京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

登り窯のお話

2024-07-07 14:37:11 | 登り窯(玄窯)
こんにちは。
登り窯が焚き終わり,
いよいよ明日が窯出しです。

今日からは,少し振り返っての話題と,
窯出しの話題を書こうと思います。

まず…本番の日の朝…じゃなかった(笑
日が入った日の次の日,
1日窯を温める日のお話からです。


登り窯は,その名の通り「登って」います。
斜面に築窯し,空気(炎)が,上へ上へと
登っていく様に作ります。
そして,人が立って入れる様な内部で,
完全に地面から上に棚を組み,
窯の部屋内も,炎が下から来たら,
ぐるりと天井に上がり,その炎は
部屋の下の方に設けられている穴から
次の部屋へと流れていく様にして,
簡単には熱が逃げない構造にします。

想像出来た?(笑
いい画像があったので入れときます。

わかりやすーい!

そして今日の話題です。
窯内が温まって,上昇気流がいまれると
炎や黒煙はきれいに排出されますが,
それに至るまでは,煙が登ってゆかず,
そこらに漂うんですよね〜。
それがこちら。

ふんわり曇っています。


奥,見えなくなってない?


結構煙たくない⁇

赤松だけを燃やしているので,
嫌な匂いではないですが,煙たいのは
…やっぱり煙たいです(笑
昼ぐらいになると、煙は綺麗に排出されて
気にならなくなりますが…
朝の陶芸教室の部屋へ向かうまでと,
部屋の中も若干煙たいので,
毎回申し訳ないな〜と思っております。

この形の窯を考案して築窯した
先人の汗と涙と希望と絶望が,
今,我々の時代にも受け継がれております。
その知恵,使わせていただいております!
ありがたや〜。

そんな事で登りの焼成が始まりました。
この後は,窯を冷やす日の話,窯出しの日の話
などになっていくと思います。
お楽しみに〜。また明日。
Please stay healthy and stay safe.
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