今日の頭の体操はただの雑学。
あの美味しいハチミツにまつわるお話です。
(ちょっと長いので興味のない方はパスして下さい。)
歴史上、人とミツバチの付き合いは古く
古代エジプトの壁画には養蜂の様子が描かれています。
日本でも江戸時代には盛んに養蜂が行われていましたが
この頃のミツバチは「ニホンミツバチ」。
明治になって「セイヨウミツバチ」が主流になりました。
普通“日本”と名が付くものはか弱いイメージですが
ことハチに関しては違います。
両者は見た目、とっても似ていますが
ニホンミツバチには家出のクセがあって非効率的。
一方、セイヨウミツバチはいたってまじめな優等生なのです。
というわけでヨーロッパやアフリカから
はるばる連れて来られたセイヨウミツバチくんたち。
献身的に人間のために働いてくれていますが
彼らにとって日本は恐ろしい国。
オオスズメバチという天敵が存在します。
こやつは日本とアジアの一部にしかいないのです。
ニホンミツバチはこの天敵に対抗する能力を備えています。
小さな体で自分の2~3倍の大きさのオオスズメバチを取り囲み
みなで体温を一気に上昇させます。
20分で囲みの中の温度は48℃にも上昇。
オオスズメバチは44~46℃で死んでしまいます。
しかしニホンミツバチは48~50℃までOKなのです。(スゴイ!)
この裏技を知らないセイヨウミツバチは
オオスズメバチに襲われたらひとたまりもありません。
だからでしょうか、永い養蜂の歴史上
日本ではまだセイヨウミツバチが野生化した事実はないのです。
人間って勝手だなあ・・・って思います。
セイヨウミツバチの身になれば
突然ジュラシックパークのようなところに連れて来られたのですから・・・。
甘~い話の裏にはハチたちの苦~い苦労があるんですね。
これからは感謝してハチミツをいただきましょうね。
日本の勝ち~(^^)v
珍しいんじゃないですか?
ブタ草もタンポポだって帰化植物に侵食されっぱなしだもの。
ひ弱な西洋蜜蜂は大切に!ですね(^_-)-☆
あまり他に例がないですよね。
そのうちご紹介する予定ですが
誰もが”あっ”と言うような生き物が
外来種に取って代わられようとしていますし
もうすでに知らぬ間に入れ替わってるのに。
でも同じような種族のくせに
敵の撃退法は教えてやんないのね!
ま、言葉が通じないかも…