保育園のようだ…

最後に診療させていただいた患者さんがお子さん連れでした。今、勤務医の先生が説明中なため、看護師がワンちゃんと一緒に遊んでくれています。そういうスペースを作ったので、有効に使われて嬉しいですよ！

歯科の矯正

　うちの長男が、今度日本歯科大学さんで矯正を受けることになりました。
たいした異常ではないですが、少し捻れて生えてきた歯を治すようです。
抜けた乳歯の隙間にまだ永久歯が生えてきていない部分もあり、同時に調整するのだそうです。

　私は動物の歯科の勉強に力を入れていますが、
犬猫では、乳歯が抜けてから永久歯が生えてくることはありません。
通常、一時的ですが共存していて乳歯が抜けていきます。
したがって一時期はたくさん歯が生えているように見えるわけです。
サメの歯のような感じですかね。
問題になるのは、小型犬で不正咬合が生じてきた場合ですね。
乳歯が残っていると顎の大きさには限界があり、永久歯の萌出を邪魔してしまうことがあります。
その場合は早めに乳歯を抜歯したり、永久歯の位置を矯正する必要が出てきます。

動物の場合、歯科処置には通常全身麻酔が必要なので、なるべく一回で済む方法を考えます。
先日は左下の永久犬歯が舌側に変位していた犬で、抜歯した乳歯の歯根を楔（くさび）として用い、
位置の矯正を行いました。
しかもその費用は歯科の専門家に比べたら、おそらく獣医さんは激安です。
保険がききませんからね。
ちなみに子供の歯の矯正も保険がききません。
したがっていい金額がかかりそうです。
自分も自費診療を動物に対してやっているわけですからね・・・。
親の気持ち子は知らず、であります。