1月13日(金)
朝晴れ。
馬場の原という祭りの会場に行ってみる。

▲ みなさんが雪をのけて整地作業を始めていた。

▲ 会場の横には、これから何度も目にするであろう木造道祖神が設置されている。
この男女の神様は、容姿が非常に見苦しいため婿にも嫁にも行けずにいたところ、めでたく男子が出生したという、縁結びと子宝の神であるとされているとか。
うむむ、差別意識というかホンネというか、素朴感丸出しの説明だな。しかし、見苦しいお顔立ちとは思えんが(笑)。
町に出てみよう。

▲ ここにも道祖神が。
そう、きょうは北信州・野沢温泉の道祖神祭り に来ている。
この祭りはボクが理解したところでは、
1.小正月に正月飾りやしめ飾りなどを焼く「どんど焼き」
2.共同体に厄災の侵入を防ぐ神、道祖神を祀る
3.併せて道祖神に、子供の成長や子宝祈願をする
の3要素が合体した祭りだ。
この祭りの1839年の碑も残っていて、国の重要無形民族文化財の指定を受けている。
観光案内所に寄って、もうひとつ教えてもらってきた。
ことしの初燈篭奉納者のおうちだ。

▲ あった、あった!
前年に子供(本来は長男)を出産した家では感謝の意と子の成長を祈願して燈篭(とうろう)を奉納するのだ。自宅の前に立っている。
森穂高(ほたか)君だ。
傘の根元には木造道祖神。
その上には、親戚や友人たちから寄せられた書き初め。

▲ 書き初めが、ひらひらと初春の青空に舞って・・
美しい・・

▲ 傘の頂上近くには、ほたかクンの似顔絵もあって
幸あれ・・
もう一軒尋ねた。

▲ 佐藤日向大(ひなた)君ちだ。

▲ お、おう。ここは祈願のたんざくがいっぱいだ。
「次世代のスーパースターになれ」。なんのこっちゃ(笑)。
元気でね。
初燈篭を見終わったあと、野沢の町をくるくる歩きながらスキー場へ向かった。
野沢スキー場の日影ゲレンデとパラダイスゲレンデの中間地点へ。
ここから、ご神木の曳きだしが午後1時から始まるのだ。

▲ 曳きだし開始前に、男衆のリーダー(委員長と呼ばれていたな)と副リーダーさんが地元TVのインタビューを受けていた。

▲ リーダーが、御神木の曳きだしならびに社殿を建てる男衆部隊を前に挨拶をする。

▲ 隊列の前には、これから曳き出される二本の御神木が横たわっている。
挨拶は、別に堅苦しいものではなくて、みんなで頑張りましょうといったもので、最後に「楽しみましょう」と締めくくったのが印象的だった。

▲ 男衆の背中。
道祖神祭りの執行部隊は「三夜講」と呼ぶ厄年の男たちだ。厄年を迎える数えで42歳・41歳・40歳の三つの年代の男が、同じ仲間で3年間行事を行うのだ。それに25歳の男の厄年が更に加わる。それぞれの年代で違うユニフォームを着ている。真心会、励翔会、光駿会。そして25歳の燈悠会。年代は学年ベースだから、みんな級友どおし。ファーストネームの呼び捨てで、指示が飛び交っていた。
さあ、1時。それでは曳きだし開始!
▲ まず今年幹事年代の真心会が引っ張る。

▲ 若手の燈悠会も引っ張る。

▲ リーダーの掛け声に合わせて、引っ張る。

▲ セーノッ! と続く。
スキー場を下りたあとは、温泉街を御神木を曳き歩く。
会場に到着するのは、4~5時と聞いたから、ボクは先に戻っていよう。
戻る途中で、

▲ 麻釜(おがま)のあるところにきた。
TVでもよく紹介されるところ。
地元の方が、日常的に野菜等を温泉の熱湯に浸して茹でるところだ。

▲ 地元民しか入れない。
この方が茹でようとしているのは・・温泉卵だった。
こんなものも。
▲ 雪ダルマの中の道祖神だった。
会場に入る通り手前の朝日屋旅館の前広場で。

▲ 三夜会の隊列の前で、会に寄進を受けたお神酒をみんなに紹介する。
その度に、「お、しょ、しょ、のしょー、しょー」 と全員が大声で唱和する。
まあ、このころには全員(多分リーダー以外)かなり酩酊状態で整列が乱れているが(笑)。

▲ さあ、一時休憩が終わると一気にお祭り広場へ向かって曳き出し開始だ!

▲ 5時過ぎに、ご神木が会場に入ってきた。
もう薄暗く、サーチライトの光が会場を照らす。

▲ また整列で、委員長リーダーより挨拶。
道祖神の唄の斉唱。
♪ 目度たく建てた 命あるなら来年も 来年も・・
朝の晴天は、午後に曇りへ、そして降りしきる雪に変わった。

▲ 山から引き出された2本の御神木。
この2本以外にもすでに前日から引き出されている3本の神木も別に横たわっている。

▲ ご神木にそっと触ってみる。
冷たい。
ブナの木だ。

▲ 青いヤッケを着た、三夜講とは別の、切り出し専門の人たちがご神木をチェーンソーで切り整える。

▲ 切っ先が三画状に切られたご神木を、三夜講部隊が掛け声とともに一斉に転がす。

▲ 明日の社殿完成作業のための下準備が続く。
うむ・・最後まで見届けているわけにはいかないので、私設レポーターはこれで勘弁を願おう。 (観光者はもとより誰もいないのだが)
で、温泉に行かせてもらいます。

▲ 「麻釜温泉公園 ふるさとの湯」500エン。
冷えた体には、いい湯だった。
コンビニ弁当を食べて、またあしただ。
(せっかくだから野沢菜のおやきでも食べろよとのメール頂きましたが、アレは歯に詰まるもので)
では。
to be continued
朝晴れ。
馬場の原という祭りの会場に行ってみる。

▲ みなさんが雪をのけて整地作業を始めていた。

▲ 会場の横には、これから何度も目にするであろう木造道祖神が設置されている。
この男女の神様は、容姿が非常に見苦しいため婿にも嫁にも行けずにいたところ、めでたく男子が出生したという、縁結びと子宝の神であるとされているとか。
うむむ、差別意識というかホンネというか、素朴感丸出しの説明だな。しかし、見苦しいお顔立ちとは思えんが(笑)。
町に出てみよう。

▲ ここにも道祖神が。
そう、きょうは北信州・野沢温泉の道祖神祭り に来ている。
この祭りはボクが理解したところでは、
1.小正月に正月飾りやしめ飾りなどを焼く「どんど焼き」
2.共同体に厄災の侵入を防ぐ神、道祖神を祀る
3.併せて道祖神に、子供の成長や子宝祈願をする
の3要素が合体した祭りだ。
この祭りの1839年の碑も残っていて、国の重要無形民族文化財の指定を受けている。
観光案内所に寄って、もうひとつ教えてもらってきた。
ことしの初燈篭奉納者のおうちだ。

▲ あった、あった!
前年に子供(本来は長男)を出産した家では感謝の意と子の成長を祈願して燈篭(とうろう)を奉納するのだ。自宅の前に立っている。
森穂高(ほたか)君だ。
傘の根元には木造道祖神。
その上には、親戚や友人たちから寄せられた書き初め。

▲ 書き初めが、ひらひらと初春の青空に舞って・・
美しい・・

▲ 傘の頂上近くには、ほたかクンの似顔絵もあって
幸あれ・・
もう一軒尋ねた。

▲ 佐藤日向大(ひなた)君ちだ。

▲ お、おう。ここは祈願のたんざくがいっぱいだ。
「次世代のスーパースターになれ」。なんのこっちゃ(笑)。
元気でね。
初燈篭を見終わったあと、野沢の町をくるくる歩きながらスキー場へ向かった。
野沢スキー場の日影ゲレンデとパラダイスゲレンデの中間地点へ。
ここから、ご神木の曳きだしが午後1時から始まるのだ。

▲ 曳きだし開始前に、男衆のリーダー(委員長と呼ばれていたな)と副リーダーさんが地元TVのインタビューを受けていた。

▲ リーダーが、御神木の曳きだしならびに社殿を建てる男衆部隊を前に挨拶をする。

▲ 隊列の前には、これから曳き出される二本の御神木が横たわっている。
挨拶は、別に堅苦しいものではなくて、みんなで頑張りましょうといったもので、最後に「楽しみましょう」と締めくくったのが印象的だった。

▲ 男衆の背中。
道祖神祭りの執行部隊は「三夜講」と呼ぶ厄年の男たちだ。厄年を迎える数えで42歳・41歳・40歳の三つの年代の男が、同じ仲間で3年間行事を行うのだ。それに25歳の男の厄年が更に加わる。それぞれの年代で違うユニフォームを着ている。真心会、励翔会、光駿会。そして25歳の燈悠会。年代は学年ベースだから、みんな級友どおし。ファーストネームの呼び捨てで、指示が飛び交っていた。
さあ、1時。それでは曳きだし開始!


▲ まず今年幹事年代の真心会が引っ張る。


▲ 若手の燈悠会も引っ張る。

▲ リーダーの掛け声に合わせて、引っ張る。

▲ セーノッ! と続く。
スキー場を下りたあとは、温泉街を御神木を曳き歩く。
会場に到着するのは、4~5時と聞いたから、ボクは先に戻っていよう。
戻る途中で、

▲ 麻釜(おがま)のあるところにきた。
TVでもよく紹介されるところ。
地元の方が、日常的に野菜等を温泉の熱湯に浸して茹でるところだ。


▲ 地元民しか入れない。
この方が茹でようとしているのは・・温泉卵だった。
こんなものも。


▲ 雪ダルマの中の道祖神だった。
会場に入る通り手前の朝日屋旅館の前広場で。

▲ 三夜会の隊列の前で、会に寄進を受けたお神酒をみんなに紹介する。
その度に、「お、しょ、しょ、のしょー、しょー」 と全員が大声で唱和する。
まあ、このころには全員(多分リーダー以外)かなり酩酊状態で整列が乱れているが(笑)。

▲ さあ、一時休憩が終わると一気にお祭り広場へ向かって曳き出し開始だ!

▲ 5時過ぎに、ご神木が会場に入ってきた。
もう薄暗く、サーチライトの光が会場を照らす。

▲ また整列で、委員長リーダーより挨拶。
道祖神の唄の斉唱。
♪ 目度たく建てた 命あるなら来年も 来年も・・
朝の晴天は、午後に曇りへ、そして降りしきる雪に変わった。

▲ 山から引き出された2本の御神木。
この2本以外にもすでに前日から引き出されている3本の神木も別に横たわっている。

▲ ご神木にそっと触ってみる。
冷たい。
ブナの木だ。

▲ 青いヤッケを着た、三夜講とは別の、切り出し専門の人たちがご神木をチェーンソーで切り整える。

▲ 切っ先が三画状に切られたご神木を、三夜講部隊が掛け声とともに一斉に転がす。

▲ 明日の社殿完成作業のための下準備が続く。
うむ・・最後まで見届けているわけにはいかないので、私設レポーターはこれで勘弁を願おう。 (観光者はもとより誰もいないのだが)
で、温泉に行かせてもらいます。

▲ 「麻釜温泉公園 ふるさとの湯」500エン。
冷えた体には、いい湯だった。
コンビニ弁当を食べて、またあしただ。
(せっかくだから野沢菜のおやきでも食べろよとのメール頂きましたが、アレは歯に詰まるもので)
では。
to be continued