「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

自殺のため、電車に飛び込む前に… (再)

2017年05月22日 16時19分12秒 | Weblog

先日の台風の日、某私鉄に若い女性が飛び込み、人身事故のため
電車が止まった。足止めされた大勢の乗客は、激しい風雨にさら
され、ひたすら電車が動くのを待ち続けた。晴れた休日の昼間で
もこんな足止めは不愉快なのに、荒れた天気の帰宅時では、なお
更だったと思う。皆、一刻も早く帰りたいのだ

昨日の朝の出勤時も、大阪府高槻市の阪急京都線上牧駅構内で
男性が通勤特急電車にはねられ死亡し、更に1時間後、同じ阪急
京都線の踏切で、女性が準急電車にはねられ死亡した
この2件の事故は、約1万5千人の足に影響した。朝の忙しい時に
彼らはどんな思いで電車の運行再開を待っていたのだろう

こんなことは、不謹慎との思いから、おそらく誰も言わないのだろう
が、事故以外で電車にはねられる…つまり自殺のために走行中の電車
に飛び込む人間には、誰もが同情などしない。むしろ怒りと憎しみを
抱き、罵りたい思いの人が殆どに違いない

まず、電車の運転手だ。乗客の安全と定刻どおりの運行を心がけ
気持ちよく仕事をしていた最中に、いきなり眼前に人間が飛び込
んできて、鈍い音と嫌な感覚を味わい、バッと電車の窓が血に染
まるのだ。まるで自分が殺したような感覚に、不愉快を通り越し
て、吐き気を催すことだろう。電車の運転手という仕事に就いた
自分を呪い後悔を感じ、そして、飛び込んできた自分勝手な自殺
者に殺意さえ覚えるに違いない

次に、車体にこびりつき、線路などに散らばった腕や足、そして胴体
更には細かい肉片を片付ける駅員。彼らは火箸とバケツで肉片を集め
切断された生首や片腕もバケツにいれて運び、血で染まった電車や線
路を洗浄するのだ。最近は女性駅員も増え、男女平等だからと、そう
いう仕事にも駆り出される。肉片を片付けた後の数週間は、いかつい
男性駅員でも焼肉が食べられないというし、それ以来、大好きだった
焼肉やイカの塩辛が嫌いになった女性駅員もいるという。全く、気の
毒な限りだ。彼らの感情は、自殺者への怒りだけだ

そして数万人の乗客たち。予定した全てが台無しになるのだ。仕事では
大きな契約を取り損ね、大事な授業を欠席し単位が取れず、日雇いで働
く人々は欠勤扱いで給与がもらえない。乗るはずだった飛行機に乗れず
キャンセル料を全額払うハメになり、何年も勉強してきた資格試験に間
に合わない事態となり、数年の努力が無駄になる。誰もが、電車を止め
た身勝手な人間を許さないだろう

更に親族。電車を止めた賠償金額は少なくとも数百万円。下手をすると
数千万から億の単位になることもある。払えないでは済まされない
親や兄弟は、一生、賠償金を払い続け、死ぬまで彼・彼女を許すことはない
死んだ息子や娘に対して「産まなければよかった」との思いが親の脳裏をかすめ
兄や妹に対して「縁を切っておけば良かった」と兄弟たちは思うのである

こんなにも大人数にも恨まれ、怒られ、大迷惑をかける死に方は他には
無いだろう。天国は望むべくも無い。だから、電車に飛び込むのはお止
めになったほうがいい

どうしても死にたいのなら、誰にも迷惑をかけない方法を選ぶのが得策と思う
例えば、ペットボトルなどを利用してイカダを作り、目立たない海岸から沖合
いに向かう。エッチラオッチラと漕いでかなりの沖に出て、漁船に遭遇しても
笑顔で「冒険中」と手を振って誤魔化し、そうやって大海原に出たら、そこで
1個1個のペットボトルのキャップを外して、海中に捨てるのだ
ワイルドだろ~?溺死した君の体は巨大なシャークがジョーズに片付けてく
れるだろう。そう、君の体は綺麗サッパリこの世から無くなるのだ。望みどおり
ではないか発つ鳥跡を濁さず、だ

それ以外の方法は、やはり他人に迷惑が掛かる。君が自殺者の“後始末”を
することを想像したまえ。ビルから飛び降りた自殺者の後を、君が清掃する
のだ。イヤだろう?部屋で首を吊った人の足元は、糞や尿、夥しい血で汚れ
ている。それを君が掃除するのだ。どうだ? 後始末する側に立ち、色々と
考えてみたまえ。やはりボクの提案した「一人で沖に出る」方法が最善とは
思わないか? 思い立ったら即、実行だ。まずは、イカダ作りのためのペッ
トボトルの購入だ。ただ、杉ちゃんのようにキャップは捨ててはダメだ
ワイルドじゃないが、キャップのないペットボトルは浮かばないからだ
最後のワイルドのために、ここは我慢だ
ともかく健闘を祈る


そう、死ぬことで感謝される方法が全く無い訳ではない。ウィル・スミスの
映画にもあったが、臓器提供という道だ。君の臓器で多くの人が助かるのだ
素晴らしいことではないか。ただ、これは慎重に事を運ばなくてはならない
ともかく保健所などに行き、「臓器提供ドナー登録」カードを貰い、それに
「全て提供」の印をし、そのカードを持って大学病院か国立病院に行くのだ
おっと、その前に…。まずは、臓器が健康でなくてはならない。この方法を
選んだ瞬間から、君は酒や煙草を止めて食事も野菜中心に変え、適度な運動
も開始しなければならない。君が不健康な生活をしていたなら、健康的生活
少なくとも三ヶ月は必要だ。そして、先の病院に行くのだ。そこの受付で
こう言うのだ。「私は自殺志願者ですが、私が死んだ後に臓器を提供したい
のです。薬物などで死ねば臓器が傷むと聞いたのですが、適切な死に方を教
えていただきたい」と。これは真剣な顔で聞かねばならない。笑ったりすれ
ば追い返されるのがオチだからだ。受付で君の誠意が伝われば、しかるべき
専門に案内してくれるだろう。これで全てはうまく運ぶ。安心だろう?

これを読んで腑に落ちても礼には及ばない
ただ、“成功”を祈る。アディオス…
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 熊に襲われない方法 | トップ | 黄金の国・倭国(ワク) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事