荒川三歩

東京下町を自転車で散策しています。

「野菊のこみち」を行って、

2020年02月12日 | 散文

畑の畦道が散策路です。

 

各所に道標が立っています。矢印に従って自転車を走らせます。

 

今収穫時期の葱の臭いがする道です。

 

誰も居ない広大な平地の中の道です。

 

正面の台地は国府台です。かつてこの一帯を治めた武将に因んで、林の中に里見公園があります。丘の上に「国府」が在ったことから地名でしょうね。

 

国府台の上の民家が見えます。あの辺りから野菊の墓の主人公がこの地を見ていました。

 

「野菊のこみち」は続きます。

 

広大な平地の向こうに、江戸川を越えて柴又の町が見えます。遮るものは何も無い場所です。

 

広い葱畑です。

 


坂川があって、矢切橋が架かっています。欄干の透かし彫りは渡し船と野菊です。

 

橋を渡ります。

 

まだ「野菊のこみち」は続きます。

 

休憩所が数箇所あります。休憩するには、今日はちょっと風があって寒いです。

 

更に「野菊のこみち」を行きます。最後の道標です。

 

国府台下の民家の畑です。ブランド商品なんですね。

 

国府台の上です。ここに「史跡 国府台の戦争」が記されています。里見一族が、北条氏を破って関東の実権を握ろうとしたが、北条氏康・氏政親子に敗れて安房に逃れ、以降歴史の表舞台に現れることはなかった歴史です。

 

また、ここには「野菊の墓公園」があって、文学碑があります。

久しぶりに「野菊の墓」を読みます。「僕の家といふは、矢切の渡しを東へ渡り、小高い岡の上でやはり矢切といふ所。崖の上になっているので、利根川は勿論中川までもかすかに見え、武蔵いちえんが見渡される。秩父から足柄箱根の山々、富士の高峰も見える。東京の上野の森だと云ふのもそれらしく見える。 村はづれの坂の降口の大きな銀杏の樹の根で民子の来るのを待った。ここから見下ろすと少しの田圃がある。色よく黄ばんだ晩稲に露をおんてシットリと打伏した光景は、気のせいか殊に清々しく胸のすくような眺めである。」

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河津桜満開

2020年02月12日 | 散文

江の島で。

もう春です。

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松戸矢切の土手から、

2020年02月12日 | 散文

松戸矢切の江戸川土手です。この土手を自転車で上がります。

 

自転車道がついています。

 

行きます。

 

土手の上から東京を見ます。スカイツリーです。

 

柴又の町です。江戸川が冬の空を映して横たわります。

 

矢切は伊藤左千夫の小説「野菊の墓」の世界です。ここの景色は数十年前と変わっていません。

 

だだっ広い畑の中に散策路があります。

 

振り返る江戸川の土手です。

さあ、「野菊のこみち」を行きます。

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