蛇腹乱切りにした茄子を使いたいだけ鍋に入れる。
灰汁抜きなんてしない、もちろん。
鍋に半分程水を入れて煮る。
茄子の他には葱、牛蒡、人参、大根、ししとう、生姜、椎茸、そしてあると良いのが「茗荷」と「青紫蘇」
全部揃わなくたっていいけど、茄子はあったほうがいいだろう
みんなザクザクと切って次から次へと鍋に入れて、麺つゆをどばっと入れて煮る。
出汁から作った麺つゆで煮てもそれは相当に美味しい
この具沢山の熱い汁に唐辛子をかけて、本当は井戸水でざばざばきりりと冷やしたそうめんをつけつついただくのが最高に美味しいのだけど
そこはそれ、氷水で冷たく冷やした冷や麦を用意し、面倒だからと熱い汁をぶっかけ風にしてみた
田舎だと、デザートは縁側でスイカで決まり
私のおばの田舎は、まだある程度本気で田舎で
その田舎に遊びに行った時に作ってもらったのがこれ
麺はあるものでいいのだ
饂飩でも、そうめんでもそばでも、冷や麦でも。イケメンは残念ながらつかえない
具沢山なのはその時期に畑で採れたもの、暑くて考えるのも面倒くさいから、総動員して鍋に入れてしまうのだ
精進でも食べ応えが充分だけど、分厚く焼いた卵焼きや、昨日の残りの舞茸の冷えた天ぷらとか食卓に並ぶと
本当に贅沢だなと思う
相当お腹いっぱい食べたあとで、台所から「新米が炊きあがったどー」と声がかかると、ついついお漬け物でもう一杯食べられてしまうから不思議。
満腹になって、畳の続いた部屋に寝転がって天井の節目をみてるのが最高に幸せなひと時
ああ、
あのど田舎にまた行きたい