私は、まず初めて山に来るお客様でもくつろげる空間を作ることが、ハンググライダー界を活性化するには必要なことだと思います。
山に来ることは、私たち長年ハングをやっている者ならいざ知らず、一般の方の常識では労力を伴うことです。ですから、出来るだけ「来やすい」環境を作らなければいけないと考えています。
例として、私の住む足尾近郊で話を進めてみます。
まず、私が住む足尾近郊では、豊かな農産物、それに自然があります。
今の季節は、なしやりんご、柿、栗などの果物狩りが楽しめます。
また、これから春にかけてはイチゴ狩り、夏はブルーベリー狩りと、ほぼ一年を通して果物狩りを楽しむことが出来るのです。
果物だけでなく、春には竹の子も生えてきます。竹の子は、いまは地主さんもほとんど食べておらず、竹林は竹が生えすぎて荒れてしまった状態になっています。
このようなものも、うまく地主さんに交渉すれば、竹の子狩りなどもやらせてもらえるのではないでしょうか?
更に、足尾エリアのすぐ近くには乗馬クラブが現在作られており、将来的には、スカイスポーツだけでなく乗馬も楽しむことが出来ます。
また、田舎ならではの地元の食材を使ったレストラン等もあります。
良く見ると、都会からのお客様をひきつけられるものが、スカイスポーツ以外にも、実はたくさんあるのです。
このような事実は、私はおおいに活用すべきことだと思います。
これだけ楽しめるものがあるのですから、スクールのパンフレット等にも、山にくればいろいろな楽しみが待っていることを、積極的に記載していっても良いと思えるのです。
そうすれば、たとえ飛べなくても他に遊ぶものがあるわけだし、スカイスポーツ初体験のお客様も、他にも楽しめるものがあることを知っていれば、より、山に来ることに興味を持つと思うのです。
更に、家族持ちのフライヤーの場合、自分は空を飛んでいても、家族はおもいおもいに果物狩りや自然の中の遊びを満喫することも出来るため、より「おとうさん」(おかあさん?)フライヤーも飛びに来やすいはずです。
これは、スカイスポーツだけでなく、地元の果物狩り農家、乗馬などのアウトドアスポーツ業者、レストラン等にとっても活性化につながることですから、より大きなお金がエリア近くに落ちることになります。
そうなると、地元市役所の観光課等からも、何かしらの協力が得易いのではないでしょうか?
このような活動も、将来的には、ハング界を活性化していくには有効な手段だと私は考えています。