Handel
Concerti Grossi, Op.6
Handel & Haydn Society
Christopher Hogwood
458 817-2
1991,92年録音。77分47秒/78分42秒。DECCA/L'Oiseau-Lyre。ホグウッドの指揮は堂々としたもの。イギリスの古楽指揮者とアメリカの古楽器オケ、そこに、いい意味での緊張がみなぎって、成果を上げています。時代楽器によるOp.6の演奏として模範的。ただしホグウッドという人はよくもわるくも安全運転ですから、そのぶん意外性は少ないですけど。
まあ、どこをとってもヘンデルらしい広やかな音に満たされてます。安心して聴いていられるという点ではこれの右に出るものはないと思う。ただね、これはホグウッドが指揮するとたいていどの録音もそうなんですが、曲が始まっちゃうともう一本調子なんだよね。小技が利かないというか。一曲ごとに手を変え品を変え、って工夫は特にはないんですよ。CD2枚、150分身構えて続けてきくとちょっと退屈かもしれません。
個人的には1-3,5-7番が収められたCD1のほうがより面白い。わたしはOp.6では1番、5番、7番あたりが好きなので。とくに最近は7番が面白い。チャーン、チャーン、チャン、チャン、チャン、チャン、チャチャチャチャチャチャチャチャ、って、おなじ音の反復でどんどん音価が短くなっていく第2楽章、歌心にあふれた第3楽章、ホーンパイプのリズムが愉しい終楽章。ヘンデルも気分が乗って書いてる感じ。
このホグウッドのOp.6は、曲と指揮者の相性がぴったり合っている。一般的な知名度は低いけれど、『水上』『花火』とならんでヘンデルの合奏音楽の代表作ですね。
Concerti Grossi, Op.6
Handel & Haydn Society
Christopher Hogwood
458 817-2
1991,92年録音。77分47秒/78分42秒。DECCA/L'Oiseau-Lyre。ホグウッドの指揮は堂々としたもの。イギリスの古楽指揮者とアメリカの古楽器オケ、そこに、いい意味での緊張がみなぎって、成果を上げています。時代楽器によるOp.6の演奏として模範的。ただしホグウッドという人はよくもわるくも安全運転ですから、そのぶん意外性は少ないですけど。
まあ、どこをとってもヘンデルらしい広やかな音に満たされてます。安心して聴いていられるという点ではこれの右に出るものはないと思う。ただね、これはホグウッドが指揮するとたいていどの録音もそうなんですが、曲が始まっちゃうともう一本調子なんだよね。小技が利かないというか。一曲ごとに手を変え品を変え、って工夫は特にはないんですよ。CD2枚、150分身構えて続けてきくとちょっと退屈かもしれません。
個人的には1-3,5-7番が収められたCD1のほうがより面白い。わたしはOp.6では1番、5番、7番あたりが好きなので。とくに最近は7番が面白い。チャーン、チャーン、チャン、チャン、チャン、チャン、チャチャチャチャチャチャチャチャ、って、おなじ音の反復でどんどん音価が短くなっていく第2楽章、歌心にあふれた第3楽章、ホーンパイプのリズムが愉しい終楽章。ヘンデルも気分が乗って書いてる感じ。
このホグウッドのOp.6は、曲と指揮者の相性がぴったり合っている。一般的な知名度は低いけれど、『水上』『花火』とならんでヘンデルの合奏音楽の代表作ですね。