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がんの情報Tips

海外のがん情報を紹介。『海外癌医療情報リファレンス』https://www.cancerit.jp/関連ブログ。

エビスタの脳卒中、血栓リスク

2006-07-16 | 乳癌
骨粗鬆症薬で乳がんの再発予防に顕著な効果を示したエビスタ(ラロキシフェン)は、閉経後の冠状動脈性心臓病(CHD)のハイリスク患者において脳卒中、血栓のリスクを高めることがNew England Journal of Medicine7月13日号で発表された。 ・CHDによる死亡、致死的でない心筋梗塞、急性冠症候群での入院についてはエビスタ群と対照群とも有意差はなかった ・エビスタ群で乳癌は44%減 . . . 本文を読む

ゼローダ+タキソテール併用は転移乳癌生存率を改善

2006-07-13 | 乳癌
2005年10月31日フランスでのヨーロッパ癌会議(ECCO)の報告。 ゼローダ(カペシタビン)とタキソテール(ドセタキセル)の併用は、悪性度の高いタイプの乳癌で、すでに転移がみられる若年または全身状態のよい患者において、タキソテール後ゼローダ群に比べ生存期間を3ヶ月延長したと報告された。この報告は、2つの強力な治療薬でこれまで行われてきた'sequential treatment'(タキソテール . . . 本文を読む

フォークマン博士の予見【2】

2006-06-19 | 乳癌
BCRF(乳癌研究基金)プロジェクト2005~2006 Dr.フォークマンらは、新しい血管新生阻害剤Caplostatinとアバスチンの相乗効果により、研究室の実験でヒトの癌を永久に休眠させ、腫瘍の50%を消失させることを示した。また、血小板の中に血管新生蛋白質に基く全く新しいバイオマーカーを発見した。それによって実験モデルではまだ休眠状態にあるヒトの癌や直径1mm未満(針先サイズ)の癌を発見する . . . 本文を読む

OncotypeDX分子テストによる初の個別化治療試験開始

2006-06-05 | 乳癌
早期乳癌患者の再発リスクに伴うことの多い遺伝因子を、患者に最適かつ最も効果的な治療を施すために用いることができるかどうか調査する(TAILORx)試験が開始となった。同試験は、アメリカとカナダの900施設で10,000人以上のエストロゲン受容体やプロゲステロン受容体が陽性、Her2/neuが陰性の乳癌であると最近診断され、まだリンパ節に広がっていない女性を登録する。 乳癌と診断される女性のうちの半 . . . 本文を読む

ハーセプチンに奏効しない乳癌にPI3K阻害剤

2006-05-19 | 乳癌
ハーセプチン(トラスツズマブ)が奏効しないHER2陽性乳癌患者は、ハーセプチンと一種または複数のPI3K阻害剤を含むカクテル療法から有用性が得られる可能性がある、とテキサス大M.D.Anderson癌センターの研究者らは述べている。 「半数以上のHER2陽性患者にハーセプチンは単剤としては奏効しませんが、その原因と、こうした患者を救うためにできることが研究により明らかになりました。」研究チームは、 . . . 本文を読む

ハーセプチン髄腔内投与

2006-04-25 | 乳癌
脳および脊髄(CNS:中枢神経系)の周辺にはそれらを保護するための血液脳関門が存在し、特定の分子のみがその関門を通過することができる。Her2陽性乳癌の標準となっているハーセプチンは現在の静注では脳関門を通過しないことから、全身で癌を抑制しても脳と脊髄での腫瘍の進行を阻めない。 今回のOncology Reports最新号のドイツからの報告によると、39歳Her2陽性転移乳癌の女性は一方の脳に腫瘍 . . . 本文を読む

ラロキシフェン(Evista)はタモキシフェンと同等の効果

2006-04-24 | 乳癌
骨粗鬆症治療薬ラロキシフェンは、閉経後女性においてタモキシフェンと同等に浸潤性乳癌を予防すると、注目のSTAR試験の初期結果が報告された。これにより、ラロキシフェンはタモキシフェンと同様、重要な選択肢となるだろう。 1998年にタモキシフェンが閉経前、閉経後女性の浸潤性乳癌リスクを50%減少させたが、ラロキシフェンは閉経後女性においてそれと同等の予防効果があると証明された。両薬剤は副作用としてわず . . . 本文を読む

ラパチニブ(Tykerb)成績良好で臨床試験中止(再掲)

2006-04-18 | 乳癌
進行乳癌患者におけるラパチニブLapatinib単独Vsラパチニブ+ゼローダ(カペシタビン)第3相試験(EGF100151臨床試験)の中間解析結果が顕著であったため、試験の患者登録を中止した。 EGF100151試験はハーセプチン他の治療に抵抗性となったErbB2(Her2)過剰発現の進行または転移乳癌患者321人を対象に行われた多国間多施設、ランダム化、オープンラベルの試験。主要エンドポイントは . . . 本文を読む

乳管投与による早期乳癌化学療法

2006-02-02 | 乳癌
先日の卵巣癌IP(腹腔内)投与の著しい好結果に続き、乳癌でも乳管への直接投与の試験が始まったようです。 ほとんどの乳癌は乳管の上皮細胞から発生することから、ジョンズホプキンス Kimmel癌センターの研究者らは、乳頭から毛髪大のカテーテルを挿入し、発生源である乳管に直接投与することを試みた。Cancer Research1月15日号に発表された。早期乳癌は、非浸潤性乳管癌(DCIS)と呼ばれ、放 . . . 本文を読む

乳癌スクリーニング:マンモグラフフィーVs MRI

2006-01-11 | 乳癌
56歳の女性がマンモグラフィーを受け、異常なしと診断された2週間後、MRIでくるみサイズの腫瘍が発見された。 乳癌検診のゴールド・スタンダードであるマンモグラフィー検査は乳腺密度の低い乳房(*一般に高齢女性)に有効であるが、乳腺密度の高い乳房では、ぎっしり詰まった細胞と腫瘍のX線による区別が不能になりうる。反対にMRIは乳腺密度の高い女性に有効であるが、保険が利かないため費用が高く、後に癌になる可 . . . 本文を読む