2030年、ここは、オフィス関東組の朝の始業前の会話デス。
2030年というと、近未来のEVのハナシ?かよ・・?!的かと言うと、そーじゃない(笑)。
少しばかり凛々しくなった、地方君が主任から代理になったダサイタマ 元主任と会話してます。
「いやー、地方君。いや、地方課長! うちの製品絶好調じゃないですか!」
いつのまにかに、出世街道で追い抜かれてしまったダサイタマ元主任デス。
『そっすねぇ・・。まあ、新製品が受けに受けてるし。バンバン導入されて、オフィス関東組がトヨ田を追い抜くのも時間の問題だよッス』
地方君の言葉尻は相も変わらずですが、会社が出した新製品が気になりますね・・。
『やっぱり2024年の裏金問題が効いたっす。僕らが企画した、【ごろつき議員For シュー・参議員】が良く売れたっす!』
あー、あの製品かぁ・・とダサイタマ元主任は思いました。
<国会議員全員を謎の組織がつるし上げ、議員を人間からAIに交換しちゃった事件を可能にした製品だったな(笑)。
<AIなんで、給料もいらんし、不正もしない。おまけに24時間、365日、政務に励む、模範的システムだったな。
『でも、人間味が無いから、うちのじっちゃんが改良したんすよね。ごろつき要素を加えたり。』
そう、地方君のじっちゃんは、AI製品にオプションをつけて日本スタンダードにしたのです。
直近の、ジーミン、コーメ、キョーサン、イッシン・・など様々な問題キャラをAIに認識させ、バーチャル国会でAI議員を作ったんですね。
それも、各政党の議員按分に応じて。そして、本物の議員のように、時々不正やスキャンダルをランダム指数によって”しでかす”ようにしました。
当然、ネット民だけでなく、コクミンの怒りが爆発しますので、オプションとして、AI議員を無期、銃殺、電気椅子送りなどで処遇。
実際の人間ではないので、躊躇なく過激が処罰が迅速に行われ、コクミンのガス抜き効果てきめんでした。
『最近じゃぁ、地方議会からの発注が多いっす。来春発売の、【ごろつき議員For 市議会ズ】は各地のどろどろした不祥事とかを個別入力できる奴っす』
・・そう言えば、海外受注も好調だったな・・・とダサイタマ元主任は話を聞きながら思い出しました。
海外の王家や独裁国家から、【名ばかり議会For 独裁国家】が大人気だとか(笑)。
< 物騒な国でない、ニホン人に生まれてヨカッタ!と元主任は思いながら、明日の電子投票で、どのAI議員に入れようかと思うのでした。