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がんの情報Tips

海外のがん情報を紹介。『海外癌医療情報リファレンス』https://www.cancerit.jp/関連ブログ。

メシマコブ

2006-09-08 | 支持療法
British Journal of Cancer8月17日号に掲載されたボストン大学医学部の研究によると、Phellinus linteus(メシマコブ)抽出物を前立腺癌細胞株において試験を行ったところ、化学療法薬ドキソルビシンと混合した場合に多くのがん細胞が死滅した。「このきのこは一部の患者において効果が見られており、われわれは、効果があるとすればどのような効果か、またその効果は実際なにによっ . . . 本文を読む

グレープフルーツジュースの相互作用

2006-06-28 | 支持療法
ノースカロライナ大学の研究で、ある種の薬の効果を増強する相互作用をもつグレープフルーツジュースの成分が同定されたことがAmerican Journal of Clinical Nutrition5月号に発表された。 10年前ごろから、血圧降下剤やコレステロール降下剤などある種の薬を処方する際、医療者は患者にグレープフルーツジュースは避けるように伝えてきた。これら影響のある薬は、腸内で吸収される際に . . . 本文を読む

ビタミンDで血栓減少:予期せぬ巧妙

2006-06-12 | 支持療法
ASCO総会のAlberta Cancer Board's Cross Cancer Instituteからの発表。48施設、前立腺癌患者250人を対象に行われたドセタキセルに高用量カルシトリオール(活性化ビタミンD)DN-101を併用するランダム化試験で、動脈および静脈血栓がドセタキセル+プラセボに比べて有意に減少した。予定外の結果に担当医師らは「これは、われわれが探求していたことではないが、こ . . . 本文を読む

乳癌(他)治療後の倦怠感

2006-05-11 | 支持療法
乳癌患者の治療後何年にも及ぶ倦怠感についてUCLA's Jonsson癌センターの研究の結果、治療に対する免疫機能が稼動状態のままであることが判明した。乳癌治療を終えたキャンサーサバイバーの3分の1は倦怠感の重篤な障害がQOLに打撃となるが、主治医は多くの場合これを理解しておらず、これまで治療法もなかった。この研究は乳癌の倦怠感における免疫活性を細胞レベルで解明した初めての研究である。 乳癌診断後 . . . 本文を読む

抗うつ剤

2006-04-04 | 支持療法
Zoloft, Lexopro, Paxil, Prozac Celexa などの抗鬱剤(SSRI:選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を5年以上高用量で服用した患者において、結腸直腸癌発生率が30%減少したとカナダの研究者らが発表した。このことは、SSRI剤が抗プロモーター効果をもつか、直接的な細胞毒性を持つからではないかと考えられる。Elavil、Tofarnilなどの三環系抗うつ剤服用者での影 . . . 本文を読む

化学療法による聴覚障害の過小評価、そして予防薬

2005-12-17 | 支持療法
ジョンソンは手術と集中的放射線治療によって脳腫瘍治療を受けた。そして肩の腫瘍に化学療法を受けてから1年後難聴を発症した。「骨折とは異なり、癌を克服した生存者には数多くの後遺症が日々新たに発症し続ける。」と彼は言う。 オレゴンヘルス&サイエンス大学(Oregon Health & Science University(OHSU))の研究者らによると、このようなことは珍しくないという。Journal . . . 本文を読む

放射線治療中の体重減少を防ぐ

2005-11-29 | 支持療法
Wake Forest大学バプテストメディカルセンターの研究者らの米国放射線腫瘍学会(ASTRO)会議での発表によると、女性ホルモン、プロゲステロンの合成薬である酢酸メゲストロール(megestrol acetate)が肺癌、頭頸部癌の放射線治療による体重減少を防止、QOLを向上させた。この薬は本来乳癌の抗ホルモン療法に用いられていたが、体重を増加させるという副作用が見つかり、その後の試験でHIV . . . 本文を読む

睡眠ホルモン メラトニンと生存率

2005-09-01 | 支持療法
メラトニンは脳の脳下垂体から分泌される、体内時計をつかさどるホルモンで、年齢とともに減少する。米国ではサプリメントして不眠症や時差ぼけなどに使用されるが、日本では流通していない。癌治療への効果やQOLを高めるという研究や、メラトニン分泌低下を起こしやすい夜間勤務の職業看護師や航空客室乗務員などに乳癌が多いとの報告もあるが、はっきりしたコンセンサスは得られていない。      2005年8月24- . . . 本文を読む

白血球減少にG-CSF、GM-CSF 癌性貧血にAranesp

2005-08-12 | 支持療法
すでに米国でFDA承認され用いられているNeulanta、Neupogenだが、癌患者の感染症による死亡を有意に減少させた結果が2005年第17回MASCCシンポジウムで、報告された。化学療法によって白血球(免疫細胞)が破壊され、ウイルスなどに感染しやすくなる好中球減少症が引き起こされる。好中球減少症は、生存率にも影響しかねない化学療法の投与量の減量が必要になったり、弱い感染症さえも命取りになるこ . . . 本文を読む

サメの軟骨:無効、QOL悪化

2005-05-24 | 支持療法
血管新生を阻害する弱い作用が細胞レベル、マウスレベルで認められていたサメの軟骨であるが、ようやくヒトでの臨床試験で効果の検証がなされた。メイヨー・クリニックが行った無作為化二重盲験プラセボ対照試験で進行した乳癌と結腸直腸癌患者に投与した結果、全生存率やQOLに効果は全くみられなかった。むしろ、毒性がQOLを悪化させた。Cancer2005年7月1日号で発表される。John Wiley & Sons . . . 本文を読む