(製薬会社の)バイアスがかからない研究だと、以下のような話になるのです。
そもそもアメリカではLDLが190以上を治療対象としていて、
この190という数値には、きちんとした根拠があるのです。
しかし、日本では以下の記事にもあるように140以上を対象としていて、
しかもその数値の根拠が実はあいまいなのです。
はっきりしているのは140以上とする方が、
治療対象者が増える、つまり内服処方が増えるということ。
コレステロールというのは細胞膜の重要な構成成分だし、
ステロイドホルモンの製造原料でもあるわけで、
とくに以下記事で、
男性ではLDLコレステロール値が79以下の人より、
100~159の人の方が死亡率が低く
と書かれているのは、
1)コレステロールがDHEAの製造原料であること。
2)DHEA値が高いほうが長寿であるという最近の抗加齢医学の知見。
と言う2つの事実からも納得される話でしょう。
以下、毎日新聞の記事を貼り付けます。
コレステロール値:「高い方が死亡率低い」 日本脂質栄養学会で研究成果発表 /富山
毎日新聞 9月3日(金)16時47分配信
◇きょうから日本脂質栄養学会、ガイドライン策定へ
動脈硬化の原因の一つとされるコレステロールについて、日本脂質栄養学会(理事長=浜崎智仁・富山大学和漢医薬学総合研究所教授)が「総コレステロール値またはLDL(悪玉)コレステロール値が高い方が総死亡率が低い」とする研究成果をまとめた。3、4日に愛知県犬山市で開かれる第19回日本脂質栄養学会で発表する。【青山郁子】
日本では狭心症などの持病がない場合、血中のLDLコレステロール値が140ミリグラム以上で高脂血症と診断される。日本動脈硬化学会が07年に定めたもので、厚生労働省や多くの医療現場が基準値として採用している。
浜崎教授らは、東海大学が神奈川県伊勢原市の老人基本健診受診者(男性8340人、女性1万3591人)を平均7・1年間追跡した調査などを分析。男性ではLDLコレステロール値が79以下の人より、100~159の人の方が死亡率が低く、女性ではどのレベルでもほとんど差がないとの結果を得た。
また、茨城県などが冠動脈疾患や脳卒中の既往歴のない男女約9万人(40~79歳)を対象に平均10・3年間追跡した調査でも、冠動脈疾患死とコレステロール値との因果関係はみられなかった。
これを受け脂質栄養学会は昨秋、浜崎教授を委員長に「長寿のためのコレステロールガイドライン策定委員会」を設置。「特別な場合を除き、動脈硬化性疾患予防に(コレステロール値)低下目的の投薬は不適切」などとする内容を盛り込むことを検討している。特に投薬治療を受けている患者の約6割を占める女性は、閉経後に平均値で30~40ミリグラムは上昇するとされ、基準値に男女差がないことも問題視している。
今後は各方面の意見を聴き、来年度に学会として正式なガイドラインを発表する予定。
浜崎教授は「日本でコレステロール値を下げる薬の売り上げは年間約2500億円。関連医療費も含めると7500億円を上回る。この中には多額の税金も投入されており、無駄と思われる投薬はなくすべきだ」と話している。