☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

薄黄緑の青文字ゆかし・・・わが冬のうた2020

2020-03-17 00:14:17 | 風歌
年明けからの不穏な空気は世界に広がり
激動の2020年の行く先はまだまだ見えない

けれど光はすっかり春の色をして
自然は行きつ戻りつしてるように見えながら着実に先に進む

問われているのは今までの自分
問われるのは今の自分
大いなるものに何が問われているのか

外の世界の厳しさに揺れ動く心を鎮めることが
どれだけできるのか
動けない時間の中で内に目を開き始めることができるのか
一人一人の意識が明日を拓き創っていく・・・

降り注ぐ明るい陽射しがすべての人を照らしますように
あまねく人の心に光が届きますように


寒の戻りのうちにわが冬の短歌を・・・

花開き蕾だったと気付く午後薄黄緑の青文字ゆかし
  
  アオモジが好きだ。実のようしか見えない蕾。  
  そのゆかしさも枝ぶりのたたずまいもいい。
  和菓子に用いる「黒文字」のように
  枝が青い(昔は緑の総称)ことから「青文字」と。


実の如く見えし青文字次々と花を開かせ楚々と華やぐ


  青文字2首目。初めて活けて暫くして花が開き始めた時は
  本当に驚いた。花もまたいい。少しずつ開き始めると
  枝と同じ薄黄緑の小花が楚々として美しく辺りがほのかに華やぐ。
  満開になると「天晴」と言う感じ…
 

何故かしら心の底に残る音井戸に響いた水汲みの音
    
  音と言うのは不思議だ。時間がたっても心のどこかに残り
  響く。井戸の水音もしかり。どこで聞いたのかも定かではないのに。
  「羽根つきの音大好き むかしむかしから響いてきた音」
  谷川俊太郎「お正月さん」の一節。羽子板にあたる羽根の丸い
  木の玉の音。心を澄ますと井戸の水音と同じように今も耳に響く。
  もう今の子はどちらも知らないんだろうな…
 

竹炭は暮らしに根付くパートナーお風呂に洗濯飲み水浄化

  もう何十年と言う単位で竹炭を愛好?!している。
  多分作られ始めた当初から。部屋のあちこちに置いているのは
  持ち論。竹炭液はずっと入浴剤だし洗濯ボールも。いろいろと…
  気が付けばお陰様でEMと同じく長い道のりで
  我が家の暮らしにしっかりと根付いている。
  確保するのはちょっと大変だけれど…


旅の夜昭和な裏町店はしご仕上げはジャズと抹茶ミルクで
  
  その名も何ともレトロな「新世界・乾杯通り」。
  滅多と縁がない3軒梯子…「梯子酒」と行きたいところだけれど
  下戸にはそうは詠えないのが悲しい。
  飲めなくてもとっても楽しい旅の夜…
  最後はジャズ聴きながらほんの若い頃京都三条木屋町の「京はやしや」
  (今改装中らしい)でよく飲んだ思い出深い「抹茶ミルク」がここで
  飲めるなんて最高!
 
        
                  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祈り・浄化の波を・・・東大寺お水取り

2020-03-14 16:34:10 | 徒然・・・お水取り

今年もこの時が来た
1269回目の東大寺修二会
私たちは22年目
お松明の浄化の炎との燃える香りに包まれるとき・・・

今年は特例として管長のS師も和上として参籠されているので
久方ぶりに参籠お見舞いにも出かけた

時節柄ご無理なら御託だけで…と思っていた…
やはり参篭所への立ち入りは禁止で
名前を伝えて了承された人のみ篭りの僧に出てきてもらい
門前で少しお話しされている感じだ
私たちは「門内」に入れてもらい少しお話もできた
「いつものように上がってもらうこともお茶も差し上げられませんけど」
「お顔を拝見できただけで…」
S師はとてもお元気そうで年末に参篭に備えて再手術されたという
膝の加減もよさそうだった
女子は参篭所へは上がれないのでいつもは外には焚火があり
そこで童子さんよりお茶等を頂く
外の設えとして竹筒に綺麗に花や南天等が飾ってあったり
するのだが今年は何もなし…
しかし「行」が順調に進んでいるのが何よりだ

今回「お松明」には年間200日も滝行をされているという
ピアニストのご夫妻とご一緒した
二人でリラクゼーションミュージックのユニットも展開されている
人出はいつもの4分の1程度
久しぶりにかなり内側に入ることができた

澄み渡った青い空が綺麗だ
金星が輝き始める
スーパームーンに向かう月が力強い月光を放つ
童子が階段を上って降りてお松明が始まる
          
日が沈んだ空にお松明の炎が火の粉をまき散らし
香りを放ちながら燃え上がる
大気は張り詰め辺りに独特の高揚感が広がっていく
内陣では差懸の音が響き渡る
階段を上りゆく僧の姿がお松明の灯かりに浮かぶ…
練行衆の役職名が次々に呼びだされる
お松明は練行衆の上りゆく灯かりとして10本
僧を導いた後舞台の端で勢い良くかざし思い切り回す
二月堂の舞台を担いでよく走りまた回す
火の粉が舞い上がり松明が燃え落ちるほどに勢いよく
担ぎ手の童子さんの見せ場
今日のお松明は40キロ、朝に担ぎ手が組み立てるという
今夜はことに勢いが良かった

人の静まりを待ってゆっくり二月堂へ
澄み切った気が満ちる舞台からの眺めをしばし味わう
男子組は許可書を見せて堂内へ
女子組は局へ
声明の響きが心地よくことにソロの方の声が美しい
波打つように引いては返す…
差懸の響き ほら貝の音 鐘の音…
時間が不思議なほど瞬く間に過ぎていく これは毎年のこと
五体投地の音が響き渡る
今年は特に美しい
「これは見なくては」と慌てて局を出て舞台正面へ
何の躊躇もなくすごい勢いで飛び上がり
板に五体を打ち付ける
ことに美しく清い若き練行衆(と思う)の姿を目にすることができた
最後の1回だったけれど…

一方で修験の道を行くピアニストの方もいたく感動され
内によみがえる深い感覚も覚えられたという

「20年以上毎年出かけてくる気持ちわかるでしょう…」
今回お二人をお連れした甲斐があったし
共に感じる何かが伝わった気がした

ことに世界を揺るがす世情の中
浄化の波が一人一人の内を打ち寄せ洗い清め
そして世界中に広がっていきますように
唯々祈る…
      
          

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みなぎるエナジー峰々の輝き・・・富士山と蓼科山を巡る冬旅3

2020-03-08 15:54:09 | 徒然・・・旅
今朝は快晴
気温は-10度越え、今朝も窓に美しい雪の結晶…
降り注ぐ光の中で体感はそれほどでもない

大きな窓から冠雪の甲斐駒と仙丈ケ岳がこれ以上ないほどくっきり
やっぱり冬!山波が大きく迫ってくるように見える

朝食を終えて「蓼科山を見たい」と散歩に少し上ってみる
昨日は真っ白だった辺りが青く澄んだ空に美しく力強く浮き上がる
鳳凰三山もはっきり綺麗に見える
冬枯れの木々の枝々の美しさ、その中に見える甲斐駒・・・
真っ白い蓼科山の頂上が輝いて見えた
大きく迫りくるような八ヶ岳連峰
独特の入り組んだ山波の魅力が雪を被って一層発揮される
「八ヶ岳ファン」が多いのも分かる気がした

「天気がいいのでもう一度ビーナスラインを上ってからお送りします」
と言ってもらって再び白樺湖から車山、霧ヶ峰へ
白一色だった風景は一変してどこもここも美しく輝いている
他の季節とどうしてこう違うのかと思うほど
山々が大きく美しくまた違った顔を見せてくれるのが嬉しい
白樺湖を望む蓼科山も夏や秋ともまた違って堂々として…

ため息ものの富士山が見えてきた
美しい!大きい!
やはり富士山が見えるとテンションが上がる

霧が峰近くの富士見台に到着
大きな蓼科山!八ヶ岳も美しい!
いつもは霞んで見えるだけでも嬉しい風景
今日はくっきり美しい雪の峰々が姿を見せてくれた

大パノラマが広がっている!!
蓼科山、赤岳、横岳の八ヶ岳連峰
南アルプスの甲斐駒、北岳、間の岳も少し見える、仙丈ケ岳…
その間に富士の気高く美しい姿が…
中央アルプスの木曽駒、空木岳…御岳山もしっかりと
北アルプスの真っ白い乗鞍岳、穂高連峰、槍ヶ岳、
常念岳、鹿島槍、白馬連峰…
心の中で歓声を上げ興奮しながらスマホのシャッターを押す
今ここにいる幸せを噛みしめる
家人の油彩作品に「のらり乗鞍」「からり上高地」「たっぷり蓼科」なんて
3部作があったことを思い出す

大気は張り詰め澄み切っている
霊峰から湧き上がる澄んだ力強いエナジー
ワクワクしながらも厳粛な気持ちになる
全てに感謝!!
          
                             (乗鞍岳)
「そんなに喜んでもらえたら来ていただいた甲斐がありました!」
「このパノラマの中で見える富士山をIさんにも見せてあげたいですね!」
「本当に・・・」

蓼科山フリークの私としては
昨日の夕日に照らされた雪の蓼科山を見られたでも
今回の旅に「来てよかった!!」と思えたのだが
日本を代表する峰々からの呼び声のような澄み切ったエナジーに
包まれることができて本当に幸せな気持ちになった
帰途の電車からも美しく大きな富士を見ることができた

過ごしてみれば1日目曇り、2日目雨、3日目雪、4日目快晴
全天候を初めての富士山プラス蓼科冬旅で体験できた
今回も「天候に恵まれた!」冬旅になったことに感謝…         
            
重い情報が飛び交う中気持ち的には難しい状況下で
雄大な大自然の美しさと澄み切った満ちるエナジーと
お世話になった方々の細やかな心遣いと暖かさに包まれて
熱き感謝の冬旅になった!!
           
              



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芽吹きの熱は大地に満ちて・・・富士山と蓼科山を巡る冬旅2

2020-03-05 00:24:34 | 徒然・・・旅
車窓に見える木々の枝はほんのり赤い芽吹きの色に染めり始めている
大地は内にほとばしる芽吹きの熱をいっぱいためて春を待つ
大地にエナジーが一番満ちてくる時

夕暮れ時蓼科のOさんのペンションに着くと辺り一面真っ白い雪
家人はそれだけで大喜び・・・
浅間神社の集められた雪を見ただけでテンション上がってたもの
踏みしめるとシャキシャキッと音がする

この冬京都市の中心地より北の方は朝少し銀世界が見られたけれど
私たちのところはほぼ雪は降っていない
夜の静寂に浮かぶ銀世界は凛として美しく不思議な高揚感に包まれる

子どものころは京都でも結構雪が降って世界が白く染まるのは
冬の当たり前の風景だった
育った地域はことによく雪が降り月明かりに照らされた銀世界や
シャンシャンシャンとチェーンを付けたバスや車の走る雪の朝の
何とも言えない空気感と音風景は今も胸に残る
無意識の郷愁が雪によって呼び覚まされる
旅の空だから余計に・・・

朝起きたら廊下の窓に雪の結晶が・・・初めて見た!美しい!
以前就職して北海道に行った知人が「道路にも窓にも雪の結晶できて
びっくりした!」と言ってたのを思い出した
               
-10度の冷え込みでも室内は暖房が程よくきいて
ありがたいことに寒さはあまり感じない
今日も雪模様、見えるはずの南アルプスが全く見えないのは寂しいけれど

昼からは晴れることを願ってOさんご夫妻の車で女神湖方面へ出発
通いなれた道、いつもと風景が違うだけでも何だか嬉しい
まずはピロシキ目当て?!の長門牧場へ

一面雪野原、風が強くて冷たい 
たまに青空が顔を出すがまた曇りはじめ辺りは見えない
ステーキとピロシキそして牛乳
それにいつものソフトクリームはこの寒さでも外せない

女神湖1周、まるで墨絵の世界
蓼科山は麓しか見えず辺りは昨日からの雪に覆われている
毎年は厚い氷が張り車のイベントが行われるほど凍結している湖は
暖冬のせいで半分ほどしか凍っていない
しかし初めて見る雪の女神湖
冬ならではの光景に出会うことができた!

白樺湖を巡って車山から霧ヶ峰へ
美しい樹氷のきらめきは見ることができたけれど辺りの山々は見えない
待てども待てども空は晴れない・・・

あきらめてビーナスラインを下る
ゆっくり降りていくと嘘のように空が明るくなり始めた
青い美しい澄み切った空が広がる
「暮れるまでに」と急いでOさんの勧めの「蓼科山が美しく見える」スポット
三井の森へ

どんどん蓼科山を覆っていた白い雲がとれていく
待ちに待った麗しき蓼科山が姿を見せる
ほんのりと夕日に染まり「ああ 蓼科山!」と言う感じ・・・
湖と木立とのコラボもとても美しい
耳は痛いけれど冷たい大気も吹き付ける風も何のその
染まりゆく蓼科山をただただ眺める・・・
感激!感謝!満足!幸せ!

後はお湯質を誇る東急ホテルの温泉でゆったり・・・
評判の北欧料理のレストランでたらふく・・・

        


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富士山パワーに包まれて・・・富士山と蓼科山を巡る冬旅1

2020-03-02 17:25:28 | 徒然・・・旅
2月最後の週 思えば何と7年ぶりの新幹線で
早朝から3泊4日の「冬の旅」に・・・

昨年秋
「故郷の富士吉田の美しい富士山を見せたい!」「一番美しく見える2月に!」
「それならついでに冬の蓼科山や凍結の女神湖にお連れします!」・・・
家人の絵に思いを寄せて貰っている2組のご夫妻にお声掛け頂いて
思いがけず「冬の旅」の計画が出来上がった

底冷え慣れの京都人とは言え何分マイナス10度以下の世界は体験がなく
極寒用グッズをいろいろと買いそろえ道順を調べ切符の手配等々・・・
それぞれのご夫妻と連絡を取り合ってホテルの手配や
旅のスケジュールも(依然回ったところは外してもらって)いろいろ練ってもらった

思わぬ暖冬・・・
それに前代未聞のコロナ騒動勃発・・・

今までの私なら絶対即取りやめにするところ
「富士山が呼んでいる!」「憧れの冬の蓼科にやっとやっと行ける!」
「蓼科山も呼んでいる!」・・・
こんな時でもこんな時だから「これも何かのご縁」と
この旅をやめる選択技は何故か無かった

「天候には恵まれるはず」なのに雨予報・・・
それでも三島に向かう新幹線の窓からは富士山が美しく見えて嬉しかった
富士山を真直かに見ながら直通バスで富士吉田の富士急ハイランドへ
そこでIさんと0さんご夫妻に合流
ドーンと聳える富士の迫力はすごい
しかし徐々に富士は傘を被って・・・

富士吉田は群馬在住のIさんの奥さんのご実家がありよく帰省されている
海外のインスタで火が付き「レトロな街並みと富士」のインスタ映え名所として
ここ2年ほど世界各地から観光客が押し寄せているらしい
今はさすがにどこも人は少ない

まずは名物の「吉田うどん」を頂く
手打ちで腰が強すぎるぐらい強いのが特徴
出汁は意外と薄味で美味しい
山椒のよくきいた「すりだね」(ご当地薬味)をOさんがいたく気に入った

杉の大木立ち並ぶ北口本宮冨士浅間神社へお参りして
天候麗しければ「忠霊塔」に上りダイヤモンド富士を仰ぐはずのところ断念
富士急ハイランドのリサとガスパールタウンへ
絵を見たりグッズを買ってからフジマヤミュージアムへ 
ここは富士山に特化された作品を集めた美術館
梅原龍三郎 林武 片岡球子 東山魁夷等日本を代表する作家から
現代作家まで結構網羅されていて思いのほか見ごたえもあった
ほぼ貸し切り状態の中
家人の解説付きで皆さんにはとても喜んでもらった
「山梨来たら葡萄でしょ」とここで飲んだ葡萄ジュースはとても美味しかった


夜は Iさんご夫妻が前泊されてリサーチ頂いたレトロな飲み屋街?!の
3軒のお店を梯子・・・
むっちゃ昭和レトロなお店ばかり 2軒目は櫓コタツで・・・
我々にしては珍しいものもありなかなか美味しかった
最後のジャズバーで「抹茶ミルク」のホットが飲めて嬉しかった
                  
「目の前にドーンとデッカイ富士山!」という
素晴らしい富士山ビューのホテルの部屋をとってもらったのにかなり残念
でもIさんご夫妻の細かい心遣いもありがたく
富士山の力強いパワーに包まれて皆さんと楽しく過ごす時間は格別・・・

明けても雨
「もし雨だったら設定」でIさんの奥さんのお姉さんが先日ご当地富士巡りをして
取材頂いた写真をご実家で解説付きでタブレットで見せてもらった
ため息もののダイヤモンド富士
電線が通りレトロな通りの奥にどっしりと気高く在る富士等々・・・
何と親切なご姉妹か
説明も手慣れた感があってとってもお上手

お姉さんの知り合いの珍しい織工場の見学
山岳信仰・富士講の歴史を見る御師の見学・・・
最後にお昼に海がないけどお寿司屋さんが多いという山梨のお寿司を食べて
「次は京都でお会いできたら・・・」とお世話になったIさんご夫妻に
お別れを告げた

Oさんの車で一路信州蓼科へ・・・
                                         
 
  
          (前日、ホテルの部屋からIさんが撮られた富士)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする