たまたま仕事が早く終わって、チョークアートも一段落したので
近所の温泉へ自転車飛ばして行って来た
自宅で仕事をしていた頃はよく午前中の安い時間に行き
サウナに入ったものだった
久しぶりにいくその温泉は少し変わっていたけど
まぁ近所の人の憩いの場所って感じでしっかり地元に根付いていた
何回かサウナに入ったり
温泉に入ったりしてのんびり過ごし
やっとあがって髪を乾かそうとしていたら
「あぁ、疲れた!」と隣の席で声がする
見るとどうしても小学生にしか見えない女の子が
汗みっちりとかいて長い髪をびしょびしょに濡らして座っている
さっきまでお風呂で一緒に浸かっていた子だ
長い髪を留めずにタオルも巻かずにとりあえず着替えて、荷物全部持って
化粧台に来た様子
いまお風呂でさっぱりしたのに滝のように汗が出ている
私は小学生のくせに「あぁ、疲れた!」なんておばさんみたいな事言う子が面白くて声をかけたいんだけど
どうしようか迷ってしばらく見ていたら
その子が全く手慣れた調子でドライヤーを取り上げた
取り上げたのだけどあちこちを丹念に見ている
どうやら使い方が分らなかったらしく私に助けを求めて来た
「すいませーん、これってぇどうやって使うんですかぁ?」
臆せずに言うその言い方がますます小さいオバサン“コバサン”みたいで可愛らしくって
「うん、こうやってねここをスライドするんだよ」というと
「あー。ここ。」
「そうそう」
「使った事無いので。あたしってぇ、いつもドライヤーで髪を乾かさないほうが多いんですよぉ」
と言い訳しつつ髪を乾かし始めた
いつもドライヤーで髪を乾かさないほうが多いんですよ、というのは乾かさないのか、乾かすのかが良くわからないな、と私は思いつつ
なかなか話の出来る小学生だなと思ってまた見ると
ドライヤーで全然髪の毛が乾かせてない
しょうがないから
「こっち乾かしてあげるから、そっちやってね」と私がわの髪を半分助けてやった
くったくない子だから嫌がらずにやらせていた
その間にいろいろ話をする
「何年生なの?」
「ごねんせー」
「今日は一人できた?」
「お父さんとー。でもね、二年ぐらいぶりに来たの」
「ふうん」
「おばさんとこにも女の子がいるんだけど、中学校3年生だよ」
「あ、おねーちゃんより二つ上だ」
「おねーちゃんもいるんだ」
「はい」
その子、小学校5年生なんだけどすごくこなれてる、っていうか
世間話とか慣れてる感じで全然違和感無いのですよ
ざっと乾いたのでドライヤーを止めると
「さ、ありがとうございましたぁ」と一礼して出て行った
ありがとうございましたと前に「さ、」とか何故つく?のだろうか
こびる感じもなく、笑いもせず、やってもらうのも当たり前だけど(下町っぽい)
ちゃんとお礼もしていく
みちみちで、ぴっちぴちでとっても可愛い
汗で髪の毛が額に貼り付いているのも愛おしい
娘もこんな風に可愛かったんだなぁと懐かしく思う
いまももちろん可愛いんだけど
可愛いっていう質が違うのだ
近所の温泉へ自転車飛ばして行って来た
自宅で仕事をしていた頃はよく午前中の安い時間に行き
サウナに入ったものだった
久しぶりにいくその温泉は少し変わっていたけど
まぁ近所の人の憩いの場所って感じでしっかり地元に根付いていた
何回かサウナに入ったり
温泉に入ったりしてのんびり過ごし
やっとあがって髪を乾かそうとしていたら
「あぁ、疲れた!」と隣の席で声がする
見るとどうしても小学生にしか見えない女の子が
汗みっちりとかいて長い髪をびしょびしょに濡らして座っている
さっきまでお風呂で一緒に浸かっていた子だ
長い髪を留めずにタオルも巻かずにとりあえず着替えて、荷物全部持って
化粧台に来た様子
いまお風呂でさっぱりしたのに滝のように汗が出ている
私は小学生のくせに「あぁ、疲れた!」なんておばさんみたいな事言う子が面白くて声をかけたいんだけど
どうしようか迷ってしばらく見ていたら
その子が全く手慣れた調子でドライヤーを取り上げた
取り上げたのだけどあちこちを丹念に見ている
どうやら使い方が分らなかったらしく私に助けを求めて来た
「すいませーん、これってぇどうやって使うんですかぁ?」
臆せずに言うその言い方がますます小さいオバサン“コバサン”みたいで可愛らしくって
「うん、こうやってねここをスライドするんだよ」というと
「あー。ここ。」
「そうそう」
「使った事無いので。あたしってぇ、いつもドライヤーで髪を乾かさないほうが多いんですよぉ」
と言い訳しつつ髪を乾かし始めた
いつもドライヤーで髪を乾かさないほうが多いんですよ、というのは乾かさないのか、乾かすのかが良くわからないな、と私は思いつつ
なかなか話の出来る小学生だなと思ってまた見ると
ドライヤーで全然髪の毛が乾かせてない
しょうがないから
「こっち乾かしてあげるから、そっちやってね」と私がわの髪を半分助けてやった
くったくない子だから嫌がらずにやらせていた
その間にいろいろ話をする
「何年生なの?」
「ごねんせー」
「今日は一人できた?」
「お父さんとー。でもね、二年ぐらいぶりに来たの」
「ふうん」
「おばさんとこにも女の子がいるんだけど、中学校3年生だよ」
「あ、おねーちゃんより二つ上だ」
「おねーちゃんもいるんだ」
「はい」
その子、小学校5年生なんだけどすごくこなれてる、っていうか
世間話とか慣れてる感じで全然違和感無いのですよ
ざっと乾いたのでドライヤーを止めると
「さ、ありがとうございましたぁ」と一礼して出て行った
ありがとうございましたと前に「さ、」とか何故つく?のだろうか
こびる感じもなく、笑いもせず、やってもらうのも当たり前だけど(下町っぽい)
ちゃんとお礼もしていく
みちみちで、ぴっちぴちでとっても可愛い
汗で髪の毛が額に貼り付いているのも愛おしい
娘もこんな風に可愛かったんだなぁと懐かしく思う
いまももちろん可愛いんだけど
可愛いっていう質が違うのだ