今宵は2010年制作の「ロビン・フッド 」!
未だに語り継がれるノッティンガム、いやイングランドの伝説の義賊ロビン・フッドをリドリー・スコット監督が、新たな視点から描いた歴史超大作。従来のシャーウッドの森を根城とするロビンでは無く、如何にしてシャーウッドの森を根城にすることのなったのかという過程が描かれていて、過去の同名作品とは異なる様相を呈している。
12世紀末、ロビン(ラッセル・クロウ)はフランスへの十字軍遠征に射手として戦闘に加わっていた。帰国前の城攻めで、リチャード王(獅子心王)が敵の矢に倒れてしまい、全軍撤退となる。騎士ロバートは王冠を母国に持ち帰るため馬を駆るが、待ち伏せにより暗殺されてしまう。現場に居合わせたロビンは、剣をノッティンガムの領主であるウォルター卿に届けて欲しいとの遺言を託され……という導入。
ロビン・フッドと言うと、「シャーウッドの森に住む、神出鬼没の義賊」というお話が多く、過去作もそのような内容で描かれてきたものをが多いが、本作はその前日譚というか、「なぜ森にすみ着いたのか?」までを壮大に描いていて、見応え充分でワクワクしながら一気に最後まで観られた作品。ロビンが伝説上の人物なので、軸を変えずにどう描くかは、監督や脚本家、演出家の腕の見せどころといった感じかな。