数年前、大阪梅田のリッツ・カールトンで
マクロビオティックのコースをご馳走して下さった御仁が、
昨日のご自分のブログに次のような言葉を記していた。
「商品」ではなく情報を伝えよ
まったくそうなのですよ、そのとおりです。
拙ブログでも、伝えているのは 情報 です。
健康寿命の保持には何が重要かという 情報 です。
その情報をどのようにご自身の生活に取り入れるかは
ご覧になられる方々の自由な選択なのです。
さてさて、ここからは
筆者がつい最近、外来で遭遇した症例の話です。
60歳代の女性の患者さん。
一ヶ月ほど前から以前より痛かった腰がさらに強烈に
痛くなったと訴えて受診されました。
転倒したわけでも、尻餅をついたわけでもないと。
胸椎から腰椎にかけて打鍵鎚で叩いていくと
痛い場所は下部胸椎と判明。
疑うのは胸椎の圧迫骨折ゆえ、すぐにレントゲン撮影へ。
案の定、第11胸椎の圧迫骨折、しかもまだ新鮮なもの。
当分の間、カルシトニン製剤の筋肉注射を週一回行い
消炎鎮痛剤内服を処方した。
当然のことながら原因は骨粗鬆症であろうから
ビスフォスフォネート製剤の服用も適応となろう。
骨密度の測定はしておかねばなるまい。
通常、YAM値というものが70%以下なら即
骨粗鬆症として治療を開始することになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/d9/fb45ca2a25983da1cef43c8d1946b71a.jpg)
ところがこの方は なんと!
YAM値 93%
骨密度がまったく正常値なのに、圧迫骨折となってしまった!
もちろん癌の骨転移などはありません。
となると、そう、これはもう骨質の問題・・・。
ということで、まだまだ話は続きます。
アメリカ国立衛生研究所は2000年に、次のように定義しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/58/27fcb202fad60584750b0aeb0cff430c.jpg)
骨強度とは以下のこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/d0/8acd7ef85f567be3d08f4973963f5b94.jpg)
各々の責任度合いは 骨密度70% 骨質30%。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/73/8cf33edd2cb1d5d5dfb5fe2fbe46c2ab.jpg)
これまでにもお伝えしていた情報ですが
骨質、すなわち 骨の質 に関わる微細構造において
コラーゲン架橋 が 悪玉な物質 に取って代わられるのが
骨質の劣化をもたらすことは、すでにお伝えしていたとおりです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/88/9eabd7dbd343132e566e4f1164017cd5.jpg)
ここで 悪玉架橋 と示されているものこそ
AGEの1種類である ペントシジン によるものなのです。
昔の記事も参照して下さい。
AGEsと骨質劣化について
決して ペンと詩人 などではありませんので。
この物質の血中濃度は、慢性腎不全などでは保険診療で測定できますが
それ以外での測定は自費扱いとなります。
このようなAGE(ペントシジン)が体の中で作られるのを抑制する効果が
ある種の物質に認められています。
以前のエントリーをご確認下さい。
↓
あなたの知らない血糖値の罠! にペントシジン登場!
さて、
最後の図をご覧下さい。
尿中ペントシジン高値ということは、当然ながら血中でも高値です。
そんなAGEの1種類であるペントシジンの生成を
抑制できるものが存在するという事を
言い続けて早や7年余り。
まだまだ世の中は、この事実に追い付いてはいません。
マクロビオティックのコースをご馳走して下さった御仁が、
昨日のご自分のブログに次のような言葉を記していた。
「商品」ではなく情報を伝えよ
まったくそうなのですよ、そのとおりです。
拙ブログでも、伝えているのは 情報 です。
健康寿命の保持には何が重要かという 情報 です。
その情報をどのようにご自身の生活に取り入れるかは
ご覧になられる方々の自由な選択なのです。
さてさて、ここからは
筆者がつい最近、外来で遭遇した症例の話です。
60歳代の女性の患者さん。
一ヶ月ほど前から以前より痛かった腰がさらに強烈に
痛くなったと訴えて受診されました。
転倒したわけでも、尻餅をついたわけでもないと。
胸椎から腰椎にかけて打鍵鎚で叩いていくと
痛い場所は下部胸椎と判明。
疑うのは胸椎の圧迫骨折ゆえ、すぐにレントゲン撮影へ。
案の定、第11胸椎の圧迫骨折、しかもまだ新鮮なもの。
当分の間、カルシトニン製剤の筋肉注射を週一回行い
消炎鎮痛剤内服を処方した。
当然のことながら原因は骨粗鬆症であろうから
ビスフォスフォネート製剤の服用も適応となろう。
骨密度の測定はしておかねばなるまい。
通常、YAM値というものが70%以下なら即
骨粗鬆症として治療を開始することになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/d9/fb45ca2a25983da1cef43c8d1946b71a.jpg)
ところがこの方は なんと!
YAM値 93%
骨密度がまったく正常値なのに、圧迫骨折となってしまった!
もちろん癌の骨転移などはありません。
となると、そう、これはもう骨質の問題・・・。
ということで、まだまだ話は続きます。
アメリカ国立衛生研究所は2000年に、次のように定義しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/58/27fcb202fad60584750b0aeb0cff430c.jpg)
骨強度とは以下のこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/d0/8acd7ef85f567be3d08f4973963f5b94.jpg)
各々の責任度合いは 骨密度70% 骨質30%。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/73/8cf33edd2cb1d5d5dfb5fe2fbe46c2ab.jpg)
これまでにもお伝えしていた情報ですが
骨質、すなわち 骨の質 に関わる微細構造において
コラーゲン架橋 が 悪玉な物質 に取って代わられるのが
骨質の劣化をもたらすことは、すでにお伝えしていたとおりです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/88/9eabd7dbd343132e566e4f1164017cd5.jpg)
ここで 悪玉架橋 と示されているものこそ
AGEの1種類である ペントシジン によるものなのです。
昔の記事も参照して下さい。
AGEsと骨質劣化について
決して ペンと詩人 などではありませんので。
この物質の血中濃度は、慢性腎不全などでは保険診療で測定できますが
それ以外での測定は自費扱いとなります。
このようなAGE(ペントシジン)が体の中で作られるのを抑制する効果が
ある種の物質に認められています。
以前のエントリーをご確認下さい。
↓
あなたの知らない血糖値の罠! にペントシジン登場!
さて、
最後の図をご覧下さい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/f2/c6e52556694d2c223eb1271de6e6fd55.jpg)
尿中ペントシジン高値ということは、当然ながら血中でも高値です。
そんなAGEの1種類であるペントシジンの生成を
抑制できるものが存在するという事を
言い続けて早や7年余り。
まだまだ世の中は、この事実に追い付いてはいません。