新しく赴任して来た経理のマーサが

今年は秘密諜報部員のバイトが頻繁にあり
時給もワンランク高くなったおかげで
年収がオクを超えてしまった

しかし、私は表向きは普通の主婦であるため
高額振込などを受けたら最後、マークされてしまう

これは秘密諜報部員としては仕事がやりにくくてしかたがないので
前は経理のチンが上手くギャラを洗ってくれていた


チンはその道のプロとして長年勤めていたのだが
今年の半ばにベリーダンサーと激しすぎる恋に落ち、そのまま消息を絶ってしまった

あの歳で恋に落ちたら、それは効くだろうな、と仲間内で話してた通りだった

金の計算は出来るオトコだったが
恋の計算はまるきり出来ない奴だったわけだ


私のところへはヘタな日本語で「モシワケナイ　シカシナガラ　オレ　イマ　タノシイ」とエアーメールが届いた。
消印はプエルトリコであった


早速新しい経理が世界中から選ばれて任務についた

マーサという中年の女だ


この女が最低だった
彼女は何を勘違いしてるのか
私のギャラを現金で76万5千921円だけを銀行振り込みし、
オクを稼いだ残りの金額をあやしまれないようにという配慮で、区内のみ使える金券に換えて
私のところへ送りつけてきたわけだ

その量たるや、トラック一台分にもなり
普段温和な私でもさすがに開いた口が締まらなかった

一応上司に直訴したのだが受け入れられなかった


ちくしょう。




金券は使っても使っても使っても使っても使っても使ってもなくならん

Kカードは溜まる一方である

やっぱ根っからの主婦だからKカード、ポイント貯めちゃうんだよね

「さあ、お節を盛り付けよう！」

なんやかんやと細々作って来たお節

やっぱり綺麗に盛るのが難しい
何年やってもやっぱり難しい

しかし基本は色の違うものを交互にレイアウトして行き、
全体の調和をとっていくという感じかな

汁気のあるものなどは別に盛るのが良かろう

さあ。

新年の支度が終わった

「さあ、お節を作ろう！」 伊達巻きを作る

毎年息子が焼いて巻く“伊達巻き”

今年は起きてこなかったので仕方なしに私が制作

なんだか勝手が違ってしまって“す”入りの伊達巻きになっちまった

やはりじっくりおっとりの息子に任せた方が良かった


まあしかしだ卵5個に対して砂糖大さじ2、そして塩少々、そしてはんぺん一枚
これらをフープロでガーッとかき回して焼くだけの簡単伊達巻き

市販のカステラ見たいのとは全く違う美味しさである

「さあ、お節を作ろう！」 煮しめを作る

大晦日の早朝は煮しめを作るに決まっている

甘辛い「筑前煮」も良いけど
おせち料理は意外と甘い系のものが多いので
煮しめは出汁たっぷりの精進系煮物で行こう

牛蒡、人参、こんにゃく、椎茸、筍、蓮根、大根、そして八頭を切り揃え
堅いものから順に煮て行く

なんっつっても適当な私は八頭だけは別口で煮たけどあとはどっさり一緒に煮てしまった


全部が柔らかくなったら上に追い鰹のお布団被せて終了

後は伊達巻きを作るのみ

「さあ、お節を作ろう！」 昆布締めを作る

冷蔵庫に私の大好きな帆立貝柱があったので
残った昆布で巻いて「昆布締め」と洒落込んだ

貝割れ大根もパラパラと塩を振って巻いておく

これも有元葉子さんのレシピからの変形

きっちり巻いて押しをして冷蔵庫へ

明日は最終的に大晦日である


今年は昨年お節をお分けしたお宅が、注文をしてくれので
少しきばって作っている

明日は「息子が焼く伊達巻き」と「煮物」で大体が終わる。