Journal of Clinical Oncology誌 2007年12月デューク大学放射線科
CT検査で肺癌の疑いのある患者に、非侵襲的な血液検査で肺癌を診断する方法が報告された。血中マーカーであるCEA、RBP、SCC、AATの4つのタンパクを用いるこの診断法は、一つ一つのタンパクは肺癌に特異的なものではないが、4つ組み合わせることで80%の精度を得られる。CTは通常、スクリーニングに用いられるが癌でない小結節が頻繁にみられる。実際に肺癌であるのは3%にも満たないにもかかわらず、検査を受けた70%で肺癌の疑いとなり、さらにリスクのある生検などの検査へと進めなければならない。 原文
American Association for Cancer Research 2007年9月
癌細胞表面に過剰発現、およびすべての病期の患者の血清に同レベルで含まれているHuman Aspartyl (Asparaginyl) ß-Hydroxylase (HAAH)を調べることにより、肺癌を含めた癌を発見することができるが必ずしも肺癌に特異的でない。CTや肺X線に比べ、実践的で費用対効果が高い方法であり、症状が現れる前に知ることが可能である。さまざまな肺癌患者160人中99%がHAAH高値であった。93人の非喫煙者中9%はHAAH陽性であった。癌かどうか不明の喫煙者50人のうちHAAHが基準を上回った4人については、今回の試験では癌を発症しているかどうかの追跡が不可能であった。原文
Journal of Thoracic Oncology誌原文 2006年7月 ケンタッキー大学
肺癌の診断は通常CTによって行われるが必ずしも正確ではなく、さらに詳しい生検が必要になる。しかもその生検の結果、癌でないことも多い。彼らが開発した血液検査はがん患者における精度は90%で、CTのような偽陽性がはるかに少ない。
癌は画像で確認されるようになる3~5年前の血液サンプルを用いたものである。検査は癌を予測するのにきわめて正確であった。
~~~~~
参考:過去チップ嗅覚診断、肺癌スクリーニング
CT検査で肺癌の疑いのある患者に、非侵襲的な血液検査で肺癌を診断する方法が報告された。血中マーカーであるCEA、RBP、SCC、AATの4つのタンパクを用いるこの診断法は、一つ一つのタンパクは肺癌に特異的なものではないが、4つ組み合わせることで80%の精度を得られる。CTは通常、スクリーニングに用いられるが癌でない小結節が頻繁にみられる。実際に肺癌であるのは3%にも満たないにもかかわらず、検査を受けた70%で肺癌の疑いとなり、さらにリスクのある生検などの検査へと進めなければならない。 原文
American Association for Cancer Research 2007年9月
癌細胞表面に過剰発現、およびすべての病期の患者の血清に同レベルで含まれているHuman Aspartyl (Asparaginyl) ß-Hydroxylase (HAAH)を調べることにより、肺癌を含めた癌を発見することができるが必ずしも肺癌に特異的でない。CTや肺X線に比べ、実践的で費用対効果が高い方法であり、症状が現れる前に知ることが可能である。さまざまな肺癌患者160人中99%がHAAH高値であった。93人の非喫煙者中9%はHAAH陽性であった。癌かどうか不明の喫煙者50人のうちHAAHが基準を上回った4人については、今回の試験では癌を発症しているかどうかの追跡が不可能であった。原文
Journal of Thoracic Oncology誌原文 2006年7月 ケンタッキー大学
肺癌の診断は通常CTによって行われるが必ずしも正確ではなく、さらに詳しい生検が必要になる。しかもその生検の結果、癌でないことも多い。彼らが開発した血液検査はがん患者における精度は90%で、CTのような偽陽性がはるかに少ない。
癌は画像で確認されるようになる3~5年前の血液サンプルを用いたものである。検査は癌を予測するのにきわめて正確であった。
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参考:過去チップ嗅覚診断、肺癌スクリーニング
さて、
「何かがあって、それが癌ではないかとドキドキする」のと、
「マーカーが上昇しているけれど、どこにも癌が見つからなくてドキドキする」のと、
どっちが良いんでしょうかね、心理的に。
感度、特異度を見る度に思う疑問です。
私は後者に1票。根拠がありそうでコワいです。
"何かがあって"というのはくぅ先生式には内視鏡、またはCTなどでという意味ですね。
さらに、病理の診断も曖昧なようですね。
分子検査による治療予測までなされる時代に、診断の曖昧さを感じたものでちょっと挙げてみました。血液検査なら侵襲もないのでいいなと。
異常値が出でも知らんぷりでは、患者さんには何の利益があるのでしょうか。どこの病院にかかれば良いのかもわからず右往左往している患者さんを良く見かけます。
ですから、腫瘍マーカーは「責任をもって最終診断まで行う能力のある」あるいは「きちんとした病院へ紹介経路のある」施設で行うことをみなさんにはお勧めしたいと思います。