ぶうちん村、風わたる。

風の吹くまま、気の向くままなんて、なかなかできませんが、楽しみを見つけながら過ごしたいものです。

焼酎よもやま話のあれこれ ③ さかのぼればメソポタミア 

2008年03月02日 23時27分45秒 | Weblog
 焼酎と言うと、麦、米、芋に始まって、最近ではいろんな焼酎が商品化されています。では、そもそもどの焼酎から日本の歴史は始まったのかというと、やはり米らしいです。

 ただし、これは焼酎の歴史を日本国内に限定しているからいう話で、さらに歴史をさかのぼると、そのルーツは世界4大文明のひとつであるメソポタミア文明にたどり着くようです。その遺跡から液体を蒸溜したと思われる土器が発掘されています。が、当時の蒸溜技術は酒造りのためではなく、花やハーブから香料の精油を取り出すものとして使われたようです。

 蒸溜技術が文献としてはじめて記されたのは紀元前4世紀。古代ギリシアの哲学者アリストテレスによってでした。「海水を蒸溜して飲用に変えることができる。葡萄酒なども同じ方法で蒸溜することができる」といった記述があり、アリストテレスは実際にワインからブランデーを造り出す実験に成功していました。
 しかし、蒸溜の技術があっても蒸溜酒を飲むという習慣はこの時にはまだありませんでしたし、そういう発想もなかったのです。

 蒸留酒が飲用として大衆から支持される状況を迎えるまでにはもう少し時を待たなければなりませんでした。

 とまぁ言うわけで、結局、ワインやビールの人気が圧倒的なわけで、新商品としては受け入れられなかったわけです。
 ただ、後日触れる予定ですが、いつの時代でもアルコール飲料というのは特権階級の飲み物ではなく、大衆的な飲み物だったことは確かなようです。

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