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晩秋の飯能・大持山に登る ~ 伝説のウノタワを訪ねて

2020年11月16日 18時01分07秒 | 同上 (山歩き)

11月15日(土)

 

飯能市・名郷(なごう)バス停前の駐車場での朝。

 

▲ 名郷駐車場(有料)

昨夕には、1000円の徴収に地主が来た。

平日500円、週末700円。車中泊には300円加算されるようだ。

自宅から1時間ほどの地元みたいなものだが、ボクは車中泊余裕派でして。

 

 

▲ 7時45分ごろに出発した。

5時半に起きるつもりが、目覚ましが鳴らなくて6時半に。いやこれも、余裕登山の一環だ。

右奥に見えるのが ↑ 大持山・小持山だと思う。

 

 

▲ きょう登る山は大持山 1294m。駐車場の標高が326mだから、単純標高差は968m。そこそこ高低差がある。

ルートがガイドマップとは逆に時計方向で周る。

駐車場⇒ 鳥首峠 ⇒ ウノタワ ⇒ 大持山 ⇒ 妻坂峠 ⇒駐車場

大持山の先にある小持山は行かない。代わりに中途の雨乞岩までは行って帰ってくる。

コースタイムは6時間強。

初めてのコースだし4時には暗くなるから、気は抜けない。それに1時間寝坊したし(笑)。

一番の関心は、「伝説のウノタワ」。 他のかたのブログ記事を1週間前に読んで来る気になった。

 

 

▲ 白岩集落跡を横目で見ながら進む。

よくこんな山中で住んでいたもんだ。

白岩集落の歴史は古く、平家の落ち武者伝説につながる。戦後には2集落・二十三軒の家が残っていたが昭和60年ごろまでに消滅した。

 

 

▲ 鳥首峠932mまで上がってきた。9:35AM

左は有間山、棒の嶺へ続く。 ボクは大持山・小持山、武甲山へ続く右の稜線を進む。

 

 

▲ 左手に、奥秩父の連なりが見えてくる。

先の八ヶ岳は、カラマツの植林を進めたが、飯能・秩父の当地はスギ・杉だ。

向こうに、植林の杉樹林帯と元からの広葉樹林帯がはっきり判別されるだろう。

 

 

▲ 杉だと思うが、林間のあいだを進むと・・

 

 

▲ 公園みたいに広がりを見せる平地に出会う。

ここが、ウノタワかな?

 

 

▲ 落葉がカサコソと音をたてる。

地表が、なんだか柔らかい。

積もった落ち葉だけのせいではない。ふにゃらと感じるのだ。

 

 

▲ そのうちに、地表にはこれ苔だろうな。

苔が繁茂している地表につながってきた。

登山靴が、モフモフと沈み込む。

ワオっ、苔の絨毯だ。

 

 

▲ うん、ここがウノタワだ。

 

 

 

▲ 「ウノタワの伝説」

昔ここは大きな沼。山の神様の化身の鵜が住んでいた。しかし猟師が誤って撃って死なせた。すると、鵜とともに沼は消滅。ウノタワとは「鵜の田」からきたもの。

 

イメージ

 

ふむ、ふむ。

古いものでも、年を経れば跡形もなく消失する世の習い、哀惜みたいなものを表象しているのかな・・

 

 

▲ それでも「ウノタワ」に、もと沼地だったことを想起させるようなモフモフが残っている(^^)。

 

 

 

▲ モフモフじゃなかった・・ウノタワ さいなら。

ウノタワだけを見に来たという夫婦がいた。

紅葉の時期に来ると、ここはもっと素晴らしい地だとか。

そうでしょうね。

消え行くものの美 だな。

立つ鳥跡を濁さず? ちと違うかな。

なんとなく納得して、次へ。

 

 

▲ 稜線は、もう枯れ木。晩秋つーもんだ。

 

 

▲ 落ち葉をかきわけて進む、Sora。

 

 

 

▲ 大持山の肩

妻坂峠へ下る分岐点だ。視界が開けていて、二組のかたがここでランチを食べていた。

遥か向こうの町並みは、嵐山とか坂戸の関東平野だろう。

 

ここからもう少しで大持山頂上へ。

▲ 大持山頂上 1294m 11:38AM

視界はよくないとガイドブックには書いてあるが、もう晩秋。

樹々は葉を落として、結構、視界はいいじゃないか。

 

 

 

▲ ここで、ボクは昼食、助六寿司だ。

 

昼食のあと、子持山(片道40分)まで行く気はないが、そこまでの中間地点にある雨乞岩行ってみよう。

 

▲ 雨乞岩。

山道沿いにあった高台。

スペースは狭い。

見晴らしが良いというから来たのだが、どれどれ。

 

 

 

▲ うむ・・確かに。

奥秩父の山並みが、つらつらと続く。

 

 

▲ 視界の右端の、もっこりの山は・・・

 

 

▲ 両神山だ。1723m。百名山。

帰りが長かったなあ。

 

よしっ、戻ろう!

 

▲ 先の大持山の肩までとって返し、分岐点を妻坂峠をめざして稜線を下る。

山道の両脇は、ブナ、杉が林立する気持ちのよい坂道だ。

他の方のブログ記事では、ここの稜線の紅葉が素晴らしいとあった。

しかしもう晩秋。ほとんどの葉は落ちている。

紅葉はちらほら。

 

それでも下降するにしたがって、

 

▲ まだ紅葉が綺麗な一帯も出てきた。 ♬

 

 

 

▲ 陽も傾いてきているので、樹の影も長くなって

ボクの好きな明暗のコントラストだ。

 

 

▲ 妻坂峠まで下りてきた。

ここで右折して、さらに下り続ける。

ここまでくれば、迷うこともなかろう。

楽勝ステージに。

 

 

▲ 飯能・秩父の山に特徴的な杉林を下っていく。

先の妻坂峠でボクを追い抜いていった女性親子が前を歩く。

負けまいと、ボクも付いていったので、下りで急減速するボクのペースも今回はキープ。

若いもんには、若いもんには・・とつぶやきながら(そんなことしません)。

 

 

▲ 駐車場に無事戻ってきた。14:33PM。

6時間50分ほどの山行に。よろしいのではないでしょうか。

クルマも満車状態になっていたが、ボクが車内でスタバフレンチローストを啜(すす)っているうちに、みなさん帰っていった。

ボクだって自宅へ帰れるが、そこは余裕の山登り。

このまま、隣の秩父へ行こう。

 

▲ 武甲温泉へ。

きょうは土曜日。ここに来たときは、満車状態。

秩父市内の祭り温泉に行ったら、車高制限で入れてもらえず。

もう一度、武甲温泉へ行くと、今度は空車スペースもできていてセーフ。

では、温泉へ。

そのあとは・・道の駅に移ろう。

今晩は、丸ちゃん焼きそば大盛りでいくか。