日々の出来事

当院の出来事を紹介します

(P)ちゃんが旅立ちました・・・

2010-01-24 20:05:51 | Weblog
ブログへの投稿が、正常化して機嫌がなおった浅井です。
まだまだ寒いですね。
今日は腹部エコーの講義と実習で長岡へ出かけました。
長岡市内は雪がけっこう残っていました。

先日、ずっと通っていたPちゃんが亡くなりました。
あまりに特徴的なお名前なので、Pちゃんとしておきます。
この子は初め、肝硬変の末期という診断で当院に流れてきました。
実際には、蛋白喪失性腸症による低蛋白血症でした。

経過はそれなりでよいQOLを保っていました。
最近調子を崩してきて、脾臓の腫大が確認されていました。
そしてすごく大きくなってきた・・・。
Megaspleen です。針吸引による細胞診では腫瘍細胞は出ていない。
でも髄外造血がありました。
従って腫瘍とは限らないですが、疑わしい。
単なるうっ血かもしれない。
摘出が原則でしたが、高齢なこともあり経過を見ておりました。

先日、状況確認のためCTを撮影しました。
巨大な脾臓が腹腔内を占拠しておりました。
画像上は転移や血管の巻き込みもなさそうで、外科的な摘出の対象だと判断しました。

翌日、飼い主さんがお見舞いに来ていました。
そのお見舞いの最中に急変して虚脱、心停止・・・。
田中先生が対応してくれましたが、レスキューはかなわなかったそうです。
私は自分の定期健康診断で半日入院だったため、その場にいませんでした。
残念です。診てあげたかったです。後悔が残りました。

せめて飼い主さんがいるところで旅立ったのは救いでしょうか?
飼い主さんには、最期につらい思いをさせてしまいました。
Pちゃん、天国で安らかに眠ってね!