日々の出来事

当院の出来事を紹介します

頑張ってるよ

2010-08-13 18:58:50 | Weblog
以前紹介した、先天性複合心奇形のなつちゃん…。貧血が目立ってきてしまい、専門医に相談して輸血に踏み切りました。体重が0.8Kg しかないため、1日で入れられる量に上限があります。今日から3日間にわたり、持続的な輸血になります。本人、すごく頑張っていると思います。必死に生きようとする動物の力を感じます。動物はただ生きることのみを考えるのでありましょう。人間には自殺を考えたり、悲観したりと、また違ったたいへんさがあるのでしょうけど…、闘病している動物たちを見ていると、けなげだなあと思うわけです。

手術は自動車運転に似ている

2010-08-13 01:02:32 | Weblog
実習の学生が来ているので、仕事の説明上、例え話をすることも多いのです。手術に関する考え方として、自動車運転に例えることをよくします。

<自動車学校での習い始めは、皆初心者。学校内で基本知識を学び、車の動かし方を頭に入れる。その後実際に動かしてみる。仮免許が得られたら、先生と学外へ出てみる。よほどセンスがない人でない限り、通常は運転免許が与えられる。運転免許をとっても、まだまだ一年間は初診者マークを付けての運転だ。慣れていないが、その分丁寧なので事故も少ない。慣れて来た頃、こすったりぶつけたりしてしまう。さらに自分も一人前と考え始めると、事故を起こす。運転には対人・対物の保険が必要、車両の管理やメンテナンスも考える。遠方に出かけるには、地図やナビを用いて行く。自分からぶつかって事故をおこさないにしても、相手からぶつかられる場合も無いとはいえない。それでも何とか大事故や人身事故を起こさずに運転していることが大半である。普通のドライバーに、F1ドライバーのような天才的センス(才能)は求められない。むしろ安全運転と危険回避が求められる。>

これらを外科手術を学んでいく中で対比させて教えていきます。自動車の事故は想定外の出血などに当てはまるでしょう。当院では、衛生的で万が一に備えた手術を丁寧に行うように指導して見学させています。運転の(手術の)仕方をみれば、その人の人格がわかりますよね!これは真実!