飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

鎧が出来るまで その52

2009-11-01 19:49:31 | ハーネス(HG harness)

Dscf0034 さて、それではファスナーの縫い付けに入りたいと思います。

ファスナーの縫いつけ作業は、ミシンが使えれば出来るという作業ではありません。

今までに何回か、ファスナーだけの注文というのがありましたが、注文主が出来る人がいるから…。ということで発送してはいたのですが、正直、まともにはつけられなかったはずです。

出来たものを後から見ると、やはり、ファスナーがうまくつけられずに波打っていたり、ロックタイプのスライダーの性質がわかっていなかったり…。と、問題点が見受けられます。

それでは、どうすればうまくファスナーを縫い付けられるか?

まず、ファスナーは波打って縫製されているものは、スムーズな開閉は望めません。

それは、ファスナーの波打ちによって、スライダーの移動が止まってしまうからです。

このファスナーの波打ちを無くすためには、写真のように、微妙にファスナーを引張りながら縫製していくのです。

あまり引張りすぎても、コイル部に無理な力がかかるので良くありません。

こうして、片方のファスナーについては縫製します。

尚、初めはきれいに縫製されたファスナーも、ハーネスを濡らしたりするとハーネス本体が縮んでしまい、ファスナーが波打ってしまう事がありますので注意してください。

そして、もう片側のファスナーの縫製。

これは、ファスナーの始まりと終わりの位置が、左右でピッタリあわせられないと、左右でズレたハーネスになってしまうので、それをピッタリとあわせる技術が必要になります。

一般のハーネスメーカーでは、左右とも両面テープで仮止めして、位置が決まったところで縫製するのが一般的ですが、ウチではそんな面倒なことはせずに、簡単に、一気に縫製する方法を取っています。

それについては次回ご紹介します。

コメント
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