当ブログの薪ストーブのセルフビルドに結構アクセスが多いので、ちょっとこれから薪ストーブのセルフビルドに挑戦したい方に、久々にアドバイスです!
今回は、「煙突の壁だしは、結果的にお金がかかってしまう‥。」ということです。
それはなぜか?
まず、煙突を壁だしにすると、横引きの部分で長くなるために、その分の煙突部材のお金、更に防火のためのメガネ石も必要になり、外に出た煙突を90度上に立ち上げるための「T曲がり」の部材も結構高いため、結果的に煙突部材だけでも、煙突をストーブより直線で立ち上げるストレート出しよりも高くつきます。
そして、ここからが今回のブログの要!
実は、煙突を壁だしで設置しようとすると、足場が必要になるのです!
これは結構気が付いている人は少ないです!
上の写真でも分かるように、煙突は結構高い位置に設置することになります。
この場所から落ちたら大けがはまぬがれません。
そして、ステンレス板一枚のシングル管ならいざ知らず、それなりにストーブの性能をちゃんと引き出そうとするならば、外の煙突は「断熱二重管」が鉄則ですが、断熱管になるとその重さも1メートルもので10キロほどの重さになるため、ハシゴに上って組み立てるなど極めて危険な行為なのです!
そのため、断熱二重管を組み立てるならば、足場をしっかりと組み立てることが必要不可欠となるのです。
つまり、煙突を壁だしにしようと思ったら、足場のお金も考えなければならないのです‥。
この足場も単管で二階の高さまでしっかりしたものを設置するならば、結構なお金が必要になってしまうのです。
そんな理由で、出来るものならば煙突はストレートで出すことを私はお勧めいたします。
もちろんストーブにとってもストレート出しの方が良いことは、少しでも薪ストーブの勉強をした方ならば常識であると思います。
実際、ウチは壁だしで煙突を設置してしまいましたが、やはり、煤のたまり方がどうしても多くなるため、ストレート出しの倍程度の頻度での煙突掃除が必要になっています。
特に、「横引き」の部分の煤のたまり方がひどく、ストーブから吸い上がってしまった灰もしっかりとたまってしまっています‥。
結論‥。
薪ストーブの煙突の壁出しは出来るだけ避けるべき!です。
屋根から煙突を出すストレート出しの場合、雨漏りを心配される方も当然おられると思いますが、私が知る範囲の薪ストーブオーナーで、ストレート出しで雨漏りが起こったという話は今のところ聞いたことがありません。
それではなぜウチは煙突を壁だしにしたのか?
ひとつの理由は、薪ストーブの上の部屋が「物置」であったため火事を心配したこと。
そして、壁に穴をかける際には家を建てた工務店さんのお世話になったのですが、この工務店さんの精神的な負担を少なくしたかった‥。などの理由で壁だしにすることに決めました。
でも、やっぱりこれから薪ストーブを設置されようとする方に対しては、私は出来る限り煙突をストレート出しにすることをお勧めいたします‥。
私もいざ煙突を組み立てる段階になって、「これって危なくない?」って気が付きました(笑)
実際に組み立てるときは、煙突を垂直に立ち上げなければいけないので、屋根からおもりを垂らして少しのズレも出さぬように注意して行いました。
やっぱり自分で組み立てた物は、眺めていても楽しいですね。
正に盲点
枠組足場は持っていないし、単管で安全に組むのは難しいし大変だし、道具がないし・・・
けど、やってみたら楽しそう♪