ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

国鉄・宮之城線の今  564

2010年05月14日 23時37分24秒 | Weblog
 農道は、赤い上着を着て散歩中の女性の方に伸びていました。
 
 この道の通りだと思い、この先を調査してみたところ、あれれ、何もありません。

 女性の奥にちょっとした藪があります。ここには針持川が流れています。
 藪が深くて、川を渡るための橋台らしきものは見あたりません。

 さらには、その先の対岸は田んぼが少しあるものの、すぐに古い建物が集まる集落になっています。
 線路が通り抜けられるスペースがあるようには感じられません。

 

 ここで、線路跡の調査はいったん頓挫してしまいました。

 古い地図もなし、資料もなしで臨んだ廃線跡の調査がちょっとしたことで、全く見当違いな場所を線路跡と思いこんだり、適当にパスしてはっきりしている場所との間を想像で結んでしまったりすることはありがちなことです。
 私もこの袋小路に迷い込んでしまいました。



 が、後になって分かってくることですが、あちこちに物証は残っていたのです。

 結果だけ先に言えば、右側の枯れススキの場所が線路跡でした。
 そして、その先はすっかり圃場整備がなされてしまい、この場所から川までの間にあった築堤は削り取られ、完璧なまでに鉄道の痕跡は消し去られてしまい、ただの田園風景になってしまっていたのです。

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