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セイヨウハコヤナギ

 植物には、花ならぬ “鼻” があり、 “耳” もあるらしい。バラに含まれているシトロネロールという香料成分をクチナシに吹き付けると特定の反応が出る。つまりクチナシには鼻がある。クチナシに限らず、程度の差はあれ、植物は微量のにおいをかぎわける能力を持っているようだ。また植物は音にも反応するらしい。騒音を流す場合と音楽を流す場合では、反応が違うという。
 写真はヤナギ科ヤマナラシ属の「セイヨウハコヤナギ(西洋箱柳)」。ヤマナラシ属を総称して “ポプラ(popular)” と呼ぶが、セイヨウハコヤナギを「ポプラ」と呼ぶのが一般的。
 さてポプラは虫に襲われると大気中に苦みを持ったガスを出す。ホルモン剤の一種である揮発性のジベレリンで、苦みを持っており、虫の次の攻撃をしにくくすると考えられている。ひとつの樹がガスを発すると、その周りにあるほかのポプラも同じ物質を出して、虫からの攻撃に対して警戒態勢を取る。植物間にはこうした会話もあるらしい。

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ヤマナラシ

 小山内裏公園東展望台付近で見られる「ヤマナラシ(山鳴らし)」。ヤナギ科ヤマナラシ属の落葉高木で、別名は「ハコヤナギ(箱柳)」。以前、 “よこやまの道” で花が咲いているのを見たが、ここにもあることを地元の方に教えて頂いた。 “山鳴らし” は、葉がわずかな風でも葉が揺れて触れ合い、音をたてることから出すことから名付けられているが、この時はその音が確認できなかった。やはりそよ風では難しい。
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