青い空とわたし

青い空の日  白い雲の帆船をみていると

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走っていきたくなります

武尊山によじ登る!(武尊神社スタート)

2015年10月28日 00時25分28秒 | 同上 (山歩き)
10月24日(土)

武尊神社登山口の駐車場での朝。
5時頃に目を覚まして、出発の準備を開始。
線を引いたような雲がかかっているが、予想通りの晴れだ。



▲ まず、きょうの登山周回コースの確認。

右の登山口 → 剣ヶ峰山分岐 → 手小屋沢避難小屋 → 行者ころげ(難所)→ 武尊山
→ 剣ヶ峰山 → 剣ヶ峰分岐 → 登山口

累積標高差:1300m コースタイム:6時間40分


いつものようになんやかやで遅れて、武尊神社登山口出発は6時40分。



▲ 登山口を出ると、武尊川右岸の林道を40分ほど歩いていく。

剣ヶ峰分岐を左に折れると、登山道が始まった。




▲ 紅葉が真っ盛り。

落ち葉がふさふさ。大きい朴葉(ほうば)の葉が落ちていて、朴葉焼きの匂いがする。





▲ 分岐から1時間ほど歩くと、避難小屋近くに到着。

ここからは尾根上を南東に登っていく。

するとまもなく、行者ころがしと呼ばれる急峻な岩場が、3カ所も連続して出てくるのだ。


第一のころがしポイント;



▲ 右下の崩れかけた梯子に足を掛けて、ロープで中腹まで登って、中途から左にぶら下がっているクサリに乗り換えて、上まで登り切る。

梯子、ロープ、クサリの3つが同時に楽しめるよ(笑)。




▲ 登り切ったポイントから、下を見下ろしてみた。

二人が登ってくる。
気を付けてね。


第二のころがしポイント;



▲ ここは岩盤が立ちはだかる。

ロープが左と右に2本ぶら下がっていた。
体を岩盤に直角に立てるようにして、登る。
岩盤は濡れていないから助かった。


第三のころがしポイント;



▲ ここは、梯子のあとはクサリで、文字通りよじ登る。

上部の岩場は、垂直に近い。ま、足を掛けるところがあるからいいけど。




▲ 連続するころがしポイントで、いい加減疲れている。

その中で、脚を引き上げて力を入れて踏ん張ると、太ももが攣(つ)りそうな気がした。
いや実際、攣る人もいると思う。
登っている中途で、足が攣ると、これはニッチもサッチもいかなくなる。

自信のない人は止めたほうがいい。


必死の思いでやっと、登った。



▲ 平地に出た。

少し歩くと、前方に!




▲ 武尊山(ほたかやま)2158mだ!

そして、右手を見通すと・・




▲ ずっと右手の先に、とんがった山、剣ヶ峰山(けんがみねさん)2020m が見える。

武尊山に登ったあとは、尾根伝いに剣ヶ峰山へ向かう。

ワイド画面:PC、タブレット向け↓クリック



ワイド画面:スマホ向け↓クリック






▲ 剣ヶ峰山。

とんがっているなー。
剣ヶ峰山は西武尊ともよばれ、武尊山(沖武尊)とペアみたいなものだ。


まもなく、武尊山の頂上に来た。




▲ 武尊山頂上。

展望はパノラマだ。






▲ 南前方は、剣ヶ峰山を中央に、山並みが連なる。

ワイド画面:PC、タブレット用↓



ワイド画面:スマホ用↓



北後方には、至仏山、燧ケ岳は確認できたが、名だだたる北関東、上越の山並みはかすんでいてはっきりしないので写真は省略。




▲ 頂上スペースはそんなに広いわけではないが、風もなく暖かいし、みなさん思い思いにランチタイム。

ボクも昨日来るとき仕入れてきた弁当をひろげた。


45分ほど頂上でランチと展望を楽しんで、次の剣ヶ峰山へ向けて出発。

武尊山と剣ヶ峰山を結ぶ稜線を降りていく。



▲ 後ろを振り返ると、武尊山がなだらかに広がっていた。




▲ 前方には剣ヶ峰山のとんがり山が、稜線の向こうに見える。


しばらくすると、二つの山の中間ぐらいのところまで下りてきた。



▲ 武尊山は、ずっと向こうになった。





▲ 右側は、武尊神社口の方面。

紅葉がまだ残って薄赤い沢状になっている。
帰りは、あの沢の中を進んでいくことになる。




▲ そして前方には、ますます剣ヶ峰山が近くなってきた。





▲ 剣ヶ峰山へ登る分岐点まできた。

ここから、30分ほど登った。



▲ 頂上への、最後の一登りは、細い岩の間をよじ登っていく。

悪い予感がする。



▲ 頂上スペースは、猫の額ほどの狭いスペースしかなかった。

幸い、誰もいないので頂上から落ちこぼれないが。

周りは草木があるので、しかとは見えないが四方が切り立っているはずだ。
こういうシチュエーションは、高所恐怖症のボクが最も忌み嫌うところだ。




▲ 自分の体を、しかと立てるのは怖いので、かがみポーズから標識の写真を撮った。




▲ 登ってきた向こうには武尊山が見える。

もう十分だ。
降りよう。
さっきの細い岩場まで、尻を地につけたままズリ動かしながら尻前進。
笑うなかれ、立つと怖いのだ。

やっと、頂上スペースからわが身を下ろした。

さあ、分岐点からはあとはずっと下りだ。



▲ 急坂が続いた。

ポールは使えない、邪魔になるので仕舞った。

両手、両足をフル駆動して、木の根、岩に捕まりながら、ひょいひょいと連続的に降りて行く。
それを見て、わー、ほー、と後ろの山ガールから感嘆の声があがる。
こういうバランス歩行、ボクは得意なのだ。




▲ 武尊沢まで下りる。

傾斜はゆるくなり、山道はやがて林道っぽくなってくる。




▲ ススキが、山の端に傾きかけた陽を浴びていた。





▲ 前を、とぼとぼというか、ふらふらというか一人、歩いて行く人がいた。

ボクみたいだなー、と思いつつも追い越す気にはならず、しばらくついていった。




▲ 落陽をあびて、紅葉が燃えるようだ・・。





▲ ああ、やっと戻ってきた。

15:40。

久しぶりに9時間の山行だよ。



▲ May さんがこれで膝痛が止まった書いておられた、膝サポーター。

今回登る数日前に、スポーツ店で買ってきたが、今日は出番がなかった。
ボクも痛くなったら、サポーターを付けてその効き目を試してみようと思っていたが、今日は膝が痛くなる兆候が無かったのだ。

今日の山は、累積標高差が1300mもあり、ボクの体験上ほぼトップ値にもかかわらず痛くならなかった。
これは多分、きょうの山は岩地はほとんどなく、ずっと土の地面だったから膝への衝撃が少なかったためだろう。いずれにしろ、膝がネックのボクには喜ばしいことだ。

これで来年、利尻富士の登頂の足掛かりができたかな。利尻富士の標高差は1500mで、ボクには未到の標高差があるからねー。


いつものように、スタバフレンチローストを淹れて一服。
あいかわらず、登山のあとはウマアイ。




▲ きょうの温泉は、谷川温泉・湯テルメ谷川で。

去年も今年も谷川岳に行ったときの立ち寄り湯。

この後、今晩は水上の道の駅でゆっくりしていこう。
隣りのスーパーで何を夕食に調達してこようかな ♪







10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
登りがいがある山 (白神仙人)
2015-10-28 08:16:53
いいね・・・秋の山らしいコースを歩いているようでとても楽しく拝見。それに岩登りもときおりあってリズム的に登りがいがある山ですね。仙人も紅葉の山歩きを楽しみたくなってきたので、天気が良ければ今度の週末あたりでも少し歩いてみようかな・・・・此方は自給自足の仙人生活をしているので里いもを掘って妻へ私準備・・・今のところこの生活が楽しい。
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おはようございます (b&m)
2015-10-28 10:12:14
凄いところを登るんですね。
でも、その先にはとっても素敵な景色が待っていましたね(*^_^*)。
空が綺麗!!
紅葉も陽を浴びて一面が真っ赤。
自然っていいですよね。
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白神仙人さん、こんにちは (Sora)
2015-10-28 11:57:21
そう、岩場ではハシゴ、ロープ、鎖を使ってよじ登り、下山は木の根を掴んで四肢を総動員して猿みたいに降りていく・・。アスレチック施設完備の山で、おっしゃるとおり登りがいというか・・充分変化のある山でした。

イイですよねー、自給自足の生活。 消費税アップ ? 仙人さんには関係ないすね(^-^)。
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b&m さん、こんにちは (Sora)
2015-10-28 12:40:56
この日、空は後になるほど雲がとれてきました。山の上では、空が覆いますから晴れると綺麗ですよねー。
紅葉もだいぶ降りてきていましたが、むしろ樹林帯は真っ盛りで・・。夕陽に照らされる木々を見てると、心も紅くなってきますねー。

自然の中にある、ということは善きこと哉 (Sora)
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健脚ですね~ (jun)
2015-10-28 15:49:10
まず、最初の地図で「行者ころげ」が目に入ってきました。写真を見ると、その名の通りですね。ロッククライミングみたい。(やった事ないけど)頂上からのワイド画面、神秘的です。
高所恐怖症ですか~?かがみながら標識の写真をとる姿を、思わず想像してしまいました。それにしても1日2座とは健脚ですね~。剣ヶ峰山からの下り坂だって転げ落ちそうで怖い大腿四頭筋、鍛えてますね。山頂からの景色はもちろんの事、燃えるような紅葉もご褒美ですね。テンプレートも模様替え。趣があって素敵です。
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Unknown (ハラさん)
2015-10-28 17:14:10
今回の山は、我が家には絶対に無理そうです。もう紅葉も終わって来て、しまいましたU+FEB06土曜日か日曜日に帰りつく予定なのだが、天気が悪くて。。。。カヤックでも、しようかなと思ってたのですがね。
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jun さん、こんばんは (Sora)
2015-10-28 22:28:07
「行者ころげ」なんてネーミングが面白いですよね。でも自分がころげなくてよかったです。
たしかに、山頂からの山並みは、「長大な障壁」(深田久弥)のように四方に連なって神秘的な趣きがあります。

標識の写真は下からへっぴり腰のまま撮りました。今回一番の幸運だったことは、剣ヶ峰山の頂上で誰にもでくあわさなかったこと。尻で前進していたら笑われたこと間違いないですからね。jun さんも想像して私を笑っていたでしょ。

今回の標高差1300mクリアは私にとっては、大きな心の支えになりました。太ももの筋肉はスキーでも重要なところですからね。がんばって維持したいものです。

よくご覧頂き、色々おほめいただきありがとうございます。こんなことなら、美味しかった弁当も載せればよかったかな。
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ハラさん、こんばんは (Sora)
2015-10-28 22:39:00
>今回の山は、我が家には絶対無理そうです
そうですか?ま、一応百名山ですから変化には富んでますね。
今季最後の次の山も百名山ですが、これはチョー簡単、お手軽だと思いますから。

長かった東北・奥のもみじ道も今週末で終わりですか。色んな秘湯を楽しんでられたじゃないですか。今週末は天気も良さそうですよ。
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Unknown (May)
2015-10-30 13:40:08
コメント遅くなりました。(いや、待ってないよと言われそう)

私が喜びそうな岩場に行っていたのですね(笑)
Soraさんは山頂で泣いていたかな?
それにしても楽しそうーな岩場、登ってみたいヨー。

登山リストに入れます!

私のお奨めサポーターの出番がなくてよかったですね。
私は毎回登りから付けるようにしました。

9時間の山行で最後は湯テルメ谷川、うらやましい。

湯テルメは谷川岳の帰りに断念した温泉です。

岩場+9時間+湯テルメ=私の目標(憧れ)です(笑)
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May さん、こんにちは (Sora)
2015-10-31 15:09:37
いや、待ってましたよ(笑)。
私こそ遅れまして。また、出かけてましたので。

>山頂で泣いていたかな?
誰のことですか (^^;

この武尊山は、アスレチックな個所を楽しみに変えられる方には、変化のある面白い山だと思います。泥でぬかるんだ山道の指摘も多いですが、私の時は晴れが数日続いたあとの山行だったからか、たいしたことなかったですし。

憧れ、目標を持てることは素晴らしいことです。それを一つ一つ叶えていけたら、なおさら素晴らしい。生きる希望につながりますね。
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