10月24日(土)
武尊神社登山口の駐車場での朝。
5時頃に目を覚まして、出発の準備を開始。
線を引いたような雲がかかっているが、予想通りの晴れだ。
▲ まず、きょうの登山周回コースの確認。
右の登山口 → 剣ヶ峰山分岐 → 手小屋沢避難小屋 → 行者ころげ(難所)→ 武尊山
→ 剣ヶ峰山 → 剣ヶ峰分岐 → 登山口
累積標高差:1300m コースタイム:6時間40分
いつものようになんやかやで遅れて、武尊神社登山口出発は6時40分。
▲ 登山口を出ると、武尊川右岸の林道を40分ほど歩いていく。
剣ヶ峰分岐を左に折れると、登山道が始まった。
▲ 紅葉が真っ盛り。
落ち葉がふさふさ。大きい朴葉(ほうば)の葉が落ちていて、朴葉焼きの匂いがする。
▲ 分岐から1時間ほど歩くと、避難小屋近くに到着。
ここからは尾根上を南東に登っていく。
するとまもなく、行者ころがしと呼ばれる急峻な岩場が、3カ所も連続して出てくるのだ。
第一のころがしポイント;
▲ 右下の崩れかけた梯子に足を掛けて、ロープで中腹まで登って、中途から左にぶら下がっているクサリに乗り換えて、上まで登り切る。
梯子、ロープ、クサリの3つが同時に楽しめるよ(笑)。
▲ 登り切ったポイントから、下を見下ろしてみた。
二人が登ってくる。
気を付けてね。
第二のころがしポイント;
▲ ここは岩盤が立ちはだかる。
ロープが左と右に2本ぶら下がっていた。
体を岩盤に直角に立てるようにして、登る。
岩盤は濡れていないから助かった。
第三のころがしポイント;
▲ ここは、梯子のあとはクサリで、文字通りよじ登る。
上部の岩場は、垂直に近い。ま、足を掛けるところがあるからいいけど。
▲ 連続するころがしポイントで、いい加減疲れている。
その中で、脚を引き上げて力を入れて踏ん張ると、太ももが攣(つ)りそうな気がした。
いや実際、攣る人もいると思う。
登っている中途で、足が攣ると、これはニッチもサッチもいかなくなる。
自信のない人は止めたほうがいい。
必死の思いでやっと、登った。
▲ 平地に出た。
少し歩くと、前方に!
▲ 武尊山(ほたかやま)2158mだ!
そして、右手を見通すと・・
▲ ずっと右手の先に、とんがった山、剣ヶ峰山(けんがみねさん)2020m が見える。
武尊山に登ったあとは、尾根伝いに剣ヶ峰山へ向かう。
ワイド画面:PC、タブレット向け↓クリック
ワイド画面:スマホ向け↓クリック
▲ 剣ヶ峰山。
とんがっているなー。
剣ヶ峰山は西武尊ともよばれ、武尊山(沖武尊)とペアみたいなものだ。
まもなく、武尊山の頂上に来た。
▲ 武尊山頂上。
展望はパノラマだ。
▲ 南前方は、剣ヶ峰山を中央に、山並みが連なる。
ワイド画面:PC、タブレット用↓
ワイド画面:スマホ用↓
北後方には、至仏山、燧ケ岳は確認できたが、名だだたる北関東、上越の山並みはかすんでいてはっきりしないので写真は省略。
▲ 頂上スペースはそんなに広いわけではないが、風もなく暖かいし、みなさん思い思いにランチタイム。
ボクも昨日来るとき仕入れてきた弁当をひろげた。
45分ほど頂上でランチと展望を楽しんで、次の剣ヶ峰山へ向けて出発。
武尊山と剣ヶ峰山を結ぶ稜線を降りていく。
▲ 後ろを振り返ると、武尊山がなだらかに広がっていた。
▲ 前方には剣ヶ峰山のとんがり山が、稜線の向こうに見える。
しばらくすると、二つの山の中間ぐらいのところまで下りてきた。
▲ 武尊山は、ずっと向こうになった。
▲ 右側は、武尊神社口の方面。
紅葉がまだ残って薄赤い沢状になっている。
帰りは、あの沢の中を進んでいくことになる。
▲ そして前方には、ますます剣ヶ峰山が近くなってきた。
▲ 剣ヶ峰山へ登る分岐点まできた。
ここから、30分ほど登った。
▲ 頂上への、最後の一登りは、細い岩の間をよじ登っていく。
悪い予感がする。
▲ 頂上スペースは、猫の額ほどの狭いスペースしかなかった。
幸い、誰もいないので頂上から落ちこぼれないが。
周りは草木があるので、しかとは見えないが四方が切り立っているはずだ。
こういうシチュエーションは、高所恐怖症のボクが最も忌み嫌うところだ。
▲ 自分の体を、しかと立てるのは怖いので、かがみポーズから標識の写真を撮った。
▲ 登ってきた向こうには武尊山が見える。
もう十分だ。
降りよう。
さっきの細い岩場まで、尻を地につけたままズリ動かしながら尻前進。
笑うなかれ、立つと怖いのだ。
やっと、頂上スペースからわが身を下ろした。
さあ、分岐点からはあとはずっと下りだ。
▲ 急坂が続いた。
ポールは使えない、邪魔になるので仕舞った。
両手、両足をフル駆動して、木の根、岩に捕まりながら、ひょいひょいと連続的に降りて行く。
それを見て、わー、ほー、と後ろの山ガールから感嘆の声があがる。
こういうバランス歩行、ボクは得意なのだ。
▲ 武尊沢まで下りる。
傾斜はゆるくなり、山道はやがて林道っぽくなってくる。
▲ ススキが、山の端に傾きかけた陽を浴びていた。
▲ 前を、とぼとぼというか、ふらふらというか一人、歩いて行く人がいた。
ボクみたいだなー、と思いつつも追い越す気にはならず、しばらくついていった。
▲ 落陽をあびて、紅葉が燃えるようだ・・。
▲ ああ、やっと戻ってきた。
15:40。
久しぶりに9時間の山行だよ。
▲ May さんがこれで膝痛が止まった書いておられた、膝サポーター。
今回登る数日前に、スポーツ店で買ってきたが、今日は出番がなかった。
ボクも痛くなったら、サポーターを付けてその効き目を試してみようと思っていたが、今日は膝が痛くなる兆候が無かったのだ。
今日の山は、累積標高差が1300mもあり、ボクの体験上ほぼトップ値にもかかわらず痛くならなかった。
これは多分、きょうの山は岩地はほとんどなく、ずっと土の地面だったから膝への衝撃が少なかったためだろう。いずれにしろ、膝がネックのボクには喜ばしいことだ。
これで来年、利尻富士の登頂の足掛かりができたかな。利尻富士の標高差は1500mで、ボクには未到の標高差があるからねー。
いつものように、スタバフレンチローストを淹れて一服。
あいかわらず、登山のあとはウマアイ。
▲ きょうの温泉は、谷川温泉・湯テルメ谷川で。
去年も今年も谷川岳に行ったときの立ち寄り湯。
この後、今晩は水上の道の駅でゆっくりしていこう。
隣りのスーパーで何を夕食に調達してこようかな ♪
了
武尊神社登山口の駐車場での朝。
5時頃に目を覚まして、出発の準備を開始。
線を引いたような雲がかかっているが、予想通りの晴れだ。
▲ まず、きょうの登山周回コースの確認。
右の登山口 → 剣ヶ峰山分岐 → 手小屋沢避難小屋 → 行者ころげ(難所)→ 武尊山
→ 剣ヶ峰山 → 剣ヶ峰分岐 → 登山口
累積標高差:1300m コースタイム:6時間40分
いつものようになんやかやで遅れて、武尊神社登山口出発は6時40分。
▲ 登山口を出ると、武尊川右岸の林道を40分ほど歩いていく。
剣ヶ峰分岐を左に折れると、登山道が始まった。
▲ 紅葉が真っ盛り。
落ち葉がふさふさ。大きい朴葉(ほうば)の葉が落ちていて、朴葉焼きの匂いがする。
▲ 分岐から1時間ほど歩くと、避難小屋近くに到着。
ここからは尾根上を南東に登っていく。
するとまもなく、行者ころがしと呼ばれる急峻な岩場が、3カ所も連続して出てくるのだ。
第一のころがしポイント;
▲ 右下の崩れかけた梯子に足を掛けて、ロープで中腹まで登って、中途から左にぶら下がっているクサリに乗り換えて、上まで登り切る。
梯子、ロープ、クサリの3つが同時に楽しめるよ(笑)。
▲ 登り切ったポイントから、下を見下ろしてみた。
二人が登ってくる。
気を付けてね。
第二のころがしポイント;
▲ ここは岩盤が立ちはだかる。
ロープが左と右に2本ぶら下がっていた。
体を岩盤に直角に立てるようにして、登る。
岩盤は濡れていないから助かった。
第三のころがしポイント;
▲ ここは、梯子のあとはクサリで、文字通りよじ登る。
上部の岩場は、垂直に近い。ま、足を掛けるところがあるからいいけど。
▲ 連続するころがしポイントで、いい加減疲れている。
その中で、脚を引き上げて力を入れて踏ん張ると、太ももが攣(つ)りそうな気がした。
いや実際、攣る人もいると思う。
登っている中途で、足が攣ると、これはニッチもサッチもいかなくなる。
自信のない人は止めたほうがいい。
必死の思いでやっと、登った。
▲ 平地に出た。
少し歩くと、前方に!
▲ 武尊山(ほたかやま)2158mだ!
そして、右手を見通すと・・
▲ ずっと右手の先に、とんがった山、剣ヶ峰山(けんがみねさん)2020m が見える。
武尊山に登ったあとは、尾根伝いに剣ヶ峰山へ向かう。
ワイド画面:PC、タブレット向け↓クリック
ワイド画面:スマホ向け↓クリック
▲ 剣ヶ峰山。
とんがっているなー。
剣ヶ峰山は西武尊ともよばれ、武尊山(沖武尊)とペアみたいなものだ。
まもなく、武尊山の頂上に来た。
▲ 武尊山頂上。
展望はパノラマだ。
▲ 南前方は、剣ヶ峰山を中央に、山並みが連なる。
ワイド画面:PC、タブレット用↓
ワイド画面:スマホ用↓
北後方には、至仏山、燧ケ岳は確認できたが、名だだたる北関東、上越の山並みはかすんでいてはっきりしないので写真は省略。
▲ 頂上スペースはそんなに広いわけではないが、風もなく暖かいし、みなさん思い思いにランチタイム。
ボクも昨日来るとき仕入れてきた弁当をひろげた。
45分ほど頂上でランチと展望を楽しんで、次の剣ヶ峰山へ向けて出発。
武尊山と剣ヶ峰山を結ぶ稜線を降りていく。
▲ 後ろを振り返ると、武尊山がなだらかに広がっていた。
▲ 前方には剣ヶ峰山のとんがり山が、稜線の向こうに見える。
しばらくすると、二つの山の中間ぐらいのところまで下りてきた。
▲ 武尊山は、ずっと向こうになった。
▲ 右側は、武尊神社口の方面。
紅葉がまだ残って薄赤い沢状になっている。
帰りは、あの沢の中を進んでいくことになる。
▲ そして前方には、ますます剣ヶ峰山が近くなってきた。
▲ 剣ヶ峰山へ登る分岐点まできた。
ここから、30分ほど登った。
▲ 頂上への、最後の一登りは、細い岩の間をよじ登っていく。
悪い予感がする。
▲ 頂上スペースは、猫の額ほどの狭いスペースしかなかった。
幸い、誰もいないので頂上から落ちこぼれないが。
周りは草木があるので、しかとは見えないが四方が切り立っているはずだ。
こういうシチュエーションは、高所恐怖症のボクが最も忌み嫌うところだ。
▲ 自分の体を、しかと立てるのは怖いので、かがみポーズから標識の写真を撮った。
▲ 登ってきた向こうには武尊山が見える。
もう十分だ。
降りよう。
さっきの細い岩場まで、尻を地につけたままズリ動かしながら尻前進。
笑うなかれ、立つと怖いのだ。
やっと、頂上スペースからわが身を下ろした。
さあ、分岐点からはあとはずっと下りだ。
▲ 急坂が続いた。
ポールは使えない、邪魔になるので仕舞った。
両手、両足をフル駆動して、木の根、岩に捕まりながら、ひょいひょいと連続的に降りて行く。
それを見て、わー、ほー、と後ろの山ガールから感嘆の声があがる。
こういうバランス歩行、ボクは得意なのだ。
▲ 武尊沢まで下りる。
傾斜はゆるくなり、山道はやがて林道っぽくなってくる。
▲ ススキが、山の端に傾きかけた陽を浴びていた。
▲ 前を、とぼとぼというか、ふらふらというか一人、歩いて行く人がいた。
ボクみたいだなー、と思いつつも追い越す気にはならず、しばらくついていった。
▲ 落陽をあびて、紅葉が燃えるようだ・・。
▲ ああ、やっと戻ってきた。
15:40。
久しぶりに9時間の山行だよ。
▲ May さんがこれで膝痛が止まった書いておられた、膝サポーター。
今回登る数日前に、スポーツ店で買ってきたが、今日は出番がなかった。
ボクも痛くなったら、サポーターを付けてその効き目を試してみようと思っていたが、今日は膝が痛くなる兆候が無かったのだ。
今日の山は、累積標高差が1300mもあり、ボクの体験上ほぼトップ値にもかかわらず痛くならなかった。
これは多分、きょうの山は岩地はほとんどなく、ずっと土の地面だったから膝への衝撃が少なかったためだろう。いずれにしろ、膝がネックのボクには喜ばしいことだ。
これで来年、利尻富士の登頂の足掛かりができたかな。利尻富士の標高差は1500mで、ボクには未到の標高差があるからねー。
いつものように、スタバフレンチローストを淹れて一服。
あいかわらず、登山のあとはウマアイ。
▲ きょうの温泉は、谷川温泉・湯テルメ谷川で。
去年も今年も谷川岳に行ったときの立ち寄り湯。
この後、今晩は水上の道の駅でゆっくりしていこう。
隣りのスーパーで何を夕食に調達してこようかな ♪
了
でも、その先にはとっても素敵な景色が待っていましたね(*^_^*)。
空が綺麗!!
紅葉も陽を浴びて一面が真っ赤。
自然っていいですよね。
イイですよねー、自給自足の生活。 消費税アップ ? 仙人さんには関係ないすね(^-^)。
紅葉もだいぶ降りてきていましたが、むしろ樹林帯は真っ盛りで・・。夕陽に照らされる木々を見てると、心も紅くなってきますねー。
自然の中にある、ということは善きこと哉 (Sora)
高所恐怖症ですか~?かがみながら標識の写真をとる姿を、思わず想像してしまいました。それにしても1日2座とは健脚ですね~。剣ヶ峰山からの下り坂だって転げ落ちそうで怖い大腿四頭筋、鍛えてますね。山頂からの景色はもちろんの事、燃えるような紅葉もご褒美ですね。テンプレートも模様替え。趣があって素敵です。
たしかに、山頂からの山並みは、「長大な障壁」(深田久弥)のように四方に連なって神秘的な趣きがあります。
標識の写真は下からへっぴり腰のまま撮りました。今回一番の幸運だったことは、剣ヶ峰山の頂上で誰にもでくあわさなかったこと。尻で前進していたら笑われたこと間違いないですからね。jun さんも想像して私を笑っていたでしょ。
今回の標高差1300mクリアは私にとっては、大きな心の支えになりました。太ももの筋肉はスキーでも重要なところですからね。がんばって維持したいものです。
よくご覧頂き、色々おほめいただきありがとうございます。こんなことなら、美味しかった弁当も載せればよかったかな。
そうですか?ま、一応百名山ですから変化には富んでますね。
今季最後の次の山も百名山ですが、これはチョー簡単、お手軽だと思いますから。
長かった東北・奥のもみじ道も今週末で終わりですか。色んな秘湯を楽しんでられたじゃないですか。今週末は天気も良さそうですよ。
私が喜びそうな岩場に行っていたのですね(笑)
Soraさんは山頂で泣いていたかな?
それにしても楽しそうーな岩場、登ってみたいヨー。
登山リストに入れます!
私のお奨めサポーターの出番がなくてよかったですね。
私は毎回登りから付けるようにしました。
9時間の山行で最後は湯テルメ谷川、うらやましい。
湯テルメは谷川岳の帰りに断念した温泉です。
岩場+9時間+湯テルメ=私の目標(憧れ)です(笑)
私こそ遅れまして。また、出かけてましたので。
>山頂で泣いていたかな?
誰のことですか (^^;
この武尊山は、アスレチックな個所を楽しみに変えられる方には、変化のある面白い山だと思います。泥でぬかるんだ山道の指摘も多いですが、私の時は晴れが数日続いたあとの山行だったからか、たいしたことなかったですし。
憧れ、目標を持てることは素晴らしいことです。それを一つ一つ叶えていけたら、なおさら素晴らしい。生きる希望につながりますね。