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Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

志すは21世紀的ドンキホーテ?
はたまた車寅次郎先生を師に地球を迷走?
気儘な旅人の「三文オペラ」創作ノート

カメラと自分・・・ そのスタンスと歴史など、、、

2005-04-23 00:05:21 | 趣味の話&本と雑学メモ
「カメラの話」、、、  少し整理しておきます。

まず、

1)私の持っている機材について:

フィルム仕様カメラ、
先にブログでご紹介した「京セラ・コンタックス系列」だけです。
デジカメは、
4年位前に購入した 「SONY DSC-F55DX」のみ、です。
もう、スペック的に劣っているし、2個持っているバッテリーも寿命です。
しかし、もう少し働いてもらわないといけません。

Ameblo投稿に使った写真は全て、デジカメ撮影のものです。
一両日のスペインの投稿、さらにハンガリーでの撮影は、ニコンF4とF90で撮ったものが6割、古いもの(ハンガリーでの撮影)は3~4割がミノルタです。


2)自分とカメラの歴史、その「スタンス」等について:
学生時代はカメラをやっていませんでした。そんなに優雅な学生ではなかった。
就職して、最初の夏のボーナスもらったとき、初めてアサヒペンタックスを購入したのがきっかけです。アサヒペンタックスは約8年使いました。関西のアマチュア写真クラブの方々とアラスカ撮影旅行に添乗員でお供したとき、たまたま撮ったアラスカの写真が郷里の県美展で入選しました。以来、この類のコンテストに応募したことはありませんで、たった一回個っきりの「応募と受賞」の経験です。事実、旅行会社勤務時代、写真撮影ねたには事欠きませんでしたが、カメラを持ち歩くのは自分自身邪道と心得ていましたし、実際問題、カメラ片手にお客さんのご案内は不可能でした。それから数年後の旅行中、ローマのホテルで置引泥棒に遭い、財布と領収書の入ったカメラバッグ共々一切合切みごとに盗まれてしまいました。当時給料手取りが8万円の時代でして、たまたま運悪く米ドル現金(日本円60万円相当)の入った封筒も、見事にやられてしまいました。それ以来、イタリアという国とイタリア人が大嫌いになりました。しかし、パスポートを別に確保していたのが不幸中の幸いです。そして悲しくも悲しくもその時、愛用のペンタックスを失ってしまいました。
その後は、15年間ほとんどカメラを手にしない日常が続いたのです。旅行会社を退職した後(すでに20年前になりますが)、カメラをやらない父親が何故か持っていたミノルタのオートフォーカスを必要に応じて使っており、今尚、健在です。
1993年の中頃から約8年間、仕事の関係でハンガリーのブダペストに住んでいました。もちろん日本とブダペストを行ったり来たりの生活でしたが、その時は仕事柄、時間の合間に撮影は可能でしたから、おもにミノルタを持ち歩いていました。一丸レフにオートフォーカスを最初に取り入れたメーカーらしく、当時これに勝るものなし、自動焦点の速度は十分で使い勝手の良い機材でした。が、いかんせん、レンズの甘さには閉口していました。でも、ペンタックスからの移行ですから、当時はレンズが甘くてもほとんど気にならない、ニコンが特別なのだ、思っていました。
ニコンを使い始めたのは1996年から約3年半の間でした。
ニコンレンズはシャープでこれに勝るものなし。
しかし特に人物撮影となると、レンズの持つ独特の冷たさが感じられ、情や温かみのないポートレート写真が手元に残っております。やはりこうなるとキャノンが良いのかな~。
このあたり、キャノンは使ったことないのでわかりません。
さて、今もっている機材CONTAXは、インドネシアから使い始めました。ヨーロッパにいるときはなんだか買っただけで眺めているだけ、つまり使い勝手が悪く、したがって、なんだかコレクションでお飾り的に持っていただけです。コンタックスを使い始めたのがインドネシアの仕事が始まってから、、、。
さて、ニコンとの別れ話。
かれこれ6年前、たいへん優秀な、さりとて重い35mm~75mm?ズームにカビが入ったのをきっかけに、ニコンのシステムを売り飛ばしてしまいました。一眼レフの重量に嫌気がさしていたのも一つの理由です。しかし今考えれば、F4のボディーと28mm単焦点レンズと標準レンズくらいは持っておけばよかった、と、悔やんでいます。
それから、コンタックスに絞りました。
コンタックスで撮影しているのは特に東ジャワ州ですが、今になってフィルム保管場所?が分からず、現地のスラバヤとバリ島に於いたままにしているらしく、ブログをはじめてからというもの、ようやく過去のフィルムをデジタルデーターに移し替えようと思い立ち、今も尚、しょっちゅう書斎の中を探しまくっているのですが、見当たりません。
フィルム取りにスラバヤに行かなければならないと思っているのですが、それをどこに置いていているか、すぐには思い出せないのです。また、保管状態も決していいはずがなく、今になってせっかく撮った映像資料の「大切さ」がわかってきました。
良し悪し別にして今日、自分の作品を「ブログで発表」できるなんて、ホームページは別格として考えて、まず、1~2年前まで考えもしなかった出来事です。
自分のカメラと向き合った歴史、さらに今、なぜ「ブログ投稿」を続けているか?
そんなこと、あらためて整理してましたが、結果、なんだか、先が楽しくなっているのです。

<添付画像>
* ’96年5月 ハンガリー・ブダペスト王宮を望む。
  手元にある、最も古いハンガリーの写真の一つ。
* 撮影機材:ミノルタ アルファー7700i
* レンズ: Minorta 35mm~105mm 1:3.5 (22)-4.5
* AF 自動露出
* コダック400 ネガティヴフィルムよりデータ移行

酒の用意が出来てないぞ~ 失礼!シャンパンがありま~す・・・

2005-04-21 00:08:39 | 趣味の話&本と雑学メモ
「ム、ム・・・」

「どうもな~ 松花堂弁当だけじゃな~」

「オット!たいへん失礼しました」

「お忙しいところ、せっかくお越しいただいたにもかかわらず、酒の肴だけ用意して、かんじんの酒が用意できてないとは・・・」

「オウ! ようやくわかってくれたか、、、」

「ハハッ・・・ 何と、我輩としたことが、行き届かないことを・・・」

「・・・・・」

「遅くなって、失礼・・・」

「さっそくシャンペンをご用意いたしましたので、御弁当を肴に召し上がれ・・・」

「・・・・! 。。。?」

「いや~ 日本酒はごかんべんを、 我輩、やらないもんで日本酒と焼酎だけは、此処においてないのでして・・・」(まいったな~)

「・・・・!!」

「なに?グラス持って来い? いやはや、我輩に執務室にはホステスがいませんで、今からおきやに行って芸者を呼んでも、そう、明日になりますので、ここは一つ色気抜きという事で、お客様のセルフサービスでお願いして、、、、」

「アッ、、 グラス? ボトルの傍に置いてあるもの、適当に持ってってください」

「・・・・・??」

「なに、シャンペンの銘柄は?いやはや間に合わせのもので、、、」

「しからば、どうぞボトルに張ってある『ラベル』でもご覧頂いて、ご確認くださいまし・・・」

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好きな作家(その1)「佐藤賢一」

2005-04-20 00:11:50 | 趣味の話&本と雑学メモ
「好きな作家」を紹介する?
ば、ばかな、、、
ついつい、アマゾンから抜き出したのがこの著作である。
ほかならぬ、「gooの投稿システム」のチェックをかねて、あれよあれよとアマゾンにアクセスして、キザにも「本の紹介」をするに至った。ほかにもあるが、今日は気楽に且つ中身濃く「エセ男爵」のブログの趣旨に若干ながらも則った上で、いざ投稿。
ちょっと、いってみようじゃないか、、、。

傭兵ピエール

集英社

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著者は佐藤君、たしか3年前、国立山形大学の文学部歴史学西洋史専攻の大学院生であった。
もう卒業していると思う。
彼はすでに『ジャガーになった男』で「小説すばる新人賞」をとっており、たしか、2作目がこの「本」である。
「傭兵ピエール」も「ジャガーになった男」も、背景は西洋中世の歴史である。
大学での彼の専攻は、西洋史。
紹介の2作とも、まずはしっかりと歴史的考証をバックボーンに当時の時代背景と風俗を描ききった舞台装置を用意し現れ出でる主人公脇役共々生き生きとストーリー内を奔放に駆け巡る独創性のある小説、と、看た。
作品の中に、作者の若さがあり知性があり見識がある。
専門的学問分野を修めた「緻密にして膨大な」脳味噌の引き出しから飛び出した『比類なきエンターテインメント小説』である。

さて、
我輩の極めつけ、
『何故に、ブログに取り上げたか?』・・・
理由がある。
すこし、それを述べる。
この本、一昨年まえ、我輩がバリ島に数ヶ月滞在中、日本を発つ前に購入した数冊の書籍に混じっていたものだ。
400ページを越える長編であるが、一気に3日で読みきった。
おもしろかった。
それで、
我輩、小説というものを読んで初めて涙を流したのがこの本なのだ。
なぜ涙が流れたか?
いわずもがな、感激したからである。
何に感激したからか?
それは、
私生児誇り高き不肖の輩、若き「傭兵ピエール」がジャンヌダルクを奥方に娶るまでのあれやこれや、という恋愛ものストーリーであるが、恋愛ごときで涙を流す我輩では、ない!
若いピエールの、気高くして不器用、一直線の人生観をそのままにさらけ出した「男の生き様」に感動したのである。
ドウってことはないが、品性を持ち、庶民の支持を得、凛として歩む人生を描かれると、なぜか涙が出てくることがある。
「エセ男爵」のブログタイトルも、無意識にor意識的に、これに似た『出処』はたまた単なる野暮な『粋がり』があるのかもしれない。