早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

良 縁/ボクらはみんなで生きている「ミツバチさんありがとう」

2011年05月05日 | 良縁



        今日の頭の体操はただの雑学。 

        あの美味しいハチミツにまつわるお話です。

        (ちょっと長いので興味のない方はパスして下さい。)

 

        歴史上、人とミツバチの付き合いは古く

        古代エジプトの壁画には養蜂の様子が描かれています。

        日本でも江戸時代には盛んに養蜂が行われていましたが

        この頃のミツバチは「ニホンミツバチ」。

        明治になって「セイヨウミツバチ」が主流になりました。
               

                普通“日本”と名が付くものはか弱いイメージですが

        ことハチに関しては違います。

        両者は見た目、とっても似ていますが

        ニホンミツバチには家出のクセがあって非効率的。

        一方、セイヨウミツバチはいたってまじめな優等生なのです。

 

        というわけでヨーロッパやアフリカから

        はるばる連れて来られたセイヨウミツバチくんたち。

        献身的に人間のために働いてくれていますが

        彼らにとって日本は恐ろしい国。

        オオスズメバチという天敵が存在します。

        こやつは日本とアジアの一部にしかいないのです。


               

        ニホンミツバチはこの天敵に対抗する能力を備えています。

        小さな体で自分の2~3倍の大きさのオオスズメバチを取り囲み

        みなで体温を一気に上昇させます。

        20分で囲みの中の温度は48℃にも上昇。

        オオスズメバチは44~46℃で死んでしまいます。

        しかしニホンミツバチは48~50℃までOKなのです。(スゴイ!)

 

        この裏技を知らないセイヨウミツバチは

        オオスズメバチに襲われたらひとたまりもありません。

        だからでしょうか、永い養蜂の歴史上

        日本ではまだセイヨウミツバチが野生化した事実はないのです。

 

        人間って勝手だなあ・・・って思います。

        セイヨウミツバチの身になれば

        突然ジュラシックパークのようなところに連れて来られたのですから・・・。

        甘~い話の裏にはハチたちの苦~い苦労があるんですね。

        これからは感謝してハチミツをいただきましょうね。






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2 コメント

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Unknown ()
2011-05-08 00:44:49
愉快に読ませて頂きましたよ~
日本の勝ち~(^^)v
珍しいんじゃないですか?
ブタ草もタンポポだって帰化植物に侵食されっぱなしだもの。
ひ弱な西洋蜜蜂は大切に!ですね(^_-)-☆
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Unknown ()
2011-05-09 08:18:38
ね、日本の在来種の方がわがままとか強いとか
あまり他に例がないですよね。
そのうちご紹介する予定ですが
誰もが”あっ”と言うような生き物が
外来種に取って代わられようとしていますし
もうすでに知らぬ間に入れ替わってるのに。
でも同じような種族のくせに
敵の撃退法は教えてやんないのね!
ま、言葉が通じないかも…
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