青い空とわたし

青い空の日  白い雲の帆船をみていると

どこかへ どこまでも Harmonyと

走っていきたくなります

帰りは酷道352号と奥只見地獄トンネル

2014年08月01日 17時16分58秒 | 青い空の日は旅立(全般)
7月27日(日)

昨晩は7時に倒れるようにして寝入った。
今日は朝4時過ぎに起床。

雑音混じりのNHK第一、「東京は朝から暑く、渋谷での現在(4:55AM)の気温は28度Cです」。
Wao!  外気温を見てみると、ここ尾瀬御池駐車場(標高1500m)では、16.5度Cだ 




▲ 朝の駐車場。 今日は家に戻ればいいだけだから、涼しいしゆっくりしていこう。

一晩眠れば、疲れはとれたようだ。 どこも痛くない。ありがたいねー。
(それとも、疲れに鈍いのかもしれない)




▲ 山の駅御池の前。↓の下自販機の前あたりが携帯電話の電波を捉えやすい㊙スポットだ。

それでも、昨夕はどううしても電波をキャッチできなかった。
今日の朝はOK。業務連絡「父帰る」。

7時50分に、2泊した尾瀬・御池駐車場を出発。
自動出場機は、料金2000円を請求してきた。

あれ? 1000円だと思ったが・・  
料金表を見るとマイカー1000円/回、大型バス、マイクロバス2000円/回とある。
区別は車高を電波照射して判断するから、車高の高いHarmonyは大型扱いされたのだろう。
係員はいないし、ま2泊もしたからいいか。




▲ 帰り道は、往路の東北道を使うのはあまりにもつまらないから、反対側の関越道経由で帰ろう。


 S 御池駐車場 G 地獄トンネル入口

▲ 御池駐車場の前を左折して、国道352号をそのまま新潟側に向かう。
細い山道が続き、さらに奥只見湖にくると峡谷沿いにカーブの連続狭路となる。
国道352号が酷道352号といわれるゆえんだ。





▲ 出発してまもなく、左手に燧ケ岳(ひうちがたけ)が見えるところを通った。

クルマを止めて下りて記念撮影。
さらば。また来る日まで。

この辺りの酷道352号は、まだ「樹海ライン」という可愛い名前が付けられている。




▲ 只見川上流に架かる金泉橋というこれまた素晴らしい名の橋を渡ると、トキの国・新潟県へ入る。

空は快晴から雲り空に。そして雨が降ってきた。
(多分、尾瀬の天気も今はくずれているだろう。きのうでなくてよかった。)


奥只見湖が見えてきた。



▲ 奥只見湖。 奥只見湖は1961年完成の奥只見ダムによって形成される人造湖だ。

晴れていたらきれいだろうな。実際、秋の紅葉の景色はいいらしい。
湖の景色はドライブ中、目に飛び込んでくるのだがもちろんゆっくり見てはいられない。




▲ この道はまだまし。もっと部分的に細い個所に出くわすのだが、それはさすがに私も写真を撮ってられない。




▲ 峡谷の向こう側に水平に走っている道が見える。今いる道も同じだが、いかに切り立った山を削って酷道を付けているのがお分かりだろう。

ただし枝折峠から奥只見湖沿いを通り尾瀬・檜枝岐へ向かうルートは、断崖絶壁に沿った隘路でカーブも多く、車の転落事故が時々起こっている(俗に言う「酷道」)ため、運転には細心の注意が必要である。(Wiki)

今回は、わたしはここで2回対向車(乗用車)とすれ違いができずに、自分がバックした。
大型車の私が何故バックするのか?それは私が山側を走行しているから。バックを間違えても山に当たるだけだが、谷川走行車がバックを間違えた場合は、崖から落ちるからだ。




▲ 奥只見湖を下に望む。

これはさすがにクルマを停めて撮った。




▲ スリル溢れる峡谷沿い走行を終えて、湖のはしにある平坦地へ来た。

ここで一息入れ体調を整える。次に個人的な最大の難関が控えているのだ。

細い道の走行とかスピードには、割合と大胆になる私だが、小心になる隠された部分がある。
弁慶の泣きどころ(スネ)というか、弱点。

私は、閉所恐怖症なのだ。鍾乳洞とかピラミッドの中だと尻込みしてしまう。日常的にはCTスキャンの装置の中とか・・いやこれらはまだ非日常的なことだから恐ければ避ければいいのだが。飛行機、地下鉄とかトンネルになると支障が出てくる。
閉所恐怖は、「閉じ込められたらどうしょう」というあらぬ思いに捉われると、アタマではその確率はほぼゼロだと分かっていても、恐くて油アセが出てくるものである。

さて、これから立ち向かう閉所とは。



▲ 奥只見ダム工事のため、この山の中に長いトンネルが1957年11月に3年かけて完成した。これが現在奥只見シルバーラインとなずけられている。これは全長22kmのうち18kmがトンネルだ。長い! 1月から3月は豪雪のため閉鎖されてしまう。トンネルは前半の部分と後半の部分に分けられる。

実は、この奥只見シルバーラインを関越側から入って、今年のGWに奥只見丸山スキー場に行く計画をしていたが直前になって、「もし閉じ込められたら」病に捉われてしまった。馬鹿げているが、トンネル運転中にこのパニックに捉われると油アセどころか命が危ない。で、泣く泣く断念したのだ。私の泣きどころ。

が、今回は恐い思いがあまりしない。一つには、トンネル前半部分だけ走ればいいのだから、という気安さがあるから。しかも前半部分は断続的にトンネルが途切れる個所があり外が見えるから。

で今回の帰路では、前半部分だけだがトンネルを通過することにした。いつまでもひきこもってられないし(苦笑)。




▲ 気を紛らわせるために、好きな陽気な曲をガンガン iPodで鳴らして、前半と後半の分岐点入り口に侵入していった。




▲ すぐT字の分岐に。右側へ行けばトンネル後半の奥只見ダム、スキー場へ。
左側へ行けばトンネル前半を通って小出IC・関越道のほう行く。 左折する。




▲ 片側1車線。黄色いライトも薄暗く、細い車道。道路面はボコボコ、濡れている。側面は削り跡むき出しの部分も。これは「地獄へのトンネル」・・・と考えるからダメなのだ。



▲ こんなところ、すぐ終わる。今すこし暗いだけだ。暗い先は、光だ・・とだけ考えて走る。




▲ カーブのところは、⇒を形どったライトが派手に点滅している。トンネル幅が狭いから警告も派手だ。




▲ 一部が外界と接するところも出てきた。ほっとするね。7分ほどの完全トンネル走行だった。

そのあとも、断続的なトンネル走行が続いた。




▲ シルバーラインから完全に出たのは、10時24分だった。入ったのが10時6分だったので、18分間の走行だった。

ちなみに、帰路の関越トンネル(日本最長トンネルで約11km)は、約8分の走行だった。しかし日本最長であっても、片側2車線で広いし明るいので、これは怖くないのだ。閉所恐怖症は、かくも完全に根拠のない思い込みなのだが。

ま、いずれにしろ、地獄トンネル・奥只見シルバーライン前半だけの通過であったが問題なかった。後半部分も、もう問題ない!(だろう。)

と自信にあふれ、空は土砂降りになってきたが心は晴れやかになって、帰路を急いだ。

午後2時40分無事帰宅。
夏の尾瀬・山・秘境の旅はかくして終了 





<今回の全走行コース>




青色線 ;往路(東北道経由)270km 7時間

緑色線 ;復路(関越道経由)265km 6時間50分