アラカン新米ママの東京ぐうたら日記

45歳でできちゃった婚、46歳でいきなりシドニー移住&出産、東京に戻り、右往左往のままはや娘は10歳を過ぎ・・・。

咳き込みながら、9月も終わり・・・「大将は鯨の夢を見る」「装いの力ー異性装展」「ゲハルト・リヒター展」

2022-09-30 10:37:17 | 日記

川原の彼岸花。

朝晩の暑さがやっとおさまってきたと思ったら、明日から10月です。


夕暮れの川原散歩。

2週間ちょっと前に、娘が熱を出し、一瞬39.6度まで上がったのですが、すぐに下がり、念のためPCR検査をしたら陰性。
どうやらただの風邪らしいのですが、いまだに咳がスッキリ取れません。


ペルシャ料理店でベリーダンスを見ました。

娘から夫と私に風邪がうつり、幸い熱はそれほど出なかったのですが、やはりずっと咳き込み、私はようやく良くなりましたが、夫はまだちょっとコンコンやってます。


夏祭りに行く、と2年ぶりに浴衣を着た娘。

9月1日に私の右足首がいきなり浮腫んで、そのままずっと浮腫んだままです。いくつか整形外科に診てもらっても
なんでもない、というのだけれど、たまたまホルモン治療を受けていた婦人科の先生が血栓を心配して血液検査をしてくれたら、ちょっと引っかかりました。大学病院の循環器内科を紹介され、今度は超音波検査をするらしい。


あられもない格好の幸ちゃん。

そんな最中に、今度は左膝が突然痛くなり、少しずつ痛みが増え、ここ数日、左足を引きずって歩いてます。
半月板損傷かも、と鍼灸師の先生に言われ、今までとは違う整形外科を紹介されました。そして今度は
MRI検査の予約を取りました、はあ。


そしてあくび。

10年以上前も、急に痛くなった右膝に半月板損傷があるのを見抜いた鍼灸師の先生です。
おそらく今回も正しい見立てだろうなあ、と思うのですが、両足の半月板にヒビが入ってるって・・・。


大変だねえ・・・。

お彼岸で、80歳過ぎの叔母を訪ねて、そんな話をしたら「そういう年齢なのよ、あちこちガタがくる。でも今のうちに手入れをしておけば、あと2、30年は持つ。というか持たせないとね」とのこと。


ポツンポツンと彼岸花が、ちゃんとお彼岸の頃に咲ています。

109歳で亡くなった母方の祖母は、確か60代でリュウマチにかかって、当時はあまりいいお薬もなく、副作用ばかり大きかったので、お薬はやめて、「名医」と言われる鍼灸の先生に毎日往診してもらい、1年ずっとお灸をしてもらっていたら、すっかり良くなりました。その後、ずっと元気でした。「名医」の鍼灸師も確か100歳くらいまで治療をしてらしたような。

人生100年と言われる時代、あと2、30年どころか、4、50年はあると思うと、ちゃんとお手入れして、長持ちさせないといけないなあ、と思いますです。


「大将は鯨の夢を見る」先行上映会に行ってきました。

さて、先週末、八木景子監督のドキュメンタリー映画「大将は鯨の夢を見る」の先行上映会を娘と見てきました。
実は家族三人でこの映画に出てるのです。と言っても、この「大将」のお店で鯨のいろいろなお料理を「美味しい、美味しい」と食べているだけなんですが・・・トンガでの鯨と泳ぐツアーで夫と出会い、今度は娘も入れて三人で、鯨を食べる映画に出たという、不思議なご縁です(笑)。


八木景子監督のご挨拶。

同じ監督の前作「ビハインド・ザ・コーブ 〜捕鯨問題の謎に迫る〜」は世界各国の映画祭で上映され、受賞し、ネットフリックスで全世界配信され、各国のメディアに取り上げられた作品です。

https://behindthecove.com/index.html

アカデミー賞を取ったドキュメンタリー映画の「ザ・コーブ」を反証する映画になっており、鯨問題の闇が暴かれていくのですが、監督の気さくで素朴なアプローチが人の心を開くのか、みんなぽろりと本音を出してしまうところがなんとも面白いのです。



今回の「大将は鯨の夢を見る」は、神田で鯨料理店をやっている「大将」に焦点を当て、そのお店にやってきていろんな人が鯨をたべ、鯨についていろんな専門家が語る、という映画です。見終わると、そんないい加減なことがIWCとかワシントン条約でまかり通ってるのか、と愕然としながらも、美味しそうな鯨料理がたくさん出てくるので、食べたくなる、そんな不思議な組み合わせの映画です。

2023年、来年上映予定だそうです。まだ上映会場などは未定のようですが、たくさんの人に届きますように!



先日、いつも面白い展覧会を見つけてくれるお友達が誘ってくれて、渋谷区立松濤美術館で「装いの力 異性装の日本史」を見てきました。

https://shoto-museum.jp/exhibitions/197iseisou/


日本書紀から始まる異性装の歴史。

いやあ、今回もとっても興味深い展覧会でした!



ヤマトタケルが女装した、から始まって、「とりかへばや物語」などの物語、能や歌舞伎などの伝統芸能に続き、衣装や写真、漫画、映画、インスタレーションなど様々な形態で、日本の美術史を辿っていきます。



繊細な絵と文字で綴られた異性装の物語は、今まで見たものよりずっと小さいサイズの絵巻物で、どこかに埋もれていたものが発掘されたのだとか。腐女子文化も何百年も前から存在していたのかと、思わずニンマリしたりして。



日本の美術をたどりつつ、その中に脈々と流れる異性装に焦点を当てるという視点、キュレーションに脱帽です!



そして若者、それもなんとなくごく普通の若者がたくさんきていたことにびっくり。後で見たら、SNSで話題になって
いるらしい。

異性装が日本の中に昔からあり、でもそれが政治的に抑圧され、その抑圧をマスコミが広め・・・ということもこの展覧会は浮き彫りにしています。そういう圧力への密かなる抵抗みたいなものに、若者も反応するのかな・・・いや単にヤマトタケルもやってたんだ〜みたいなノリかもしれませんが。


ゲハルト・リヒター展「ビルケナウ」の前にたくさんの人

「装いの力」展が面白かったので、展覧会を見る勢いがつき(?)、次の日、ずっと気になっていたゲハルト・リヒター展
に慌てて行きました。もうすぐ終わってしまうのです。

https://richter.exhibit.jp/


「エラ」

平日だったのに、かなり混雑していて驚きました。ものすごく多作でスタイルも多彩な画家の、一部が展示されていましたが、作品を見て感動!というより、スタイルの変遷、時代の変遷について考えさせられることが多かった気がします。

あるいは、私がそういう見方をしてしまったのかもしれない。



2年前に、リヒターをモデルにした映画「ある画家の数奇な運命」が上映され、その監督の取材通訳をしたことがあります。
それでいろんな話を聞いて、頭でっかちに見ていたかも・・・という反省をしつつ、東ドイツから西ドイツに移り住んだ画家とその時代の変遷とは切り離せないものであることも事実でしょう。

https://www.neverlookaway-movie.jp/

10月15日に1日だけUDK秋葉原でスクリーン上映されるということですので、もしご興味がある方はぜひご覧ください。

https://www.dreampass.jp/e4230


フォトペインティグ「モーターボート」

映画の中でも、ナチスは抽象画を退廃芸術として嫌い、貶めるために退廃芸術展覧会を開催します。東ドイツはその流れで具象画を好み、リヒターも社会主義リアリズムの訓練を受けてきたけれど、西ドイツに移ったら、真逆で具象画が排除され、抽象画が好まれていることに驚き、自分のスタイルをどう生み出すか悩み、フォトペインティングが生まれた、みたいなくだりがあります。


リヒターのアブストラクト・ペインティングの一部。

リヒターのスタイルの変遷は、東西の分断を身をもって経験したことの表れでもあると思います。もちろんそれ以降もカラーチャートを使ったり、ガラスを使ったり、写真を使ったり、コンピューターを使ったり、と、その時代にあるものにどんどん反応していきます。


写真に絵具。

比較的最近の、アウシュビッツを描いた「ビルケナウ」という大きな作品群は、抽象画ですが、元は写真を元に具象画として描かれたのを、完成間近で抽象画に変えて仕上げたらしい。そしてさらにそれを写真に撮ったものも、同じ部屋に展示しているのです。写真を元に具象的に描き、それを抽象画に仕上げ、さらにそれを写真にする・・・。


かなり最近、2021年のドローイング。

その制作過程が、映画の中のリヒターの東から西に移動した、つまり具象画を好むところから抽象画を好むところに移動したプロセスと似ているような気がしたり、具象画を好んだナチスを否定する表現でもあったのかな、とかね、色々考えさせられるのですよ。


は〜、見応えありました、と展覧会後の自分の影。

いつも考えないことをぐるぐる、ぐるぐる考えて、右足が浮腫んでるとか、左膝が痛いとか、そういうことをすっかり忘れる時間でした!