国鉄の経営破綻の一因だった政治屋の我田引鉄。
あの新幹線だって、東海道の岐阜羽島駅はその典型です。
東海道、山陽の次に東北と同時に上越が完成したのだって、某超大物政治屋のチカラが働いていないワケが無いと誰しもが思いました。
どの沿線でもそこそこの規模の自治体は、一番速い列車の停車駅が欲しいでしょう。
しかし、JRになって強かになりました。
駅が欲しいなら建設費用は出せ・・・です。
要望という口は出すけど、金は出し渋り、結果として乗客が伸び悩んでも知らん顔、廃止を打ち出すと路線を守れと騒ぎ出す・・・そんな身勝手な自治体に散々振り回されてきた結果として鍛えられたのかもしれません。
そもそも高速列車は何処の需要を狙っているのかを明確に、停車駅は少ない方が良いのは明らかです。
大阪と鹿児島間、鹿児島空港が市街地から1時間弱かかりますから、「みずほ」はいい勝負になると思います。
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<リニア途中駅で綱引き 自治体は巨額費用に躊躇 JR東海「少ない方がいい」>
産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/ 2010年10月20日
JR東海のリニア中央新幹線のルート選定は20日、東京~名古屋を直線で結ぶ「南アルプスルート」で事実上決着し、今後の焦点は、リニアが止まる途中駅の選定に移る。在来型新幹線よりもはるかに高い建設費を誰がどのように負担するのか。調整は難航が予想される。
JR東海は昨年6月、1県1駅程度の途中駅を設置する方針を打ち出した。東京、名古屋、大阪は同社が整備するが、それ以外の費用は国が3分の2、自治体が残りを負担する整備新幹線方式を求めている。
ただ、路線の大半が地下40メートル以上の大深度地下を通るため、地中駅が必要で、その建設費は1駅で2200億円かかると試算されている。地上駅でも、特殊な設備が必要となるため費用は350億円以上と、整備新幹線に比べて1・5倍もかかる。財政難の自治体には、リニアには止まってほしいが、財政難を考えれば躊躇(ちゅうちょ)せざるを得ない。
自治体からは、「JR東海が費用を負担すべきだ」との声も上がるが、リニアの整備費用すべてを自己負担するだけに、これ以上の費用増は避けたい。リニアのライバルとなる飛行機との競争に勝つため、「途中駅は少ない方がいい」(関係者)との本音ものぞく。
名古屋経由で東京~大阪まで開通した場合、通過するのは神奈川、山梨、長野、岐阜、三重、奈良の6県。ルート選定に続き、途中駅でも自治体とJR東海の綱引きが繰り広げられそうだ。(高山豊司)
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<大阪-鹿児島「みずほ」正式発表、3時間45分で朝夕4往復>
産経新聞 http://sankei.jp.msn.com/ 2010年10月20日
JR九州と西日本は20日、来年3月12日の九州新幹線全線開業に伴い、新大阪-鹿児島中央間を3時間45分で結ぶ最速列車「みずほ」を朝夕計4往復運行する、と正式に発表した。JRは、ビジネス需要に適した時間帯にみずほを運行することで、航空機との競争を有利に運びたい考えだ。
「みずほ」は、現在の山陽新幹線「のぞみ」の停車駅の新大阪、新神戸、岡山、広島、小倉、博多に加え、九州新幹線の熊本、鹿児島中央に停車する。新大阪-鹿児島中央間で現在より77分短縮。新大阪-熊本間は1時間近く短縮され、2時間59分で結ぶ。
九州内では佐賀県が「みずほ」を新鳥栖駅に停車するよう求めるなど、沿線自治体から停車要望が相次いでいたが、「航空機を意識した、航空機対策の列車」(唐池恒二JR九州社長)として、九州内での停車数を限定し、時間短縮を実現した。
唐池社長は「現在、大阪-鹿児島間のシェアは圧倒的に飛行機が強く、JRは数%程度。全線開業後は2割から3割をJRに移るようにしたい」と語った。JR西日本の佐々木隆之社長も「みずほ投入でシェアを拡大し、航空機と是非勝負したい。ビジネスより観光客が伸びると思うので、近畿と九州双方の魅力を発信したい」と述べた。
JR九州が発表した全線開業後のダイヤは、新大阪-鹿児島中央を直通運転する「みずほ」「さくら」が1時間に1本程度。九州内では博多-鹿児島中央間と博多-熊本間を、東海道・山陽新幹線の「ひかり」に当たる「さくら」、「こだま」に当たる各駅停車の「つばめ」が走る。博多-鹿児島中央は1時間1本、博多-熊本は1時間2本程度になる見込み。
九州内での「さくら」の停車駅について唐池社長は「みずほよりは多くの駅にとまることになるだろう」と述べた。博多-熊本間は「つばめ」となる見通しという。
検討を続けている開業後の料金については「まだ調整にとまどっている」(唐池社長)として、国土交通省への申請が11月以降にずれ込む可能性も示唆した。
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