かがやく夏 ⑨ ～夜の京都・三条～

　オジサンにサヨナラした後、向かったのは京都市・三条。
　２０時過ぎ、京橋から京阪電車に乗ります。

　到着。
　
　鴨川のほとりは人が多いねぇ。
　それに、涼しく感じます。
　町に入っても、猥雑さがあまりなく、落ち着いて歩けます。
　

かがやく夏 ⑧ ～少しずつ変わっていく町～

　毎年夏に訪れている大阪府下の某市。
　（どこかは駅近くの商店街の写真で判断してね）

　通い続けて２５年目突入。
　ぼくを待っているオジサンがいる。
　オジサンは幼い頃に脳性マヒとなり、寝たきりの「障害」者。
　でも、彼の行動力に限界は多分ないんでしょう、ベッドみたいな車いすに乗って、東京でも外国でも行く。
　階段があれば回り道をすることは是とせず近くの歩行者に呼びかけ、階段を進む。
　特に、差別発言は絶対に許さない。

　そんなとっても厳しい生き方をするオジサンだけど、私を含め、たくさんの若者・学生さんが、彼に感化されている。

　周囲の商店街は少しずつ変わってきているし、オジサンの頭に増えた白髪と若干後退した髪の生え際に、時のうつろいは感じるものの、彼の生き方の軸は全くぶれることなく今年の夏を越えた。

　「また、来年の夏、来ますね。」
　そんな約束をして、タバコのにおいを体にまとって、彼の家を後にした。