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グリーンランドの氷床、融解加速のおそれ

2014-01-10 | 環境(ガイア)


グリーンランド氷床、融解加速の恐れ・・微生物繁殖で黒色化
読売新聞2013・06・09

北極に近いグリーンランドの氷床で、夏に藻類などの微生物が繁殖し、黒っぽい色に覆われるようになっていると、現地調査した千葉大の竹内望教授らのチームが発表した。

表面が黒っぽいと太陽の光を吸収しやすくなり、氷床が溶ける速度が加速する恐れがある。

グリーンランド氷床には地球上の氷や雪の内、約9パーセントが存在する。

90%が存在する南極大陸は気温が氷点下50度と寒く、地球温暖化の影響が見えづらいのに対して、グリーンランドの氷床では近年、温暖化によって氷が溶けるのが進み、海面上昇の主な原因となっている。

また数年前からは人工衛星の観測で、特に西側の氷床表面が黒っぽく見えるようになったが、飛んできた土埃や煤が原因だと見られてきた。



竹内教授らは昨年7~8月、グリーンランド北西部のカナック氷河などを歩いて調査。

表面を顕微鏡で観察したところ、藍藻という糸状の微生物が大量に繁殖していた。

藍藻は周囲に有機物や鉱石などを毬のように絡めて、直径1ミリメートル前後の粒を形成する。

この粒が黒っぽく見える原因になっていたという。



これまで竹内教授らは、ヒマラヤなどアジアの氷河を調査し、同様に藍藻が繁殖して黒色化していることを明らかにしてきた。

だがアラスカや南米などの領域では藍藻は少なく、氷河方面の汚れは少ないと見られていた。

竹内教授は「温暖化に伴いグリーンランドなど北極区域でも夏の融解期が長くなり、微生物の繁殖が促される可能性がある。注意深く監視する必要がある」と話している。

北大杉山講師の話

氷河や氷床の融解は、気温や海水温の上昇との関係が注目されてきた。

微生物の影響はあまり考えられてこなかった。

グリーンランドの氷床の黒色化がどのような仕組みで進み、どのくらい影響しているか詳しく調べていくことが大事だ。


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