。
自宅近くは砂浜。家族で遊びにいくのは磯。
そんな行動範囲では泥深い干潟が好きなヤマトオサガニに出会うことなどあり得なかったのだが、それをしっかりと認識したのはずいぶん経ってからだった。

ソナレマツムシソウ

2014-09-30 10:53:51 | 植物
秋は海浜植物の季節。
ハマゴウはもう終わりが近かったが、



まだまだ元気なハマカンゾウに、



海岸のキャベツ、ワダンも咲き始めていた。



そして何気なく崖に咲くツルボの花を見ていると、一カ所だけ違和感を覚えた。


色が・・・違う。
あの花の色は、まさか・・・
相手は数メートル先の崖の上。
手元にはマクロレンズのみ。
無理矢理写して拡大してみると、確証はないがそんな気がする。
ソナレマツムシソウ。
今や絶滅危惧状態の可憐な花。
人が簡単に入れる場所にはもう残っていないという話だった。
なるほど、確かにこの崖は人の侵入を拒む。
悩んだ。
一度帰ってデジスコを持ってくるべきだろうか?
悩んで・・・取り付いた。崖に。

右からのルートは・・・無理。
左からは・・・途中まで登れたものの、断念。
いっそ上からは・・・無謀。
仕方ない。
正面から。
何度目かのトライでようやく体があがった。
一歩一歩、確実に進める。
なんとかそこそこの距離まで近づいた時には、緊張と過労で息が上がっていた。
出迎えてくれたのは淡い紫色の花。
咲き始めたソナレマツムシソウだった。








小形で完全に他の草に埋もれてしまっている。
なんとか全体がわかるように写したいものの、姿勢を変えることすらできない。
片足を動かすだけで滑り落ちそうなのだ。
なんとか手を伸ばし、花を写すのが精一杯。
やがて筋肉が痙攣してきそうになり、もう降りようと下を見ると、感覚はほぼ垂直。
ははは。二度目はないな。
植栽は何度か写したことがあるものの、自然状態の株は初めて。
誰にも気づかれないようなこの崖の上で、いつまでもひっそりと咲き続けていてほしい。

イソカネタタキ

2014-09-30 10:52:24 | バッタ
この海岸にはイソカネタタキが多い、はず。
めぼしい石をひっくり返すと、おお、いた。
小さな翅に黒い点が特徴のオス。



尾毛の先端に模様が入るメス。




イソカネタタキに出会える場所は思ったより多くない。
三浦半島も付け根の方ではまだ見ていない。
というか、海岸でも普通のカネタタキばかり。
どこまで分布しているのか一度調べてみたいが、これはけっこう大変な話しだしなぁ。

ヒガシキリギリス

2014-09-30 10:51:06 | バッタ
草むらからはもう聞き慣れたチョン・ギースの声。
キリギリスだ。
声はすれども姿は見えず、というのが鳴く虫の厄介なところ。
必死に探して、やっと数個体確認できた。






これは翅の黒色紋がかなり明瞭な2列。
短翅ばかりだし、これなら胸を張ってヒガシキリギリスといえそうだ。
先日写した個体群ではかなり特徴が怪しかったのに比べて、同じ三浦半島なのにこの違いは何だろう。
そういえば先日見た場所は造成工事後に生じた草むら。
今回は海岸沿いの草むら。
もしや、本当の三浦半島オリジナルの模様はこっちなんだろうか。
謎がまた増えてしまった。

ハマオモトヨトウ

2014-09-30 10:49:44 | 
台風の影響の強い北風が吹き続けた週末。
久しぶりの海岸へ愛車を走らせた。
歩き始めて早速目に入ってきたのは、無惨にも食い荒らされたハマオモト。
その元凶は・・・ハマオモトヨトウの幼虫だ。
相変わらず無駄に派手な幼虫が齧っている。




そういえばあいつはハマオモトの葉の付け根に潜っているとか聞いたことがあるなぁ。
ふとそう思いついてめくってみると、なにやら地味なガが出てきた。


こいつは地味だが、もしかして・・・
あたりだった。
これがハマオモトヨトウの成虫。
幼虫の自己アピールの強さに比べてなんと控えめなのだろう。
みんな年を経ると落ち着いてくるってことか。
そういえばこのハマオモトヨトウ、ヒガンバナも食べるらしい。
でも内陸に進出しないのは、ヒガンバナの葉が伸びる頃にはもう寒すぎるってことなんだろうな。