「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

雨の日の随想

2010年10月26日 15時39分45秒 | Weblog
 
世田谷の砧に住んで約7年になる
それ以前は、隣町の成城で10年暮らした
つまり同じ地域に二十年近く住んでいる事になるが
子供の頃から今に至るまで、こんなにも長く
同じ地域に住んでいたのは初めてのことだ
この時間は、カミサンと共に暮らした時間と重なる
つまり、結婚する以前の僕は
全くの根無し草だったのだ

幼い頃、両親が離婚し
父親に預けられた僕は
ほぼ一年ごとに引越しをした
父の仕事が続かなかったからだ

小学校の六年間は
進級ごとに学校が変わり
その為、勉強についていけず
正真正銘の落ちこぼれだった
5年生になっても割り算が分からなかった
その後、中学にあがっても転校は続き
父が倒れたため、遂には養護施設に入るのである

公的施設に入ったお陰で
最低限の教育を受けることが出来
当時の教師がおだててくれたこともあり
僕の学力は飛躍的に伸びた
学年で最低だった僕が
半年あまりで学年5番となり
英語と数学は1位2位を争うまでになった

つくづく、特に子供時代は
安定が必要なのだと思う

しかし、「三つ子の魂百まで」
幼児期に刷り込まれた習慣は
大人になっても消えず
ひとつ所に安定していられない性格となってしまった
新しいアパートに引っ越しても
次の更新の頃には引越しの準備をしていた
なかには半年で引っ越したこともある
そして、父の悪い性格も受け継ぎ
若い頃は転職を繰り返した

そんな僕が、カミサンと一緒になって
同じ地域に落ち着くこととなったのだが
ひとつだけ、引きずっている習性がある

それは書き手としての仕事の継続だ

ようやく受けた連載も
2年も続くと飽きてしまい
後先を考えずに
イロイロな理由をつけて
辞めてしまうのだ

そうして、また新たなコーナーや
媒体を探して仕事を貰うのだが
この命に刷り込まれた習慣は
本当になんとかしないと、と反省する
不安定な収入は、何よりカミサンに迷惑がかかる

宿命転換とは人間革命と同義語かもしれない
まずは、自分が変わらなければ
人生を変えることはできない

自分がなりたい自分が
本来の自分なのだと信じ
命に染み付いた泥やアカを洗い
理想の自分に近づいていくしかない

そんなことを
書斎で雨を見上げながら想うのだった…


な~んてことを考える暇があったら
チャンと仕事しなさい!

…はい
コメント (2)
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