広大な大阪城の中心にそびえる大阪城天守閣。
現在の天守は三代目、初代は豊臣秀吉が築いた大坂城。
二代目は徳川秀忠再建、豊臣時代の城郭に盛土し、
五層五重地下一階の天守を建築しました。

今の天守は初代をモデルにして建てられており、
五重八階、鉄骨鉄筋コンクリート造り、
1931年に市民の熱意によって復元、
1997年に国の登録有形文化財となりました。

大坂夏の陣図屏風に描かれた外観も参考にし、
天守四層までを江戸時代の白漆喰を元とし、
五層目は豊臣時代を基として
黒漆喰に金箔で虎や鶴の絵を描いています。

天守へ登城することにしましょう。
現代建築によるコンクリート製、
一般の人は階段を使いますが、エレベーターも完備、
ロマンを感じるのも遠のくかもしれませんが・・・。
諦めずに誰もが見学できる城があっていいと思います。

1階が天守閣の入口、シアタールーム、ショップ、
2階が城の情報コーナー、
3,4階が豊臣秀吉とその時代の展示、
5階が大坂夏の陣図屏風の世界の展示、
7階が豊臣秀吉の生涯の展示となっています。

そして、8階が展望室。
地上50メートルから、広大な大阪城と
大阪の街を一望できます。

この出入り口は、車椅子でも通行可能。
壮大な風景を楽しめるので
滞在時間も長くなりがちです。

学生時代に一度登城したことがありますが、
天守閣へ登るまでの距離が長くて大変であった
記憶しか残っておらず、写真として記録することの
重要性を感じているこのごろです。

現在の天守閣で使われている鯱、伏虎などの
原寸大レプリカが展示されています。

要所要所に屈折が設けられ
横矢がかかるようになっている内堀石垣。

天下人秀吉の権力の象徴として燦然と輝いていた時代と
秀吉の死後、徳川家康によって大坂冬の陣・夏の陣で
豊臣家が滅ぼされてしまう悲劇の時代とを
併せ持っている大阪城です。
別名:錦城、金城
種別:平山城
築城年:1583年、1620年
築城者:豊臣秀吉、徳川秀忠
天守の現況・形態:望楼型、五重八階、鉄骨鉄筋コンクリート
大阪府大阪市中央区大阪城1-1
2019.5.18