飛行中年

空を飛ぶことに薪ストーブ、そして、旅をこよなく愛する一人の中年のブログです。

夏はグライダーの調子が変わる?

2011-07-03 20:31:15 | ハング(hangglider)

突然変な題で始まってしまいましたが、実は、夏になって気温が変わると、ハンググライダーは結構その調子が変わってきます。

これは主に「アルミの熱膨張」が原因と思われます。

更にセールの材料となっているポリエステルは、温度が上がると収縮する性質があります。

この結果、フレームは伸びてセールを張り、セールも縮む方向にあるため、気温が上がると一般にグライダーのコントロールは固くなります。

敏感にグライダーのコントロール性を感じることができる方は、春先等の一番高度が上がるころに、低空でのコントロール性と、上空で気温が下がった時のコントロール性に違いがあることを、既に感じているのではないでしょうか?

このように、気温によってハンググライダーは操縦性に変化が現れるため、今まで決まっていたはずの「チューニング」にも変化が出てくるため、注意した方が良いと私は思います。

「今まで調子よかったはずなのに、夏になってなんだかおかしくなったな?」なんて感じられている方がもしいらっしゃったら、それは気温の変化に伴うグライダーの変化である可能性も高いです。

以前私が体験したことですが、オーストラリアのメーカーのグライダーを、日本で夏に飛ばしてみたら、セールが張りすぎてコントロールが困難なグライダーになっていました。

しかし、このときオーストラリアは冬‥。

オーストラリアの気温では特に問題は出ていなかったんでしょうね。

案の定、このグライダーのスパーを5ミリほどカットしてみたら、問題のないグライダーになりました。

コメント
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