ひわさの民話
聖権現「ひじりごんげん」さん
とんと昔、赤松の阿地屋(あぢや)と言う所に権兵衛という者がおったそうな。
ある日、蛇を捕まえて割竹に突き刺し、赤石橋の川縁りに放置しておいたそうな。
丁度夕暮れ時に、雄(おんどり)のお坊さんか゛通りかかったので、蛇は体から後光を放ち助けを求めたが、何分に家路へと急いでいたため素知らぬ振りをして通り過ぎたのであった。
その後、寺に帰ったお坊さんは突然に体の具合が悪くなり、悪寒に震えながら息絶えたということじゃった。
この事を知った村人は、蛇を権現さんとして手厚く葬ってあげたのじゃった。
これが後の聖権現となったそうな。
権現さんのお力は物を紛失した時に拝み願いますと、不思議な事にその物が出てくるという、たいそう有り難い神力があるそうな。
そして、紛失物が出てきた時は、お神酒を祀り御礼申し上げる風習があります。
また祈願成就の神様として現在も信仰が続いておるそうな。
おわり
聖権現「ひじりごんげん」さん
とんと昔、赤松の阿地屋(あぢや)と言う所に権兵衛という者がおったそうな。
ある日、蛇を捕まえて割竹に突き刺し、赤石橋の川縁りに放置しておいたそうな。
丁度夕暮れ時に、雄(おんどり)のお坊さんか゛通りかかったので、蛇は体から後光を放ち助けを求めたが、何分に家路へと急いでいたため素知らぬ振りをして通り過ぎたのであった。
その後、寺に帰ったお坊さんは突然に体の具合が悪くなり、悪寒に震えながら息絶えたということじゃった。
この事を知った村人は、蛇を権現さんとして手厚く葬ってあげたのじゃった。
これが後の聖権現となったそうな。
権現さんのお力は物を紛失した時に拝み願いますと、不思議な事にその物が出てくるという、たいそう有り難い神力があるそうな。
そして、紛失物が出てきた時は、お神酒を祀り御礼申し上げる風習があります。
また祈願成就の神様として現在も信仰が続いておるそうな。
おわり