あすきなまこブログ

七宝焼を焼いています。

古本の海

2009-03-14 21:02:05 | Weblog
えーと、今日はおばあちゃんのいらなくなった本を15、6冊ほど古本屋さんに売りに行きました。500円になりました。父が病んだころに買っていた痴呆症についての本中心で…。今では、もう痴呆とは言わないんだよね。「認知症」だね。

…その後、本棚の海をさまよったあげく、1400円分の本を買ってしまうわたし…。勝ち負けで言ったら負けですか…。古本屋さん儲かっちゃったね!いや、今日行ったのは個人経営の、好きな古本屋さんなのでいいんですけども。
買ったのは、子どもの絵についての本なのですが、初版発行が昭和30年と昭和47年のものでした…。いろんな時代のひとが、いろんなことを言っているなあ…。

ああ、でも久しぶりに、いろんな本じっくり見られて、楽しかったです。

高村光太郎と智恵子の作品集(なにかの展覧会の図録かな?)も見つけたんですが、こちらは立ち読みですませました。…智恵子さんが精神を病んだ後、たくさん作った切り紙の作品が載っていました。
はじめは、新しい時代の夫婦目指したとかなんとかだったけど、やっぱ智恵子さんに負担かけすぎだったんじゃないかなあ…って、(だって元気な時の智恵子さんって、家事もしてたし、絵も描いてたんだよね…。それも光太郎が、心からは認めてくれないという思いに苛まれながら…。)いや、詳しくは知らんけどな。それに、発症の原因はいろいろあるだろうから、一概には言えないだろうけど…。

まー、夫婦のことだからいいけどさ…、あんまりにも光太郎の智恵子抄が、献身的な愛の記録だのなんだのって持ち上げられてるからさ…光太郎は、智恵子さんの発症より前に、心を休ませてあげることができなかったんだろうか…って思っちゃうんだよな。…無心につくった智恵子さんの切り紙、素敵でしたから…、それでよかったのかも…とも思いますが…。

あと、今ならいい薬いっぱいあったろうに…、あの時代は、もう脳病院に入れて様子を見るくらいしかできなかったんだよね…。そのことも、なんだか悲しくなっちゃったのでした。タイムマシンなんかないんだから、考えてもしかたないことだけどね。
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葛藤

2009-03-14 11:05:25 | 同人誌・グッズ
身軽になる…関連で、自分にとっては痛い話なんだけども、書いておこうと思う。
ここまでぶっちゃけないほうがいいのかもしれないけれど…。

さすがに10年以上前に発行した同人誌(特に創作系)がほとんど動かなくなってきていて、思い切って処分するかなあ…と思った。
盛大に燃やしてしまうことが出来ればそれがいいんだけど、昨今はどこででも火が焚けるわけではない…。よって処分となると、表紙をちぎって、奥付けなど個人情報の載っているページをちぎって、ひもでしばって廃品回収に出せる状態にする…。

古典的価値が出るまで持っておけば…という旨もあるが、えーと、それってどんな風に??みたいに考えた。…たとえば、実はうちで発行した同人誌の中に、今、まんが家になってる人の作品を掲載させていただいたものがあるんだけど…その方は、作品がアニメ化されたこともあるんだけども、だからってその同人誌が売れるわけじゃないのだ。(実は、ヤフオクに、その○○さんの作品が載っています…なんて書いて出品してもらったことあるんだけど、ほとんどアクセスもない状態だった。…ふむ…。)
それにまあ、もうつきあいも全然ない方なので、あんまりその名を前面に出して在庫を売る…というのを躊躇してしまうという面もある。

ああ、なんか書いてていろいろ…軽い吐き気さえしてくるジャンルの話だが、逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ。

本は、腐らないようでいて、腐ってしまう…生モノなんだ。新鮮なうちに売らなくちゃいけないんだ…。
まあ、そんなんで、よし…処分しちゃうか…と思い、創作本の入っているダンボール箱を開けた。そして…ぴかぴかひかる(PP加工なんです)同人誌の表紙を見たら…どうしても捨てる気になれなくて、もういちど、箱のふたをそのまま閉じた。
まだ、捨てられないのだ…。

何事もなかったかのように、同人誌活動を続けることにした。…だって、それしかないんだもん。捨てられない自分がいる限り、即売会には出続けるべきだし、そのためには新刊があったほうがいい。…それだけだ。それから、幸いにも、まだ続けられる状況なんだ…。この不安定な営みを…。そのことには、すごくすごく感謝しながら…何事もなかったように続けることにした。
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