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☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

風のうた

2009-09-15 01:35:19 | 風歌

ここ数年に詠んできた短歌の中から 
その時その時の感覚が蘇り
風のように今を吹き過ぎる。

  風のうた・・・

  
    風吹いて白いページが開くごと春の出逢いを髪切りて待つ
  
    柔らかき光を浴びて山笑い春うららかに雲流れ行く

    輝ける命見つめし三十年を今宵の桜に写しおきたり
    
   洗い髪ほのかな香り戯れて星降る夜に甘き風吹く

   潮の香と日焼けし笑顔目張り寿司友住む里に柔らかき月

    また一つ星は流れて湧き上がる声も大地も温かき夜

   夏空に心の住処失いし人の狂気を救う道有りや
  
   待ちわびて待ちわびて今開きたる月下美人の芳しきかな

   秋茄子を差し出す腕は日焼けして老いはねかえし父は微笑む

   二月空水色に浮く満月に届けよ甘き水仙の香



 日常を詠むことはない。増して生活も歌わない。
 吹きぬける風のように一こまをただ切り取るだけ。
 写生とも言いがたい。
 でも三十一文字に切り取れば
 その時その時が鮮やかに蘇ってくる。
 その時の空気すらも。何とも不思議!
 「いとをかし」である・・・      
     

コメント
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