「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

「幸せにします」

2013年04月07日 13時28分50秒 | Weblog
 
先日、お笑い有名タレントが元局アナと結婚し
バラエティー番組の企画として、彼らの披露宴が行われた
辞めて久しいとはいえ、元芸能記者だった僕だから
芸能人の結婚に興味を覚え、こうして書く…のではない

(結婚して新婦が)「幸せを掴んだ」
(新郎が新婦を)「幸せにします」
放送中に連発された言葉「幸せ」
その言葉がとても安易に感じ、気に障ってしまうのだ

「幸せ」

世間でなんの疑問も持たず普通に使われている言葉だが
一体、幸せの定義とはなんぞや?

「幸せ」とは一般的に“到達点”と同義語のように
使われているが、果たして結婚は“到達点”か? 
結婚しないと「幸せ」ではないのか?

そしたまた、男が女を「幸せ」にするのか?
その幸せとはなんぞや? メシを食わせ養うことか?
それが、女が掴んだ「幸せ」なのか?
または、結婚することで子孫・子供を公に持つことができるのだが
それが「幸せ」なのか? 子孫ができない夫婦は不幸せなのか?

いい大学に入ったから幸せとか
一流企業に入ったから幸せとか
お金が手に入ったから幸せとか
見た目の良い異性と付き合ったから幸せとか
家を手に入れたから幸せとか

全て一時的な快楽・天界の喜びをのみを追っている
底が浅い人生観のように思うのは僕だけか

いい大学に入っても研鑽を積まないと社会で役には立たない
一流企業で何十年も勤めて、リストラにあい警備員をしている人を知っている
お金は使えばなくなる。お金が無くなればどうするのだ?
どんなに綺麗な女性でも、必ずババアになるし
若い時分に浮気でもされれば、男には地獄だ
どんなに立派な家でも、家庭が冷たければ牢獄だ

実は、友人知人の結婚式に参加し
浮かれた新郎新婦が話すのを訊くたび
僕は思っていたのだ
「僕が幸せにします? ほう、お手並み拝見ですな」
「幸せを掴んだ? へえ~結婚がゴールなんだ」

「幸せ」云々をのたまわった彼らの多くが
その後、結婚を解消している
ある夫は、「幸せ」にすべき妻とは別の女性に心を奪われ
ある妻は、二人で作った借金の重さに耐えかね
ある夫は、妻が石女だったのを理由に
ある妻は、「結婚に目がくらんだが、本当は夫を愛してなかった」のが理由で
そのほかにも、様々な理由で「幸せ」を終わらせている

まあ、これ以上書くと、ますますヘンクツに思われるし
晴れの結婚式で浮かれる新郎新婦の門出に水を差すみたいだから止めるが
軽々に「幸せにします」なんて言う男は、「幸せを掴んだ」なんて言う女は
「幸せ」に弄ばれ、「幸せ」に苦しむことになるに決まっている
もちっと、幸せの意味を考えて使って頂戴…なんて、余計なお世話か
コメント (2)
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