あすきなまこブログ

七宝焼を焼いています。

彼岸花の七宝焼

2015-09-23 12:48:45 | アート・クラフト

この季節になると、必ず咲く、真っ赤な彼岸花・・。

切り抜き七宝で、ずっと作ってみたかったのですが、あの、ぴんぴんしている雄蕊がぜったい危ないよなあ・・と思って、これまでやってなかったのですが、今年はひらめきました。

 こういう図案なら危なくないじゃん!

糸鋸もあるし、1mm厚の銅板も転がっていたし・・。(これ、確かもらいものの銅板・・)

やるぜ・・!!と、少々、興奮気味に、糸鋸を握ります。・・ていうか、冷静になったらできんです・・。

周りを切り取って、中の切り抜くところに、ドリルで穴を開けました・・。この段階で、すでに10本近く糸鋸の刃折れる・・。

1mmの厚さの銅板に、刃がはさまれちゃって動かなくなったところに、ヘンな力かけると容易にパキャッといっちゃうんですね・・・。ふつうの時でも、刃の方向変えるときは注意深くやらないと折れやすいのですが・・。

 ね、けっこう厚いでしょ。

あんまり刃が折れるので、念のためゴーグルもちゃんとつけたよ。もう、指に刃ぶっ刺すのもいやですし、注意するっす・・。

 

はい、ここでうちの庭に咲いてた、黄色い彼岸花を・・。園芸品種ですかね・・。野生のものより、花びらが太いよね。

 

資料用に何枚か撮ったのですが・・。

 

 

さて、なんとか無事、切り抜くことができました。水に入れて、くっついてる下描きの紙をはずします・・。

 裏側の写真も・・。

 裏引きしました。

今回は、いつものリサイクル裏引きじゃなくて、売ってる黒い裏引き使いました・・。

 

表に、下引き白を盛って焼いたところです。

 白もいいよねえ・・・。

意外と、こういう途中のがいいじゃん・・みたいなこと、作品つくる上でよく起こりますよな・・。ここで止めときゃよかった・・みたいなことあるよね。でも、さすがに下引きだし、ここではやめられません・・。

 

透明色をのせてみたところです・・。極淡赤、オレンジ透を使ってみました。

そして、これに朱赤をのせて、ぴっとさせようと思ったのですが、朱赤が縮んでしまい・・。

朱赤って、不透明色なのに、透明色に押されてくるんですね・・。むむむ。ただでさえ、黒く変色しやすくて難しい色なのですが、そんな性質があったとは・・。以後注意です・・。

 

そして、もう一度、その朱赤を全面に置いて・・。

 こんな感じに・・。

 太陽光の元で・・。

うむむ・・焼きあがった時は・・ちょっとえげつないかしら・・でも、彼岸花って本来えげつない花だしな・・もやもや・・、もっといじってみようかな・・・でも、これ以上、炉に入れたら、発色がぜったい悪くなるしな・・・もやもや・・などといろいろ思ったのですが、ツイッター上などで、みなさまに見ていただいて・・、自分でも慣れてきました。(笑)

蛍光灯のもとや・・ノートの表紙をバックにしたのも撮ってみました。

 

・・・なにはともあれ、念願の彼岸花です。

彼岸花だけに、悲願でした・・!と一応おやじギャグをかまし・・ひゅーー・・秋風が吹き抜ける・・。

そんな秋分の日です。見ていただいてありがとうございます。

minneギャラリーで販売中です。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋、七宝焼再開しました・・。

2015-09-18 08:32:32 | アート・クラフト

はー、やっと秋がきました。炉に火を入れるのも楽しい季節がやってまいりました。

 

きのう焼いた、金色のショールのアザラショーシカです。

 

 

 

 

鳥の形で、下引きまで済ませていたものがあったので、キクイタダキにしてみました。

かんじが出てるといいのですが・・。このひと、くちばしは、ほんとはちっちゃいんですけど、口の両端が黒いので、こんな顔になるという・・。

 

 

やっぱ、頭頂部の黄色がポイントですね。

 

そして、執念深く焼き続けることに決めた、ハチワレさん・・。

かおがこわいのは仕様です・・。

  

 

 

あとは、マトリョーシカ全員集合の写真を撮ってみたので、これもアップいたします。

 

あと、ぽろぽろっと、オーダーの七宝焼を焼いたりしていました・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

時計屋のおじいさん

2015-09-16 00:35:00 | 人生

先日、岡山駅近くの商店街のちょっと不思議なお店で、ベルトと老眼鏡を買いました。

前々から気になっておったのですが、ちょっと不思議・・と言うのは、商店街の中の一軒分更地になっているところに、軽自動車を置いて、ハッチバックを開けて、そこには商品の在庫らしきものが入ってて、それから、机を並べて、ベルトとか時計とかメガネを売ってるの。露天商的なんだけど、売ってるものが、時計メガネ店の在庫処分・・としか思えないの。わりと古めかしいけど、これ、けっこういい品だよな・・と思わせるものばかりなの。

売っているのはおじいさん・・。

わたし、推測したんですが、この更地に、もともと店舗があって、そこでお店をやってたんだけど、何らかの事情で更地になっちゃって、建て替えるところまではいかないのかな・・って思ったの。もう、古い商店街だし・・。空き店舗も多いもんな・・。

 

でも、聞いてみたらそうじゃなくて、この更地のとなりの家を指差して、「ここで、昔、店をやっとったんですわ。」と言われる。

時計の修理が専門だったんだって。

「どんな時計でも直せますよ。あったら持ってきてください。」って・・。

その時、彼の矜持を見た気がしました。でも、ほんともう、けっこうなお年っぽく見えるのよ・・。見た感じ80超えてるなあ・・。

 

インターネットをお使いになれば、意外と古い時計の修理の需要があって、全国から以来が舞い込んで、それでけっこうやっていってる技術者の人の話をときどき聞くんだけど・・・(倉敷にもそういうお店ある)あのおじいさんはどうかなあ・・。そういうのもう、やらないのかなあ・・。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かなしみの同人誌即売会

2015-09-02 21:34:14 | 同人誌・グッズ

はるばると、東京まで出かけて創作系同人誌の即売会に参加しても、一冊も同人誌を売らない体に成り果てたなまこでございますが・・・。

 

ふと、学生時代に少しだけ足を突っこんでいた漫画倶楽部のA先輩に、はじめて連れて行ってもらった松山の同人誌即売会のことを思い出しました・・。いや・・いろいろすごくかなしく恥ずかしいことがあったので、記憶を封印していたのでございますが・・。でも、後で自分で読み返すとおもしろいかもなので、思い出せるうちに書いとこ・・と思ったわけです。もう、30年近く前の話です。1986年の夏か・・?

何人かのグループで、わたし、男の先輩二人と車にのせていただいて、出発しましたね・・。そしてフェリーに乗って・・。

でも、車の中でも、フェリーでも、とにかく気まずかったんです・・。わたし、一年生で、大学入ったばかりで、男の人と何話していいかもわかんないし・・。あーあ・・。(でも、わたし、小中学校のころは、そんな人間じゃなかったんだけどなあ・・。高校時代、教室でほとんど男の子と口きかなかったからこんなになっちゃったんだよ・・。かろうじて、美術部の男の子とはしゃべっていたけどな・・。)

同じ一年生の女の子の友だちは、楽しそうにみんなとしゃべってるのになあ・・。

で、前日に合宿がありましたよね・・旅館の畳の部屋で・・。

それから、部員の女子で同じ部屋に泊まって・・。わたし、そのとき女の子の日だったので、みなさんがお風呂に行ってる時、一人でお部屋で濡れたタオルで体を拭いて、そのあと、窓の外の暗い景色を見ていました・・。誘ってくださった先輩には申し訳ないけど、どうしてわたしはここにいるんだろう感満載で・・。

ほんとに、どうしてここにいるんだろう・・って思ってた・・。

次の日の即売会は、かなり大きな体育館みたいなところで行われました。わたしは、漫画倶楽部の会誌といっしょに、大学になってはじめて出した創作系の同人誌「みづは」を30冊ほど持って行きまして、スペースに並べてもらったのですが・・・。一冊も売れないし、手にも取ってもらえない・・というアレを経験いたしました・・・。

(気絶)

はっ・・。失礼しました・・。

受験勉強に明け暮れた高校生の間、大学に入ったらまんが描くんだ・・ってすごく燃えてて、やっと出した同人誌だったのですね・・。

でも、ほんとに世間知らずだったんだ・・。創作系の本の売れなさなんて知らなかった・・。読んでくれた友達は、けっこうみんなよかったって言ってくれるのに・・なんでこんなに売れないのか・・わかんなかった・・。

 

帰りの車の中で、窓を開けて風に吹かれながら泣いてしまって・・。運転している男の先輩に「どうしたどうした・・?」と聞かれ、もうひとりの男の先輩には、「もしかして、体調悪い・・?」って心配されて(その先輩は、妹さんがいて、生理のこととかなんとなくわかってたみたいで・・)でも、なにも言えなくて・・。どうしてわたしはここにいるんだろう・・どうしてわたしはここにいるんだろう・・ってずっと思ってた。

運転手の先輩は、ずーっと運転してくださってたので、岡山に着くころには疲れ果ててて、ハンドルに突っ伏していらしたのに、ねぎらいの言葉も、きっとわたし、かけなかったと思う・・。自分のことでいっぱいいっぱいだった・・。

そんな、みっともない思い出。(いや、まじで書いてて気分悪くなってきた・・。)

でも、みーんな悩んで大きくなるんだよね・・。あたし、まだその時ガキだったから・・ゆるしてね・・。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする