歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

パロット『バッハ_マニフィカト&オラトリオ集』

2009年12月15日 | CD バッハ
Bach
Magnificat BWV 243
Lobet Gott in seinen Reichen BWV 11/249b
Nun ist das Heil und die Kraft BWV 50
Christ lag in Todes Banden BWV 4
Osteroratorium BWV 249
Kirkby, Tubb, Van Evera, Cable, Trevor, Crook, Jochens, Daniels, Charlesworth, Grant, Thomas, Kooy
Taverner Consort & Players
Andrew Parrott
5 61647 2

1989年(CD1)/93年(CD2)録音。54分17秒/59分02秒。Virgin。OVPPだということは知らずに買いました。『マニフィカト』はガーディナーの颯爽とした演奏で聴きつけているのでOVPPだとさびしい感じがあるんですが、その他は心地よく聴きとおせました。思い起こせばパロットは世評の高い『ロ短調ミサ』でも、OVPPに近いスタイルで演奏してたんでしたな。

パロットは好きな指揮者なのでこのCD2枚組も以前からねらってはいたんですが、購入したきっかけは、YouTubeでBWV11の冒頭合唱をクイケンの指揮で視聴したことです。気に入って、この曲ちゃんと聴きたいなと思ったんです。ちなみにそのクイケンのもOVPPだった。そのBWV11ですが、フラウト・トラベルソ、オーボエ、トランペット、ティンパニまで入った編成で、晴れ晴れとしたいい曲ですねえ。カークビーもいい感じ。重唱もソロも快調。CD2のBWV4、249とも緊張感のとぎれないよい演奏だと思います。249はこのCDではじめて聴いたんですが、これもいい曲ね。『昇天祭オラトリオ11』と『復活祭オラトリオ249』。この2曲はほかの演奏も聴いてみたい。BWV4はすでにアーノンクールのとBCJのを持ってますが、三者三様でそれぞれに面白い。

ソロは上記のソリストが各曲分担して歌っています。カークビーはBWV11のみの出演でちょっと残念。イブリン・タブが『マニフィカト』でS2を歌っていますが、この人のバロックもの自体めづらしい。S1はバンイブラです。アルトを歌っているキャロライン・トレバーはテナーのチャールズ・ダニエルズともどもタリス・スコラーズのCDで耳にすることの多い人なのですが、ソロもOKです。カウンターテナーのような芯の強い声でしっかり聞こえます。

BWV50は合唱曲が1曲しか残ってないんですか? 録音自体少ないようですが、3分半、楽しませてくれます。

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