メスアカフキバッタ？

メスアカフキバッタのメスだと思うのだが・・・
本来、メスアカフキバッタはその名の通りメスが赤い。
全身赤くなくても、背中ぐらいは赤い。
だがこの個体はかなり緑色。



写したときには地元にいるタンザワフキバッタと同じだと思っていた。
ところがよくよく考えれば撮影場所は山梨北部。
ここにタンザワフキバッタはいない。
いるのはごく近縁なメスアカフキバッタのはず。

おそらくメスアカフキバッタの緑色型？なのだろう。
バッタの模様は意外に変異が多い。
ちゃんと捕獲して、ちゃんと標本にして、ちゃんと図鑑で同定すればこんなことにはならないのは百も承知なのだが、なかなか・・・
フキバッタ類は好きなのだが、どうにも同定が厄介。

テングチョウ

山梨県北部。
師走の冷たい風の吹き抜ける林の中、ふと枝先に残った枯れ葉に違和感を覚えた。
なんだろう。
よく見れば枯れ葉に混ざってテングチョウが静止している。



テングチョウは成虫で越冬する。
だからこの季節に見られることはもちろんおかしくはない。
ただ、チョウの越冬姿というのは一部の種類を除いてきわめて出会う機会が少ない。

図鑑を見ても、ネットで検索してもテングチョウの越冬環境について記載がほとんど見つからない。
これがテングチョウにとって正常の越冬場所なのか、あるいは暖かな陽気に誘われてたまたまここに静止しているだけなのか。
何とも評価が難しいが、越冬する姿を探す一つのヒントにはなりそうだ。