歌わない時間

言葉と音楽について、思うところをだらだらと。お暇な方はおつきあいを。

セルシェル『11弦のバロック』

2005年07月29日 | CD バロック
eleven-string baroque
Göran Söllscher
474 815-2

2003年録音。62分15秒。Deutsche Grammophon。イェラン・セルシェルの11弦ギターによるバロック・アルバム。

セルシェルを何枚も聴いているわけではないんですが、この人の、堅実に作り込まれた音楽にはとても惹かれるものがあって、バロックをまとめて録れたCDを聴いてみたいとは以前から思っていました。

バッハのいわゆる「G線上のアリア」とかクープランの「神秘的なバリケード」とか有名な曲も入っていますが、収録曲の半ばは、David KellnerとかJohan Helmich Romanとか、わたしは名前を聞くのも初めてというような作曲家のものです。しかし作曲家の知名度とは関係なく、小品ながら魅力的な曲が多い。

セルシェルの弾くギターは、音の粒立ちがよくて、一つ一つの弾音が美しく、しっかり心がこもっている感じがします。演奏ノイズがまったく気にならないのもいい感じ。

バッハの「ト長調のメヌエット」は、iPhotoでスライドショーする時のBGMになっているのと同じ曲ですが、セルシェルの演奏は表情豊かで、当然ながら、まるでニュアンスが違って聴こえる。

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