先日陸上競技の長距離をやっている学生が治療に来ました。
彼は良く来る子なのですが、「走りが飛んでしまい10000mやさらに長い距離を走ると筋肉が張ってしまい途中から、筋肉が持たなくなり走れなくなるのです!」と言っていて、「長い距離の走り込みが足りないため、フォームが長い距離を走るものではないのです」と言っていました。また何日か前にも、別の学生が同じようなことを言っていました。
彼らに共通していたのが、高校生の時は中距離(1500m)を良く走っていたとのことでした。そして彼らが言うには、中距離はスピードが大事なので、長距離とは走り方が違うとのことでした。
私も元々長距離選手でしたが、正直そこまで走りに関して考えていなかったです。
しかしその話を聞いて、なるほどと思いました。
本来走り自体はそんなに変わることはないはずだとは思います。
ただ彼らは長距離より短い中距離というかなりスピードを必要とする競技で、脚の筋肉のバネを使って前に飛んで推進力を得ようとしていたものが、上に飛ぶということにも力を使ってしまい、純粋に前への力だけを体に伝えることができなかったのでしょう。そのため筋肉を無駄に使ってしまい、長距離になると疲れてしまい、また着地の際も上からの強い衝撃を受け筋肉をよけい使わざるを得なくなるのでしょう!
これはやはり体の使い方を変え、脚だけではなく体全体をうまく使って、力みなく前への推進力を伝える体に変えることだと思います。そして自分自身で使い分けができると相当なものだと思います。(使い方を変えるのはすぐできるものではないとは思いますが)
ただ彼らは「走りこむと走りが安定してきて、長い距離でも走れるようになるんですよ!」と言っていました。彼らは走りこむことで、自分自身の中距離の走りから、長距離の走りに変えれるものが体にあるのでしょうね!それは大事なことだと思います。何事も自分自身で変えることができるというのは、一番大事なことだと思います。
走り込みもただ呼吸を鍛え持久力が上がるだけではなく、長距離用のフォーム作りという効果もあるのですね!(まぁ野球でもそうですし、高跳び、短距離でもフォームを作りますからね。当たり前のことなのでしょうね)
ただ彼らにあそことあそこがもっと使えればなぁ~と人のことは言えるのですけれどね