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低容量アスピリンがサリドマイドの血栓リスクを下げる

2006-01-12 | 血液、リンパ腫etc
サリドマイドとanthracycline系治療を受けている多発性骨髄腫患者において、低容量アスピリンが出血の合併症なく血栓のリスクを大きく減少させることがわかった。81 mg/dのアスピリンによって深部静脈血栓(DVT)または肺塞栓症が78%減少するとメイヨー・クリニックからの報告。
Dvd-T(ドキソルビシン/ビンクリスチン/デキサメタゾン+サリドマイド)療法を受ける患者を3つのグループに分けた第2相試験で平均2年後の結果は以下のとおり:
①アスピリンを化学療法前から服用者 - DVT発症率19%
②アスピリンを化学療法とともに服用開始 -15%
③アスピリンを服用しない -58%
ヘパリンやワーファリンとのさらなる比較研究も必要である。
(ロイター12月22日)


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