ベイエリア独身日本式サラリーマン生活

駐在で米国ベイエリアへやってきた独身日本式サラリーマンによる独身日本式サラリーマンのための日々の記録

Home Depot前のホットドッグ屋

2016-09-28 23:14:15 | 食事

 Home Depot前のホットドッグ屋は、サンカルロス市のHome Depot前のホットドッグ屋だ。エルカミノ通りをブリテンアベニューで曲がったところにあるHome Depotで、敷地内には1ドルショップやラッキーなども入っている。ホットドッグは米国を代表する食べ物と言っても間違いではなく、独身日本式サラリーマンもニューヨークのサラリーマンに憧れて、何度か買い求めたことがあるに違いない。そしてその浅薄な味にやや失望したことだろう。それでもしばらくするとまた何故か食べたくなるのがホットドッグで、同じ失敗を繰り返すことになる。しかし、ここのホットドッグは違うのだ。


このお店の特長は以下の通りだ。参考にしてもらいたい。


①雰囲気1
庭の手入れや日曜大工に勤しむ米国人にとってホームセンターは非常に神聖な場所であり、多くの人で賑わう。また、広大な駐車場と歩道を区切る植栽帯にはジーパンにキャップを被った40人ほどのメキシカンの男たちが寝転がったり、談笑したりしている。彼らはいわゆる職のない連中であり、Home Depotに職を求めて集まっているのだ。というのも簡単な配管工事や大工工事をおこなう人々が、ここで材料を購入し、さらにここで彼らを日雇いで雇うことで労務も確保するということなのだそうだ。日本でいうかつての山谷や西成のような場所に当たるのだろうが、ここには岡林信康の歌のような陰気さはない。


②雰囲気2
ホットドッグ屋は、巨大なHome Depotの建屋の前にチョコンと建てられた掘っ立て小屋のような作りで、店の前に屋外テーブルが2,3台並べてある簡素な作りだ。特段流行っている様子もない。イタリア人のような、メキシカンのような親父と、明らかにメキシカンなお姉さんが狭い掘っ立て小屋の中に入っていて、彼らが調理する。


③メニュー・味
旨い。中のソーセージによって4種類ほどのメニューがあり、うち二つに挑戦したが、いずれも旨い。ビッグポリッシュソーセージは歯ごたえ十分で、マスタードとピクルスとの相性がよい。スパイスが効いたイタリアンソーセージはオニオンと一緒に炒めて出てくる。そこいらの店とパンの質も違う。下手なファストフード店よりずっと美味しいと断言できる。また、“小さな小汚い店で買って、外ですぐ食べるあの感じ”が何となく幼い時分に駄菓子屋や祭りの屋台で経験した気持ちを思い起こして一層美味しく感じるのだ。



独身日本式サラリーマンも、日本でコーナンと100円ショップに用事があるようにHome Depotや1ドルショップには必ず用事があるはずだ。そんなときは思い切ってサンカルロス市まで足を運んで、このホットドッグも味わってみてもらいたい。そして職を求めてじっと佇んでいる男たちを眺めながらソーセージを頬張り、自由の国の厳しさを目の当たりにするといいだろう。

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