ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

教育基本法改悪反対集会に参加しました。

2006年06月03日 23時19分18秒 | Weblog
13時30分から鹿児島市中央公民館で集会が行われました。
早稲田大学の西原博史さんが「教育基本法を変えることが持つ意味~良心の自由と子どもたち~」と題して講演を行った後、「私にとっての教育基本法」と題して宗教者、保護者、元教員の3名が思いを語りました。
印象的だったことが2つありました。
1つ目は、これはかねがね私がよく言っていることですが、教育基本法「改正」の恐ろしさは愛国心だけではないということです。そう、家庭教育への言及です。私と同じことを公の場で声を大にして言ってくださったことに、とてもうれしくなりました(みんな愛国心ばっかりですから)。
改正案6条2項に教育目標の実現に向けて「総合的・体系的」行われることが明記され、国民の「洗脳」を行うための根拠が示されました。家庭だけではありません。地域社会の協力義務もうたわれています(改正案13条)。現在の地域防犯組織に「教育」と一言書き込まれることで、警察と一体となって、潜在的な治安妨害要素とみなされる要素が浮き彫りにされ、国民意識の統一化が進められます。まさに「隣組」の復活です。
2つ目は戦時中に国民学校生活を送った元教員の話でした。天皇への忠誠を回答に求められた国語のテスト、戦時体制推進の習字など実物を披露しながら話をされました。そしてヒットラーユーゲントを引合にしつつ「この現代、戦争はこない」というのは甘いと指摘をされました。

今日は高校生になった娘と二人で参加しました。彼女は保護者と元教員の話が印象的だったようです。集会の最後に団結がんばろうがありましたが、親子で「がんばろう」とできたのも、ちょっぴりうれしかったですね。
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そんな気分になっちゃうかもね

2006年06月03日 00時00分36秒 | Weblog
 最近、タイムスリップ物が多いようだ。
 ここ半年、私が読んだだけでも「君の名残を」(浅倉卓弥、宝島社文庫)、「この胸いっぱいの愛を」「クロノス・ジョウンターの伝説」(梶尾真治、小学館文庫・ソノラマ文庫)、「神はサイコロを振らない」(大石英司・中公文庫)などあるが、いずれもも物足りなさを感じていた。
 その物足りなさは、人間に対する造詣の浅さから来ていたように思う。人間、そんなに変われるものではない(自覚するとしないとを問わず)。でも、何かの拍子にその生き方に変化がもたらされることがある。しかし、人間性が変わるわけではない。
 そんな単純な真理をいじることなく、むしろ登場人物の葛藤として扱いつつ、そりゃあないよっていう結末へせりあげていく展開に引き込まれた。いたずらに布石を打ちまくるでもなし、劇的なことが起こるでもなし、しかし、謎は深まるだけという展開に、読者は妙に引き込まれていくのではないかと思う。
 今年の秋公開の映画でもある。できあがりに期待を寄せたい。
 
 確かに、東京の現在の地下鉄は複雑にからみあっているし、「通らずの線路」もある。付随して出入り口の階段も多い。間違って上がってしまったら・・・なんて、ありふれた設定だからこそ、ファンタジーとしての完成度も高いのだと思う。
 ぜひご一読をおすすめしたい。
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